◆「かしら屋 大宮西口店」【大宮】
…昨晩。
生意気にも、今回はブルジョワジー様と一緒に三連休を頂戴出来ている。
そんな三連休の初日ではあるが、日中は仕事の予定調整に追われ、
一〇月後半、最低でも九連勤が確定してしまい、項垂れる…。
気落ち、傷心の儘、日中は極めて自堕落に過ごし、夕方に成り、
良し、呑みに行こうと思い立ち、と来れば、カシラ肉を齧りたい。
十八時過ぎに家を飛び出し、電車に乗車して、大宮駅西口に降り立ち、
毎度の此方に、行列覚悟で乗り込めば、意外にも空席が有り拍子抜け。
すんなりと着席し、いざ喰らわん。
◎「サッポロ生ビール(中)」五〇〇円
…目の前を通る店員氏を捕まえ、先ずは麦酒を発注する。
てんてこ舞いの此方では、悠長に待っていたら駄目なので、自らの存在を示し、
積極的に発注しないと、呑まずに夜が明けてしまう。
日中は我慢した麦酒を、夜にじっくりと味わう。
グイッと呷れば、口開けの一杯は何とも美味で、炭酸が爽やかで心地好い。
◎「カシラ」一四〇円
…焼き台の右後ろに陣取った為、焼いている様子が具に見て取れる。
そして、待望の「カシラ」が自動的に配給される。
九月二十一日以来、十九日振りの御対面。
配された味噌ダレを壺から刷毛で塗り、此の瞬間が愉しかったりする。
そして、先ずは核弾頭、カシラから喰らい付く。
何だろう、此のプリップリの弾力で、適度な程好い噛み応えが有りつつ、
軟らかさが有り、瑞瑞しい新鮮さが感じられる。
もう、悶え死んで仕舞いそうだし、其れなら本望だ。
シャキッとした歯触りと、絶妙な塩加減が引き出す葱の甘味が尋常ではない。
日本一の葱と言っても過言ではなかろう。
真ん中に挟まれし豚トロ、此れも主役だ。
表面はカリッと焼き上がり、香ばしく、噛むと帯び夥しい量の肉汁が溢れ来る。
濃厚で味の濃い肉汁は、口内を支配し、幸せな気分にして呉れる。
大蒜の効いた味噌ダレは矢張り格別で、壺を持ち帰りたい程。
一々旨いので、感嘆の声を都度上げてしまう。
◎「ツナとコーンサラダ」四〇〇円
…最近は此れも必ず発注している。
野菜嫌いの僕だが、此れだけは課金しても食べたい。
醤油味のドレッシングとマヨネーズ塗れにして、濃い味にして頂く。
ツナと玉蜀黍をちびちび遣れば、酒が進んで仕方が無い。
此れは家でも作れそうだ。
ドレッシングさえ間違わなければ。
◎「カシラ」一四〇円
◎「カシラ」一四〇円
◎「ホッピー」三六〇円
…麦酒は一杯で止し、二杯目はカクテルを。
焼きとんと言えばホッピーだ。
カクテルはホッピーが一番だな。
然も、絶対に白じゃないと駄目。
ギャルは黒じゃないと駄目…。
◎「カシラ」一四〇円
◎「カシラ」一四〇円
◎「キムチ(白菜)」三〇〇円
…気紛れで、箸休めとして発注。
至って普通だが、がっつりと「カシラ」を頂く気満々なので、
長丁場に備えるには、味を替えるのが大事だ。
◎「にんにく焼(青森産)」三〇〇円
…焼き上がりに時間が掛かる為、前以って発注していた大蒜が遣って来る。
一串三〇〇円とは値が張るが、国内産、然も、青森県産と来れば納得だ。
ほくほくした大蒜は、仄かな辛味の中に、甘味が感じられ、
大蒜は生を刻んでラーメンに入ったのも勿論大好きだが、
こうして焼いても旨く、栄養価も高いなんて、万能な食材だな。
◎「カシラ」一四〇円
◎「カシラ」一四〇円
◎「カシラ」一四〇円
◎「カシラ」一四〇円
◎「カシラ」一四〇円
◎「カシラ」一四〇円
◎「カシラ」一四〇円
◎「カシラ」一四〇円
◎「カシラ」一四〇円
◎「カシラ」一四〇円
◎「カシラ」一四〇円
◎「カシラ」一四〇円
◎「カシラ」一四〇円
麦酒一杯、ホッピー六杯、「カシラ」十八本を頂く駄目中年…。