◆「東池袋大勝軒 南池袋店」【池袋】
◎「ラーメン」七五〇円+「中盛り」無料
…月曜日。
愈々、年も押し迫り、暮れようとしている。
何だか、実感が湧かないと言うか、年々、こう言った年末感が失われている。
外を歩いていても、普段と何ら変わりなかったり、家に居ても、
テレヴィヂョンは年柄年中詰まらなかったりするし、季節感が無いわね。
今年は運良く、年末年始は存分に休めるが、来年の保証は無いし。
然し、今年は盆もへったくれも無く、夏場は地獄の様な労働を強いられたし、
其れ以降も、休みも真面に取れない日が続いたので、最後位は許して頂戴…。
さて、話は遡って月曜日。
何時も通り、朝は池袋に出勤し、残務を熟す。
例によって、午後からは流刑地での労働と成るのでね。
十三時を前に、昼御飯を摂ろうと、池袋の街を彷徨う。
今年の前半は、昼御飯の食べ過ぎで太り過ぎたが、後半は昼御飯も摂れずに、
御蔭で随分と痩せたが、此処最近、徐々に戻りつつあるのが恐怖だ…。
さあ、何を頂こうかと、南池袋方向へと歩き出す。
何と無く、目星は付いているのだが。
隣の「ラーメン 二郎」は月曜日定休で休みと来れば、無難に此方で良かろう。
今年は何時に無く、「東池袋大勝軒」系統を頂いた年だった。
と言う訳で、十一月四日以来、二ヶ月弱振りに御邪魔する。
奇を衒い、「もりみそ」、「みそラーメン」をと思ったが、グッと踏み止まる。
最後は矢張り、費用対効果の高い「ラーメン」が良かろうと。
食券を購入し、席に着き、食券を手渡す際に「中盛り」で御願いする。
出来上がりも早いし、量も多いので、実に満足度が高い。
そして、「永福町大勝軒」系列並みの大きさの丼が目の前に差し出される。
丸で、洗面器の様な大きさで、両手で確りと持って下さないと危険だ。
さて、先ずはプースーから啜る。
じんわりと魚介の出汁が滲み出て来て、何とも言えない優しい味わい。
何だろうな、五臓六腑に染み入る感覚が心地好かったりする。
麺はツルツルとした多加水の中太卵麺と言った感じで、喉越しが良い。
スルスルと入って来て、勢い良く、ズバズバと啜りたくなる。
此れだけの量が有ると、遠慮無く、躊躇わずに啜れるのが良い。
具の叉焼は、一見、分厚くて、肉の繊維の感じも期待が持てそうだが、
パサつき気味で、頬張れば、口内の水分が根こそぎ持って行かれる感じ。
肉肉しくて、力強さは有るが、もう少し、蕩けて軟らかい、繊細な物が良い。
麺麻、海苔、鳴門は東京ラーメンの真骨頂で、落ち着く心持ちだ。
汗だくで平らげ、午後への業務に戻るポンコツおぢさん…。