◆「らーめん つけめん 鶏の穴」【池袋】
◎「黒胡麻担々つけ麺」八八〇円
…水曜日。
今週もえっちらおっちら、やっとこさっとこ、休日に漕ぎ着ける。
世間様は三連休の様で、其りゃ随分と浮かれ気分でRock❛n❜Rollだが、
花粉症の症状も、何とか薬物の御蔭で抑えられているが、突発的な、
発作的な嚔、鼻水に見舞われるのは、如何も苦しい。
さて、話は遡って水曜日。
此の日も朝から池袋に出向き、午後から出掛ける暮らしは相変わらず。
移動を開始する前に、昼御飯を池袋で済ませてみよう。
選択肢は数多有るが、今回は、月に一度の御愉しみの此方に御厄介に成ろう。
毎月恒例の月替わりラーメンを頂きに。
念の為、今年のラーメンを振り返ろう。
新年一発目の一月は「酸味と辛味のハーモニー さんらーたん。」、
先月は「キノコの味噌らーめん マリオ」と来て、今月はと言うと、
店頭の貼り紙には「黒胡麻担々つけ麺」としてある。
そっか、今月は駄洒落抜きで其の儘なのね。
何だか、其れは其れで寂しかったりする…。
券売機で食券を購入し、木戸を開けて中に入り、空席にヨッコイ、ショーイチ。
食券を提示し、温い水を受け取り、喉を湿らせ、出来上がりを待つ。
一〇分強で、今月の限定麺の御出座しと相成る。
おおっ、つけ汁はロイクー、真っ黒に濁って、全く以って見えない。
麺の上に配された青梗菜、玉葱の薄切り、糸唐辛子、蓮華の「甘辛そぼろ」、
其れ等をつけ汁に移し、全ての準備が整う。
つけ汁を掬ってみれば、サラッとして、粘度は低く、想像とは異なる。
つけ汁の底の方からは、黒胡麻の濃い鼠色が巻き上がって来る。
麺を手繰り、つけ汁にドヴンと浸して啜ろう。
特製黒胡麻ダレを自慢の鶏白湯に合わせたと言うが、サラサラの軽い感じで、
通常の担々麺の様な辛さは無く、黒胡麻のパンチも比較的抑え目な印象。
鶏白湯のコク、円やかさは感じられ、此方の特徴は活かされていよう。
冷水で〆られており、ひんやりと冷たく、腰や弾力は良いのだが、
水切りが甘く、皿に水が溜まってしまっているのは残念。
つけ汁の底には、刻んだ鶏叉焼と、ざく切りの搾菜が沈んでいる。
鶏叉焼は味が良く染みた腿肉の部位で、皮が特に秀逸だ。
其れより何より新しかったのが、ざく切りの搾菜。
今迄、搾菜と言う食べ物は、細切りにした物か、薄く切った物が殆どだが、
ゴロっとした大きさのざく切りなので、食感が存分に愉しめ、口内で踊る感覚。
子供の頃は食べられなかったが、今と成っては、麺麻も同様に好きだ。
最後はつけ汁を全て飲み干し、セサミンを漏れ無く摂取する。
辛さが無いので、汗も掻かずに済んだのが有り難い。