続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「ぎょうざの満洲」【本川越】

◆「ぎょうざの満洲」【本川越】

 …五連勤を終え、ブルジョワジー様に遅れる事一日、漸く、週末を迎える。
  明日の代休が終われば、地獄の蟹工船生活、十一連勤が待っている。
  此れは、僕は死んだ方が良いと言う事か…。
  偶の休日の朝、もっとゆっくり寝て居たい程、身体は疲労困憊なのだが、
  六時過ぎに目が覚めてしまい、寝床でだらだらとし、七時過ぎに起き出す。
  寝て居ようと思えば、幾らでも寝て居られる自信が有るが、
  一日が寝て終わってしまうので、休日は無理にでも早起きする様にしている。
  午前中は極めて自堕落に過ごし、昼前に家を出る。
  昨年は御近所さんが川越の祭りに誘って呉れたが、もう僕には用が無い様で、
  今年は誘われもせず、存在を忘却されたので、自力で「川越まつり」へ。
  川越駅に降り立ち、繁華街の商店街の人混みをちんたらと進み、
  麦酒を購入し、フランクフルト、牛モツ煮込み、腹身串焼きを摘みにし乍ら、
  祭りの川越の街を散策するが、陽射しが厳しく、夏の陽気に参ってしまう…。
  十三時半を過ぎ、ちゃんと落ち着いて食事をしようと思うも、何処も行列。
  偶さか見付けた此方が、直ぐに入れそうなので、久し振りに御邪魔する。
  埼玉県民は餃子と言えば、「王将」ではなく「満洲」なのだ。

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◎「生ビール(中ジョッキ)」四三二円
 …歩き乍ら、三回麦酒を購入したが、此の暑さで参ってしまう。
  夏の陽射しに汗だくなので、ちゃんと腰を据えて、改めて麦酒を頂こう。
  銘柄に何ら拘りは無いが、「プレミアムモルツ」のジョッキを使用しており、
  味わいも其れっぽいので、間違いは無いのだろう。
  正直、酔えりゃ何でも良く、其の他雑酒で十分な程なので…。

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◎「チャーハンと餃子」六五八円
 …取りも直さず、餃子を頂かない事には始まらない。
  個人的に、「餃子の王将」よりも遥かに旨いと思う。
  「日高屋」、「山田うどん」、「かっぱ寿司」と並んで、
  埼玉県を代表する外食産業企業で、もっと認知度が上がって欲しい。
  さて、餃子が焼き上がって配膳された所で、酢醤油を作成する。
  勿論、酢八割、醤油二割、辣油は少々、此れが一番だ。
  麦酒で喉湿しをしてから、餃子を一つ、かぶりと喰らい付く。
  噛んだ途端、表面はカリッと香ばしく、もっちりとした皮の中からは、
  肉汁が溢れ出して零れてしまわない様、吸い乍ら食べると言った感じ。
  此の餃子は何と言っても、皮が旨い。
  勿論、中の餡も重要だが、中々、皮が旨い餃子と言うのは無い。
  もっちりとした弾力が有り、皮自体に旨さが有る。
  餡は豚挽き肉、韮、キャベツ、大蒜、生姜、玉葱を使用しており、
  国産の食材に拘っており、其の点でも安心感が持てる。
  此れで「焼餃子」一皿六個入りで二一六円は破格だと思う。
  餃子を愉しんでいると、遅れて炒飯が運ばれて来る。
  家でめっきり炒飯を頂く事が無くなり、炒飯は外で食べる物だと認識している。
  其の方が美味しいし…。
  温かい御飯から拵えたと見え、米粒がパラパラと言う感じは無いが、
  頬張った時に口内で解れるのは流石、外食ならではの出来だ。
  外で食べる炒飯の味付けは、一体、何を使用しているのだろうか。
  料理をしないので見当も付かないが、「永谷園」じゃないだろうしな…。
  炭水化物を摘みに麦酒を呑み干し、人混みにも嫌気が差し、帰宅する駄目中年。