続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「らーめん つけめん 鶏の穴」【池袋】

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◆「らーめん つけめん 鶏の穴」【池袋】

 ◎「バジルのらーめん 中華そバジル」八二〇円

 …唯一の生きる希望である週末の休日も、あっと言う間に過ぎ去ってしまう。
  此れから一週間、一体、何を生き甲斐に暮らしたら良いのか、途方に暮れる…。
  当然、眠りの質も悪く、夜中に悪夢に魘され、熟睡は出来ない。
  夜中に何度も目を覚まし、時計を見、目覚ましが鳴る迄、あと何時間有るか、
  都度、怯える様に横たわっている様じゃ、身体に良い訳無いわね。
  起きる際は、御決まりの吐き気、嘔吐きが酷く、朝から涙ぐむ。
  満員電車に揺られて仕事に行けば、自分の不甲斐無さ、情け無さが露見し、
  打ちのめされ、気分が落ち込み、生きているのが嫌に成る…。
  どんよりとした気持ちで午前中、溜まった仕事を熟す。
  十三時を前に、今日は偶さか、独りで昼御飯を摂りに出る。
  普段は選択権が無いので、こう言う時でないと好きな物が食べられない。
  と来れば、こう言う機会を待ち侘びていたので、今月初めて此方へ向かう。
  そう、毎月恒例の限定ラーメンを頂かないと、月を越せない。
  店に着き、券売機で確認すれば、「バジルのらーめん 中華そバジル」とな。
  駄洒落と言うか、尻取りと言うか、如何にも此方らしいメニューにホッとする。
  一月は「カレーとチーズのらーめん(カリーぱみゅぱみゅ2015ver.)」、
  二月は「クロマニョン人ジャー」、三月は「鶏白湯の担々麺」、
  四月は「アサリとニンニクのらーめん ボンゴレチョップ」と来て今月。
  食券を購入し、店内に入り、空席も有り、一番奥のカウンター席に案内される。
  食券を手渡し、冷水を受け取り、午前中の打ちひしがれた心を癒す…。
  さて、出来上がりは早く、一〇分と経たずに配膳される。
  おおっ、緑一色じゃないか。
  丸で、近所の藻でびっちりのドヴ川の様な色をしている。
  いざ、青粉塗れの様な液体を蓮華で掬い、プースーを啜る。
  凡そ、ラーメンとは思えない様な、目箒の強烈な風味がガツンと来る。
  此方の売りである鶏白湯に、目箒を擂り潰した状態の物を加えた様で、
  鶏白湯のまったりとしたコクの有る、深い味わいも感じられる。
  此れが鶏清湯だったら合わないだろうが、円やかな鶏白湯ならば、
  クリーム味のゲッティーの様な雰囲気も醸し出しつつ、此れが良く合う。
  麺に取り掛かれば、通常の「白鶏らーめん」で使用される物とは異なり、
  博多ラーメンを思わせる極細の物で、低加水のモソモソした感じが良く、
  敢えて、固茹でに仕上げているとあって、此れは好みだ。
  八〇円を足して大盛りにすれば良かったかと後悔する程。
  まあ、貧乏だし、デヴだし、大人しく並盛りで良かろう…。
  具の鶏肉は、恐らく、せせり、首の部位の肉と思われ、ブリっとした弾力。
  中々、せせりを具とするのは、鶏白湯を売りにしている店ならでは。
  麺麻は太目で、ポリポリとした食感の快い物で、中々如何して旨い。
  粗く刻まれた玉葱が存在感を際立たせ、ショリショリして、甘味を齎す。
  食べ進めるに従って、食べ終えてしまうのが勿体無い心持ちに陥るも、
  最後はプースーを確りと飲み干し、ストレスを発散する駄目中年…。