◆「九州じゃんがら 表参道じゃんがら２Ｆ」【原宿】
…昨日。
一昨日の土曜日は仕事で休日出勤をし、地元に戻り、レバ刺し食べ納めに続き、
「Ｋｅｎ’ｓ ｋｉｔｃｈｅｎ」に雪崩れ込み、深夜二時過ぎ迄酔い痴れる。
御蔭で寝不足、二日酔いに苦しみ、一〇時過ぎに漸く起き出す。
風呂に入って身を清め、全うな人間に戻るも、吐き気は治まらない…。
気持ち悪い儘、正午前に家を出、伸び切った頭髪を切り落としに原宿へ。
十四時の予約を前に、先ずは腹拵えと、二日酔いの緩和をしないといけない。
大人しく、「九州じゃんがら」で普通の「ぼんしゃん」だけを頂こうと、
店に到着すれば、何時もの「原宿１Ｆ店」は満席の様で、
二階の「表参道じゃんがら２Ｆ店」ならば直ぐには入れると言うので従う。
…「表参道じゃんがら２Ｆ店」は初めて入ったが、「原宿１Ｆ店」と違い、
会計は後払いの様で、取り敢えず、空いているカウンター席に通され、
一番奥に陣取り、先ずは一応、メニューを眺めてみる。
吐き気は治らない、頭痛もするし、今日はラーメンだけにしよう。
発注しようとカウンター内の店員氏と目が合うと、其の刹那、
如何言う訳だか、何が如何なってこう成ったかは、自分でも不明だが、
麦酒を発注してしまうと言う、最早、性質の悪い病の様な発作に見舞われる…。
まっ、迎え酒と言う奴だと、自分で自分を言い聞かせてみる。
カウンター内はバーの様に成っており、酒類が多く取り揃えられている。
麦酒は「プレミアムモルツ」で、二日酔いでも美味しく頂ける。
…二日酔いの為、普通の「ぼんしゃん」を頂くつもりで来たものの、
発注の際、何の因果か、麦酒を発注してしまったので、箍が外れたのか、
勢い余って「ぼんしゃん全部入り」を発注してしまう駄目中年。
筋金入りの堪え性無しだな…。
二日酔いの迎え酒にと、麦酒を高菜の漬物にマヨネーズを塗して頂き、
半分程を呑んだ所で、ラーメンが運ばれて来る。
気付けば、周囲は中華人民共和国人に集団に取り囲まれている。
気にせず、先ずは蓮華でプースーから啜ろう。
東の横綱が、東京でも受け入れられる様に臭味を抑えた「じゃんがら」なら、
此の「ぼんしゃん」を初めて頂いた、今から十五年前、其れは衝撃的だった。
豚骨ラーメンの旨さを知った瞬間でもあった。
当時の物は、もっと獣臭、野性的な風味だった様に記憶しているが、
今と成っては、随分と平凡な味わいへと変化してしまった様に感じられる。
プースーの表面には油層が構築され、こってり感は健在だ。
麺を手繰れば、細麺で、硬さの指定をしなかった所為か、随分と軟らかい印象。
反面、しなやかで、スルスルっと入って来る感覚が心地好い。
低加水のモソモソした感じと言うより、高加水のツルツルした感じを受ける。
具はてんこ盛りで、麦酒の摘みとしても成立するので有り難い。
角肉、味付け玉子、明太子、木耳、叉焼、葱と具沢山。
特筆すべき物は無いが、豪勢で優雅な感じを味わわせて呉れる。
卓上の紅生姜、辛子高菜も投入し、味を変えつつ完食する。
良し、胃袋に食事を入れた御蔭で、二日酔いも快方に向かっているので、
此の際だから、替え玉も行っちゃおう。
粉落としで御願いし、卓上の醤油ダレを加えてから啜る。
此れは打って変わってモソモソとした感じで、粉っぽさが感じられて良い。
欲を言えば「スーパー粉落とし」だと尚の事宜しいか。
