続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「麺屋 冽-RETSU-」【宮原】

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◆「麺屋 冽-RETSU-」【宮原】

 ◎「極濃厚つけ麺(盛り)」七八〇円+「メンマ」一〇〇円

 …日曜日。
  暦の上では、随分と押し詰まって来たが、昔の様な忙しなさは無く、
  余り実感が湧かず、年末らしさが失われている事が残念でならない。
  子供の時の様に、大晦日は早仕舞い、三が日は全て休み、と言う方が良い。
  何処も彼処も営業していると言うのは、風情、情緒が無くて嫌だ。
  三が日に何も買えないからこそ、年末が慌ただしくなるのに…。
  さて、話は遡って日曜日。
  前日の土曜日は、御近所さん宅に招かれ、歓待を受け、愉しく酒を頂く。
  其れにしても、呑み過ぎだが…。
  夕方からは呑み会の為、午前中は極めて自堕落に過ごす。
  取り立てて買い物も無く、買う金も無く、近場でヂッとしていよう。
  とは言え、腹は減るので、近場の此方に久方振りの訪問。
  二月二十一日に、「居酒屋 やず」で呑んだ帰りに寄った以来。
  別段、避けていたり、行きたくない理由は何一つ無いのだが、
  人間の行動心理と言うのは、実に不思議だな…。
  一台のみの駐車場も運良く空いており、無事に入店を果たす。
  小型の券売機で、何時もの様に、食券を購入する。
  席に案内され、冷水を飲み、ホッと一息。
  そして、「極濃厚つけ麺」が運ばれて来る。
  矢張り、素敵な佇まいで、近所で此れだけのつけ麺が頂けるのは有難い。
  麺を手繰り、茶褐色をしたつけ汁に浸して啜る。
  つけ汁はややザラッとした魚粉の感じが残るが、全く問題ではない。
  豚骨、鶏ガラ、魚介の三つ巴のつけ汁は、自然な優しい甘味が感じられ、
  俗に言う「またおま」系とは一線を画し、個人的に好きな味わいだ。
  鶏がやや強めに出ているので、円やかでクリーミーな感じで、とろみが有り、
  粘度のやや高目の物で、最後迄、つけ汁が持つか如何かが心配だ。
  麺は中太と言った感じで、艶々と煌めいている。
  表面はツルっとした口当たりの物で、喉の通りが良い。
  然りとて、麺の腰や弾力、張りは確りした物が有り、噛むのが愉しい麺だ。
  冷水での〆、水切りもちゃんと仕事が為されており、好感が持てる。
  具の鶏叉焼は、良く味の染みた物で、身の軟らかさ、皮の旨さが堪能出来、
  個人的に鶏叉焼には否定的なのだが、此方のは別格だな。
  麺麻は極太で、ポキポキ、コリコリと食感が心地好い。
  他に、茹でたキャベツと萌やしが入り、此れは箸休め的な感じで、
  口内が味に飽きた時に時に頂くと、初期化される様な感覚にして呉れる。
  案の定、最後の方はつけ汁が心細く、何とかギリギリで食べ終える。
  〆は、卓上にスープ割り用の出汁の入ったポットが配備されているので、
  普段は絶対に、罷り間違ってもしないスープ割りで、心と胃袋を温める。