◆「居酒屋 やず」【宮原】
…昨晩。
翌日からの仕事を前に、サザエさん症候群を患い、最後の悪足掻きをしたくなる。
酒をしこたま、浴びる様に呑んで、一時でもストレス解消に努めたい。
大宮の街に、電車に乗車して出掛けるのも億劫なので、歩いて此方へ。
六月二十一日以来、二ヶ月振りの訪問。
店内は十九時過ぎだが、随分と盛り上がっている様だ。
◎「アサヒスーパードライ生ビール(中)」四五〇円
…日中は呑まずに我慢したので、此れが此の日の口開け。
厨房前のカウンター席に陣取り、周囲の喧しさを堪える様にグッと我慢。
そんな時は、麦酒と向き合えば良いさ。
良く冷えた麦酒を、グイッと呷れば、食道をプリン体が駆け抜けて行く。
此の爽快感は、何度呑んでも堪らないな。
御通しは、鶏の唐揚げと萌やし炒め。
◎「マグロ山かけ」五〇〇円
…肴はと言うと、初っ端は生魚で行きたいと言うのが信条だ。
「マグロブツ」も有るが、とろろも頂きたいわね。
粘粘した物は大好きなので。
生鮪とは行かないが、此の手の酒の当ては妥当で無難だ。
此れを、「鮨処 いっしん」の生鮪で頂いたら、然ぞかし最高だろうな。
◎「ホッピー」四五〇円
…麦酒は一杯で止し、次はカクテルに移行。
随分と焼酎が多く、三分の二は焼酎で、ホッピーを注ぐ余地が少ない。
此れは後で効くぞと思いつつも、濃い酒は大好きだ。
酔えりゃ最高なのだから。
◎「粒さんしょうおろし」四〇〇円
…御薦めが記された白板の中から、余り腹も空いていないので、軽めの物を。
最初、粒山椒だけかと思ったが、縮緬雑魚と合わさった物なので助かる。
山椒の爽やかな辛味と痺れが何とも心地好い。
大根卸は、尻尾の方を摩り下ろして呉れたので、辛味が強く、噎せてしまう。
◎「電氣ブラン」
…麦酒一杯、ホッピー三杯を頂いた後は、前回入れた「電氣ブラン」に。
呑み方は勿論、ロックで。
折角の四〇度の酒を、変な物で割って薄めちゃ勿体無い。
食道が焼ける様な感覚を味わわないと。
◎「ベーコンエッグ」四〇〇円
…常々、ハムエッグやベーコンエッグ、目玉焼きで酒が呑める人は、
真の酒呑みだと、勝手に思い込んでいるので、其れに憧れる。
然し、普通に、十分に酒の摘みとして成立するので、何ら問題無い。
ベーコンはカリッと香ばしく、黄身は半熟で、こうでないと駄目だ。
すっかり酩酊し、麻酔も効いて来たので、如何やら、〆に向かったらしい…。