続・ROCK‘N’ROLL退屈男

続・ROCK‘N’ROLL退屈男 B面⇒https://twitter.com/RandR_taikutsu

「らぁめん ほりうち」【新橋】

イメージ 1

◆「らぁめん ほりうち」【新橋】

 ◎「チャーシューざるらぁめん」一一五〇円+「大盛」無料

 …先週木曜日。
  特に土日は、朝は五時起きで仕事に向かい、帰りは終電車と言う暮らしが続き、
  肉体疲労、精神疲労が絶望的で、心身共に如何にか成りそうだ。
  八月一杯の辛抱だと言い聞かせているが、九月に成ったら、益々人手不足で、
  気が休まり、溜まった代休を消化させる時が無く、壊れて行くんだろうな…。
  さて、話は遡って先週木曜日。
  此の日も、午後から蟹工船に乗船せねば成らず、移動を開始する。
  蟹工船に乗り込む前に、内地の新橋で先ずは腹拵え。
  新橋と言えば、最近のお気に入り「ラーメン二郎 池袋東口店」の同系列、
  「ラーメン二郎 新橋店」や、元「ラーメン二郎 堀切店」の「らーめん 大」、
  未訪の「新橋大勝軒」等、数多の魅惑的なラーメン店が犇めき合っており、
  彼是と調べて、少しでもストレス発散に努めたくなる。
  前日に、汐留の「らーめん 大」にしてみようかなと、薄っすらと目星を付け、
  当日に成ると、其の事をすっかり忘れ、此方へと自然と足が向いている。
  店に着き、向かいの「新橋大勝軒」に一瞥を呉れ、店内に入る。
  券売機に対峙し、何時も通り、「チャーシューざるらぁめん」の食券を購入。
  十三時を疾うに廻っている所為か、店内には空席も目立ち、すんなり着席。
  食券を提示し、無料なので「大盛りで」と告げ、冷水を呷る。
  出来上がりをヂッと待っていると、他の客の注文を伝える女中さんの声、
  「らぁめん《大》でーす」と言う響きに、ハッと気付く。
  あっ、そうだ、「らーめん 大」に行くつもりだったんだ…。
  何なんだ、此のアルツハイマー具合は。
  すっかり、「チャーシューざる」気分に成ってしまったので、まあ良いが…。
  一〇分程で、大盛りの「チャーざる」が目の前に遣って来る。
  六月一日以来、二ヶ月半振りの対面だ。
  「らぁめん 満来」で此の味を知って以降、此の叉焼には魅せられている。
  麺を手繰り、つけ汁にどっぷりと浸して啜る。
  スープは鶏ガラと豚骨をふんだんに使った、昭和時代のあっさり醤油味を謳い、
  酸味と七味唐辛子の辛味が効き、じんわりと動物系の旨味が浮かび上がる。
  すっきりと、さっぱりとした味わいだが、滋味深い味わいに癒される。
  麺はと言うと、御馴染みの平麺。
  麺は其の日の気温や湿度に因って、生地の状態が変わる為、
  伸び難い中太の多加水麺を使用し、毎日茹で時間を変えていると言う。
  ピロピロした感じだが、モチモチとした食感は、其の能書きに説得力を与える。
  表面はツルツルしているが、つけ汁に確りと絡み、勢い良く啜りたい。
  さあ、疲労回復には豚だ。
  此の疲労困憊の身体には、豚肉のヴィタミンB壱を与えてやりたい。
  つけ汁の器に沈んだ刻み叉焼は、赤身の部位だが、ホロっと解れる軟らかさ。
  上には厚味の有る叉焼が五枚程乗り、何れも食べ出は十分。
  気持ち、パサつきや硬さを感じる箇所も有るが、気に病む程ではない。
  ふわふわの軟らかさを醸し出す部位も有り、一五〇グラムも入っているが、
  食べてしまうのが惜しく、勿体無いとさえ感じてしまう。
  此方で頂くと、如何しても本家の「らぁめん 満来」のを頂きたくなる。
  僕の中では矢張り、一三五〇円と値が張っても、「満来」の方が好みかしら。
  新宿西口に行きたくなってしまったな…。