続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「環七土佐っ子ラーメン」【池袋】

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◆「環七土佐っ子ラーメン」【池袋】

 ◎「🉐Aセット(半チャーハン+土佐っ子ラーメン)」七五〇円

 …木曜日。
  此の日、六連勤の四日目で、連日帰宅は二十三時過ぎで、疲労も蓄積している。
  花粉もそろそろ飛散しており、嚔も時折発するし、目もショヴォショヴォ気味。
  愈々、嫌な季節の到来に、不快感しか無い…。
  此れが黄金週間迄続くと思うと、癪で仕方無い。
  さて、水曜日の夜、仕事から帰り、晩酌し乍らテレヴィヂョンを観ていると、
  「有吉 マツコの怒り新党」で、背脂チャッチャ系ラーメンの特集をしており、
  深夜にこんな物を見せられては、体に毒と言うか、拷問に近い。
  一気に背脂ラーメンが食べたい気分が高まり、翌日の昼食は、
  月末で金が無いにも拘わらず、絶対に食べると決心して仕事に向かう。
  十三時前に会社を抜け出し、昼御飯を摂りに、池袋駅北口へ。
  其の昔、板橋区の環状七号線沿いに在った「土佐っ子ラーメン」を始め、
  「千石自慢ラーメン」、「巣鴨ラーメン」、「白山ラーメン」と、
  背脂チャッチャ系ラーメンの人気店が隆盛し、犇めき合っていた頃が懐かしい。
  何れの店舗でも頂いたが、僕は「巣鴨ラーメン」が一番だったが。
  其の後、「土佐っ子ラーメン」は「下頭橋ラーメン」へと変わり、
  他にも「らーめん 平太周」が派生した様に記憶している。
  さて、池袋と言えば、経営権は変わったものの、今でも「土佐っ子」が在り、
  過去、何度か御邪魔して、懐かしの味を頂いた事が有り、七、八年振りだろう。
  店内に入ると、中華人民共和国風の女中さんにテーブル席へと促される。
  カウンター席よりもテーブル席の方が多く、ラーメン店と言うよりは、
  街の中華屋と言った感じで、メニューも中華系定食メニューが豊富だ。
  メニューを眺め、昼時はラーメンに小さい炒飯が付く物が得な様だ。
  直ぐ様、「🉐Aセット」を発注し、出来上がりを待つ。
  何だか、周囲は柄の悪い、堅気じゃなさそうな月給取りが居て、治安が悪いな。
  禁煙ではないので、煙いったら有りゃしない…。
  煙が目に染みていると、一〇分程でラーメンの御出座しだ。
  丼の縁に迄、淡雪の様な背脂が降り注がれ、往時の記憶が呼び起こされる。
  笊で背脂を装い、此れでもかと背脂を振り掛けたであろう様子が目に浮かぶ。
  いざ、蓮華でプースー、否、背脂を掬って啜ってみる。
  背脂の甘味が感じられ、又、此の背脂が蓋の役割を果たしており、熱熱だ。
  猫舌の僕には酷だが、冷めて伸びるよりは増しだ。
  醤油ダレの辛味も有るが、背脂が角を取って、丸味を帯びさせている印象。
  今と成っては目新しさは無いが、昔を懐かしむと言うか、旧き良き時代、
  個人的に、一杯のラーメンが御馳走だった時分を思い起こす良い味だ。
  麺は中細の真っ直ぐな物で、「つるや製麺」と言う所の物の様だ。
  特筆すべき点は無いが、スルスルと入って来るが、確りと背脂とも絡み、
  程好い太さ、食感、茹で加減と言って良かろうか。
  具は叉焼、茹で玉子を切った物が数切れ、麺麻、葱。
  脇に控えし炒飯は、まあ、至って普通と言った感じだが、炒飯を頬張り、
  背脂スープで押し流すと言うのは、腕白其のものだな。
  当時の懐かしさも感じ、食べたいと言う欲求も満たされ、まあ良かったかな。