続・ROCK‘N’ROLL退屈男

続・ROCK‘N’ROLL退屈男 B面⇒https://twitter.com/RandR_taikutsu

「らーめん屋 いとう」【御花畑】

イメージ 1

◆「らーめん屋 いとう」【御花畑

 ◎「チャーシューメン」八〇〇円

 …一一月一一日。
  世間様では、「ポッキー・プリッツの日」らしい。
  図らずも、毎年、此の日は個人的に休日を宛がっており、何だか記念日っぽい。
  一並びと言うのは、何と無く目出度い感じがして良いじゃないか…。
  と言う訳で、此の日も一日のみの谷間の代休。
  こんな日に、偶には観光っぽい事をしたくて、埼玉県を代表する観光地、
  秩父へと出掛けるべく、休日にも拘わらず、七時に起床する。
  八時半に家を出、自動車を走らせる。
  普段で有れば、東京環状から、川越日高線に入り、国道二九九号線で、
  正丸峠を抜けて、最短距離で秩父市内へと入るのだが、毎回其れではね。
  偶には趣きを変え、唯一の趣味である「ケータイ国盗り合戦」の空を盗るべく、
  国道二五四号線で小川町へと向かい、県道熊谷小川秩父線に入り、
  生まれて初めて訪れる東秩父村の山道、林道を駆使し、横瀬町経由で現地入り。
  九月の山梨県、長野県の旅、先月の吹割の滝と言い、峠道ばかりを攻めている。
  何だろう、一体、こんな山道を通ったら、何処に連れて行かれるのだろう、
  そんな恐怖感と、冒険心を掻き立てられ、何だか惹かれる…。
  さて、十一時半過ぎに秩父市内へと辿り着き、先ずは昼御飯だ。
  秩父市で最高位の「麺屋たつみ 喜心」は社員旅行で臨時休業と言い、
  未食の「豚みそ丼本舗 野さか」は例によって大行列で撃沈。
  仕方無くと言っては失礼だが、前回の秩父観光時にも訪れた此方に決定。
  個人的には、青春の味「巣鴨ラーメン」を味わえるので、涙無しでは語れない。
  正午前の為、混雑も無く、店内に入れば、空席も見られる。
  券売機で「03」の釦を押し、「チャーシューメン」の食券を購入。
  「巣鴨ラーメン」に毎週通っていた当時、「チャーシューメン」は高嶺の花。
  週に一度、ラーメンを頂く事さえ、究極の贅沢だったナァ…。
  厨房内は、相変わらず、阿藤 快に似た店主と、前回とは違う女性店員氏。
  編成は「カナダからの手紙」と一緒…。
  店主氏は、「ワイドスクランブル」を観、女性店員氏と会話し乍ら、調理開始。
  其りゃ、側溝に身を隠し、道行く女性のパンテーを盗撮する輩には突っ込むわ…。
  そうこうしていると、懐かしのラーメンが出来上がる。
  此のビッチビチの背脂が降り注いだラーメンには心躍る。
  環七ラーメンが持て囃された当時、「土佐っ子ラーメン」、「下頭橋ラーメン」、
  「白山ラーメン」、「千石自慢ラーメン」等、魅惑的な店が実に多かった。
  そんな当時を思わせ、当時に時間を戻して呉れるラーメンは貴重だ。
  蓮華で先ずはプースーから啜れば、背脂が大量に集まり、口内で暴れる。
  何とも言えない甘味が口内で拡がり、醤油ダレの角が取れて円やかに成る。
  もっとこってりとして、胃凭れしそうな感じなのだが、見た目と違って、
  すっきりとして、重苦しさは無く、醤油ダレのキリっとした感じが有る。
  店外にも漂う独特の豚骨臭は、丼の中では随分と大人しく成っている。
  然し、店内の床のヌルヌル具合からすると、矢張り、背脂系らしさが窺える。
  麺は細目の縮れ麺で、こんなに細かったっけと感じる位に細い。
  緩やかな縮れが効いているので、背脂諸共プースーを持ち上げて呉れる。
  茹で加減も良く、腰が効いて、シコシコした食感が心地好い。
  叉焼はと言うと、赤身と脂身の境がはっきりとした、ブリンとした食感の物。
  硬めに分類されるが、味付けも確りとしており、脂身もプルンとして、
  噛み切れないと言う事は無く、赤身も丁度良い噛み応えだ。
  背脂たっぷりのプースーも粗方を飲み干し、コラーゲンを確り摂取。
  「極楽汁麺 百麺」、「よかろうもん」と並ぶ青春の味は矢張り格別だ…。