続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「北大塚ラーメン」【大塚駅前】

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◆「北大塚ラーメン」【大塚駅前】

 ◎「チャーシュー麺(中)」八〇〇円

 …月曜日。
  何だか、公私に亘って上手く行かず、自暴自棄と言うか、諦念と言うか、
  もう駄目だな…と言う気持ちが強く、全てを放り出して蒸発したい気分…。
  何かに付けて怒られてばかりだし、自分が悪いのだが、兎に角、凹む。
  自分の能力の限界は重々承知しているし、改めて其れを指摘されると、
  自分の駄目さ加減を痛感し、人格を全否定された気分に成る。
  まあ、用無しと言う事なのだろうな…。
  話は遡って三月二十七日。
  此の日も朝は池袋に出向き、残務を熟し、午後から出掛ける何時もの日常。
  偶には「𠮷野家」ではなく、違った物を頂いて発散したい。
  今月は未だ御邪魔していないので、此方にしてみよう。
  二月十六日以来、一ヶ月強の御無沙汰。
  店に着けば、店外に一名の待ちで、店内にも三名の待ち。
  十四時の五分前と言うのに、相変わらずの人気だな。
  五分程で店内に入り、食券を購入し、只管、席が空くのをヂッと待つ。
  女将さんの「イラッシャイマセ、ドウモ、ハイ、ドウモ~」の声が響き、
  後ろには小さく、民族音楽の様な曲が薄っすらと流れている。
  蒙古出身と言う御夫婦の祖国の音楽だろうか。
  程無くして食券が回収され、麺の量を「中で」と告げる。
  一〇分程で着席出来、厨房内の調理過程を具に観察する。
  冷水を呷り、一〇分弱で肉肉しいラーメンの御出座し。
  此の見た目は卑怯としか言い様が無い。
  蓮華を手に取り、プースーから啜れば、何時も通り、安定の味わい。
  特筆すべき、驚愕の旨さと言うのは無いのだが、醤油ダレの味わいと、
  昔乍らの中華蕎麦を思わせる素朴さと、大量の叉焼から染み出た豚の旨味が、
  何とも言えず、味わい深く、飽きの来ない味なのだろう。
  馬鹿舌なので、材料が何だとかは分からないので、そう言う情報は、
  ラーメンヲタクの方の批評を参考されたし…。
  丼一面に敷き詰められた叉焼を一枚退かし、麺を掘り出し、引っ張り上げる。
  手繰って啜れば、此れ又、自家製麺でもなく、驚く様な派手さは無いが、
  旨味の詰まったプースーを吸った麺は、実に旨く、スルスル入って行く。
  茹で加減は軟らか目だが、此のラーメンには此の麺が合うのだろう。
  さあ、叉焼だ。
  赤身の部位は噛み応えが有りつつも軟らかく、噛み締めたくなる旨さ。
  味付けも確りしており、何時もより、気持ち厚く切られている印象。
  脂身の部位はトロットロで、プースーの熱で余計に蕩けており、
  コラーゲンたっぷりのプルプルで、美肌に成れそうだ…。
  此の叉焼は何度頂いても素敵だ。
  具は他に茹で玉子半個、麺麻、葱が入る。
  食事をしている時だけが安らぎ、愉しい…。