続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「滝野川大勝軒」【池袋】

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◆「滝野川大勝軒」【池袋】

 ◎「もり生玉子」八五〇円

 …金曜日。
  今週は一週間、落ち着いていた様な、忙しなかった様な。
  一週間を振り返れるだけの記憶が無く、本当、思い返せない…。
  若しかしたら、僕はもう、既に死んじゃっているんじゃないかとさえ思う。
  さて、話は遡って金曜日。
  此の日は朝から、首都圏の交通網がズッタズタで、大きな迷惑を蒙る。
  何だろう、此の組織ぐるみの嫌がらせは。
  埼京線の遣る気が無いので、赤羽駅京浜東北線に乗り換え、
  田端駅経由の山手線で池袋へ行き、家を出てから二時間も掛かる。
  週の終わりに、朝からこんな疲労させられるとは、良い迷惑だ…。
  午後から流刑地での業務を前に、残務を遣っ付け、十三時前に一先ず休憩。
  草臥れてしまったのと、花金の浮かれ気分から、金も無いのにラーメンかな。
  彼是と当てを考えるのも億劫なので、毎度の此方で無難に。
  然し、何てこったい、店外に三人の待ちが発生している。
  最近はこんな事は無く、隣の「馳走麺 狸穴」も行列発生中。
  今年の食べ納めとばかりに、先に券売機で食券を購入し、行列に並ぶ。
  前回は「ラーメン」だったので、今回は「もり生玉子」が良いかな。
  先に食券を手渡し、一〇分弱で店内に通され、其れから十五分待つ。
  何だか、厨房内は獅子てんや・瀬戸わんやだな…。
  さて、肝心のつけ麺はと言うと、安心、安定の存在感。
  麺を、玉子の白身と絡ませ乍ら、つけ汁に浸して、卑猥な音を立てて啜る。
  つけ汁は、うん、一寸温い。
  強烈な甘味、酸味、味の濃さは、矢張り旨いな。
  パンチの効いた動物系の力強さと、魚介系の優しさが共存しており、
  油分も多目で、こってりとして、十分な満足感が得られる味わい。
  拳骨、豚足、鶏を基本に、挽き肉や魚介の風味を加えると言う。
  麺はと言うと、うん、一寸軟らかい。
  茹で時間が長いのか、茹で上げから時間が掛かっているのか、
  冷水での〆が甘いのかは分からないが、デロンとした食感。
  最近、此方で「もりそば」を頂くと、こう言う麺に当たる気がする。
  玉子の白身はヅルヅルとして、甘味が増して良い。
  黄身を割らない様に、慎重に手繰り、絡み合わせないといけない。
  若しも此れで、黄身を割った日にゃ、今年一番の失態だ…。
  具の麺麻は相変わらず、たっぷりと入っていて心丈夫だ。
  松崎しげる色、AIKA様色をしており、ロイクーだ。
  叉焼は三切れ程入っており、一枚目は豚臭さが出てしまい、やや外れ。
  残りの二枚は、脂身も適度に入り、むっちりとした弾力と軟らかさを兼ね備え、
  此方の叉焼の真骨頂と言った出来の物で、味付けも確りと染みている。
  麺を食べ終え、残った黄身をつけ汁に投入し、つけ汁と一緒に口内に。
  口内で割り、混ぜ合わせ、鼻腔を風味が駆け抜け、幸福感に包まれる。
  玉子と言うのは本当、人に幸せを齎して呉れる、素敵な食材だ。
  つけ汁を漏れ無く飲み干し、若干、体重を戻す駄目中年…。