続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「よかろうもん」【菊川】

◆「よかろうもん」【菊川】

 …土曜日。
  体調不良に因る絶不調の中、何とか九連勤を乗り切り、やっとの三連休。
  もう、具合が悪くても、病院すら行けない様な暮らし、本当、嫌だ…。
  何とか、死なずに三連休を迎え、其の初日。
  日頃のストレスで薄汚れちまった心を浄化しようと、神社を巡ろうと、
  都内を散策がてら歩き、少しでも御縁に肖ろうと悪足掻き。
  昼前に亀戸天神を参詣し、次の両国へと移動する前に、先ずは昼御飯。
  其の昔、毎週木曜日に欠かさず、二年に亘って通い詰めた此方へ、
  一年七ヶ月振りに御邪魔してみる。

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 ◎「生ビール」五五〇円
 …正午を過ぎたばかりだったが、カウンター席に空きが有る。
  店主氏も、白髪は増えたが、相変わらず、柔和な財津和夫の様な居住まいだ。
  其の御店主に、ルービーとラーメンを発注。
  先に出て来た麦酒をグイッと呷り、九連勤の慰労、歩き疲れを癒す事に専念。
  店内に充満する家畜臭、獣臭を摘みに一杯飲れる程。

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 ◎「キクラゲラーメン」八八〇円+「煮たまご」一〇〇円+「替え玉」一五〇円+
  「替え玉」一五〇円
 …ラーメンはと言うと、専ら此れ。
  中々、木耳が丸の状態で入っているのは珍しいのではなかろうか。
  食べ易い様にか何だか知らないが、刻まれてしまっていては旨くもない。
  さて、先ずは蓮華でプースーから啜ろう。
  店の外、数十メートル手前から漂う獣臭、家畜臭の元が此れだ。
  コラーゲンたっぷりの豚骨純度一〇〇パーセントのプースーだ。
  とろみが有り、パンチの効いた、何とも言えない青春の味でもある。
  豚骨の拳骨は全て厳選した九州産を取り寄せ、野菜等の素材は一切使用せず、
  部位毎に寸胴を四つ用意し、此れ等の豚骨を強火で三日間煮込み、
  味の異なるスープを作り、其れ等を合わせて完成すると言う。
  通常の豚骨スープの濃度は七度前後の所、此方のは十三度以上と超濃厚で、
  此の重厚感は深味と甘味を演出し、癖に成る事間違い無いと謳うに相応しい。
  不純物一切無しの、力強い豚骨スープに脱毛、もとい、脱帽だ。
  麺の茹で加減は、普通で御願いする。
  麺は、九州で配合した小麦を使用し、製麺の際に腰が出る様にと、
  二度引きと言う工程を踏んでいるらしい。
  一度捏ねた麺を、更にもう一度捏ねる事で麺の腰が強く成ると言う。
  其の後、冷蔵庫で二日間寝かす事で、更に更に腰が強いものに成ると言い、
  通常は密封したビニール袋で保存する所、木箱、紙で包装し、水分調整を行い、
  打ち立ての味と腰を保っていると言い、「豊華食品」の木箱に入っている。
  普通の茹で加減でも、ポキポキと言う腰が心地好く、粉っぽいざらつき、
  粉の風味、しなやかな喉越し、何れも素晴らしく、唸ってしまう。
  中盤から、卓上の擂り胡麻、紅生姜、卸大蒜、辛子高菜を投入する。
  其の辛子高菜も自慢の自家製で、阿蘇山麓で採れた物を使用しており、
  屋号が印字された海苔、此れも九州産で、有明海苔と言う徹底振り。
  叉焼は薄っぺらい物だが、昔の物の様な豚臭さは無く、食べ応えは無いが、
  味付けも確りと施されており、鯨ベーコンの様な形状をしている。
  煮玉子は、昔は御田の様な固茹での物だったが、やや半熟加減が残っている。
  黄身がモソモソして噎せる様な感じのも良いのだが、半熟が宜しいわね。
  さて、替え玉は勿論、スーパー粉落としで御願いする。
  茹で時間は五秒未満と言うが、此の粉っぽい感じが何とも堪らないのだ。
  卓上のラーメンダレも投入し、味が薄まるのを補う。
  更にもう一回替え玉をし、存分に豚骨ラーメンを堪能する。
  最後はプースーを飲み干し、豚骨の髄の部分をも漏れ無く頂く。
  外套を脱いで、カウンター席下に置いておいたが、其れさえも、豚骨臭を纏い、
  電車に乗ると、僕だけ家畜臭いのが分かる程、其れ程に強烈と言う事だ…。

~御負け~
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烏森神社。
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花園神社。
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