続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「滝野川大勝軒」【池袋】

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◆「滝野川大勝軒」【池袋】

 ◎「ラーメン」八〇〇円

 …木曜日。
  此の日も朝から池袋に出向き、残務を熟し、午後はBOOK厚木へ出掛ける。
  外は滅法寒く、心の臓がズキンを痛みそうな程で、小雪が舞っている。
  「ひとつ屋根の下」の「小雪」は薬漬けに成ってしまったが…。
  池袋駅迄の道程が、随分と遠く感じられる。
  移動を開始する前に、何か、昼御飯をと考えるが、こんなに寒いんじゃ、
  温かい物を身体が欲し、心身共に温まりたく成る。
  六又陸橋付近の明治通りを歩いていると、そうだ、一本脇に入れば、
  「滝野川大勝軒」が在るではないかと思い出し、此方で暖を取ろうと。
  木戸を開ければ、十三時だが、店内は空席も目立ち、事無きを得る。
  「東池袋大勝軒」系列と言えば、「もりそば」が名物だが、此方に関しては、
  如何にもこうにも、「ラーメン」が良い。
  食券を購入し、カウンター席に腰掛け、冷水を呷って出来上がりを待つ。
  実に、昨年五月二十七日以来、八ヶ月半振りだが、厨房内は何時も通り、
  店主氏を含む、御馴染みの三人体制で、うなづきトリオと同じ編成。
  大柄な店主氏の大きな声が響き渡っている。
  十五分程で、大きな丼のラーメンが、目の間にドンと置かれる。
  濛々と湯気が立ち上り、此れは温まりそうだ。
  先ずは、蓮華を手に取り、プースーから啜ろう。
  表面には油層が構築され、プースーが冷め難く、熱熱の状態が保たれている。
  相変わらず、ガツンとパンチの効いた痺れる味わいに、一気に心が温まる。
  拳骨、豚足、鶏を基本に、挽き肉や魚介の風味を加えると言うが、
  動物系の力強さと、魚介系の風味の良さが何とも言えず、堪らなく旨い。
  「もりそば」も良いのだが、此の「ラーメン」は実に良い。
  真っ直ぐの自家製麺は、シコシコした食感が相変わらず心地好く、
  スルッと入り、腰、張り、艶、弾力、何れも宜しく、啜り心地が良い麺。
  プースーが良く絡んで、箸が止まらなくなる。
  麺を啜り、御数感覚で麺麻を頂き、と言うのを繰り返せる程、麺麻が多い。
  此れも、嬉しい限りだ。
  叉焼はと言うと、三枚入っている。
  むっちりとした、良い食感の物が有り、赤身の旨さを堪能したと思えば、
  筋張った硬い、コリコリした部位も入っていたり、パサパサとした、
  気持ち、豚臭さが有る物も有ったりと、良くも悪くも、色々愉しめる。
  其れにしても、久し振りと言うのも有り、旨さが迸る感じで最高だ。
  流石に、此の量のプースーは飲み切れないが、存分に頂き、
  身体の芯から温まり、小雪が舞う中を歩き出すポンコツおぢさん…。