◎「かきあげそば」四二〇円+「玉子(生)」六〇円
…昨日。
今週もやっとこさっとこ、週末の休日に辿り着く。
先々月の九連勤とかに比べたら比ではないが、疲れるものは疲れる。
肩凝りも治らないしね…。
其れでも、休日と成れば心も身体も軽く成り、浮付いてしまう。
朝は八時前に起床し、「ケータイ国盗り合戦」の「バトルアリーナ」を熟し、
午前中は極めて自堕落に過ごし、十一時前に家を出る。
夕方からの来客に備え、買い物をしておかないといけない。
一先ず、正午からの「バトルアリーナ」を前に、先に食事を済ませよう。
十六時から酒宴なので、何か軽く、サッと掻っ込める物が良い。
其処で思い付いたのが、此方の蕎麦屋。
俗に、立ち喰い蕎麦に分類されるのだろうか。
大宮市場の近くの此方を訪れるのは初めて。
何れかが運営している様だが、此方「大宮店」は後者の経営の様だ。
コンヴィニエンスストアの居抜きの様な店内は、結構な客入り。
先ずは券売機で食券を購入するのだが、此の手の蕎麦屋では、
決まって、掻き揚げと生玉子が入った蕎麦、天玉そばが専らなのだが、
券売機で其の釦を見付けられず、「かきあげそば」、「玉子」を別々に購入。
後でメニューを見てみれば、「天玉そば」は四七〇円と成っており、
一〇円損した格好だが、小さい事は気にすんな、ん~、ワカチコワカチコ。
食券を提示し、半券を受け取り、席に座って待つ。
直ぐに呼ばれると思いきや、五分強待たされ、漸く呼ばれる。
御丁寧に掻き揚げと玉子を別皿で出され、此れじゃ、洗い物が増えてしまうな。
蕎麦の上に掻き揚げを移し、生玉子を割り入れ、「天玉そば」の完成。
先ずはルーシーから啜ろう。
醤油は銚子の老舗に依り、微生物本来の熟成を大切に、時と手間を惜しまず、
丹精込めて作られた醤油を使用していると言う触れ込み。
出汁は、江戸流の蕎麦は鰹を基本に、宗田鰹や鯖等の節から煮出し、
焼津や枕崎等の厳選した原材料を配合し、毎日店舗で何回も煮出していると。
蕎麦つゆは醤油と砂糖を主にした「返し」と、鰹を中心とした魚出汁、
千葉県は流山で作られた贅沢な本醸造を使用していると言う。
甘目の味わいは、関東人がホッと安心する甘辛で濃口。
さて、次は蕎麦を手繰ろう。
蕎麦の基本、「三立て」を忠実に守っていると言う。
挽き立て、打ち立て、茹で立てに拘り、注文が入ってから茹でる様だ。
「もりそば」の様な冷たい蕎麦ではないので、余り腰は堪能出来ないが、
まあ、少々軟らか目だが、病院食を頂く予行練習だと思えば良かろう。
太さは、江戸細切りに則り、一.四ミリメートルと言う。
喉の通りは心地好く、玉子の白身と絡ませ、ヅルッと音を立てて啜る。
掻き揚げは玉葱と人参と至って簡素だが、却って、此れ位のが良い。
小海老や小柱の入った高級なのも良いが、身分に有った物を頂かないと…。
最後は玉子の黄身とつゆを一緒に口内に運び、そして割る。
途端に幸せな気分に浸れ、其の日一日、気分良く過ごせそうな気がする。
玉子は実に偉大な食材だ。