続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「ラーメンの店 どでん」【北浦和】

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◆「ラーメンの店 どでん」【北浦和

 ◎「ラーメン」七八〇円

 …世間様は桜も満開で、花見気分で浮かれ狂っている週末の様だが、
  こちとら、昨日はアルバイトが病欠で人が足らずに出勤と成り、
  相変わらず、安定的に休日が取れない状況で、今月度も代休が溜まって行く…。
  今週末の休日は、今日の日曜日のみで、最近は一日の休日では、
  心身の疲労が全く以って抜け切らず、疲労の上塗りの様な有り様。
  今朝は起きればシーコーがズイマーで、ヘルニアが再発しそうな予感。
  ぐったりとして疲れが取れず、今朝は一〇時前迄、起き上がれず。
  起きても、ぼんやりと、焦点も定まらない様な抜け殻状態。
  今日しか休日が無いのに、無駄に時間だけが過ぎて行きそうなので、
  少しばかり気合を入れて、昼御飯でも食べに、雨の中を出ようと決意。
  最近は、月初にも拘わらず、既に赤貧生活突入で、毎日、カップラーメンや、
  菓子麺麭のみと言った、二〇〇円前後の食生活の為、偶には豪勢に、
  身体が無性に欲している大蒜を充填しないと、倒れてしまうのでね。
  彼是と、優柔不断に考えた結果、北浦和の此方の本店に決定。
  二月二十三日に、大宮に出来た支店では頂いているが、本店はと言うと、
  昨年五月十四日以来、約十一ヶ月振りに伺ってみる。
  其の昔、「ラーメン 富士丸」、「ラーメン マルジ」時代は毎週欠かさず、
  狂った様に御邪魔していたが、最近はすっかり遠退いてしまっている。
  第二産業道路から店着すれば、店頭に待ちも無く、店内に空席も見える。
  些か離れた駐車場に自動車を停め、店を目指して歩く。
  店に入れば、店内の熱気で一気に眼鏡が曇り、月の家圓鏡に成ってしまう。
  早く、花粉の時期が去り、眼鏡の御世話に成りたくはない…。
  先ずは券売機で、何時も通り、「ラーメン」の食券を購入。
  波が去った後なのか、店内は半分が空席で、安心して啜れそうだ。
  食券を手渡し、冷水を汲み、蓮華、御絞りを取り、ヨッコイ、ショーイチ。
  厨房内は店主氏は居らず、男性二名体制で、青空球児・好児と同じ編成。
  雨だから今日は空いているのかと油断していると、後から続々と、
  ゆとり世代の男子高等学校生やら、複数名の団体が押し寄せ、
  危うくテロに巻き込まれる所だったと、ホッと、Aカップの胸を撫で下ろす。
  一〇分程で、無料の乗せ物を訊かれ、「全増しで」と告げる。
  高く聳え立った丼と、味付け脂の小皿を受け取り、手元に下ろす。
  先ずは蓮華を手に取り、プースーから啜ろう。
  茶色く濁った色味が、乳化した感じを演出しており、いざ口に含めば、
  円やかに程好く乳化した味わいが拡がり、見事に舌を撃ち抜かれ、
  食道から胃袋に掛け、旨味に包まれるかの様な感覚に成る。
  明らかに、大宮の「ラーメン どでん」よりは確実に旨い。
  全体的に味わいとしては、「富士丸」時代から甘目で、醤油ダレの切れは無い。
  野菜は昔から変わらず、クッタクタに茹でられ、此れが又、プースーを吸う。
  上には大量の味付け脂がぶっ掛けられており、図らずも味付けが施されるが、
  此れに更に、卓上の醤油ダレをドレッシング感覚でぶっ掛け、濃い味に。
  野菜嫌いの僕だが、此れ程に旨い野菜は無いだろうな。
  てんこ盛りの野菜の山を粗方遣っ付け、麺に取り掛かろう。
  其れにしても、相変わらず、ピロピロ度合いが増しているな。
  昔は此れ程迄にはピロッてなかったのだが、表面がややザラッとして、
  粉の風味が感じられ、縄暖簾の様な畝った麺を、犬喰いの様に喰らい付く。
  麺を手繰り、ガッと歯で噛み、其れを引っ張り上げる様に啜り上げる。
  プースーが端から少ないのか、麺がプースーを吸っているのか、
  何だか麺が重たく感じられ、三五〇グラム以上有る様に感じられる。
  途中から、別皿の味付け脂を投入し、更にギットギトにしてみる。
  此方の醍醐味でもある、此の味付け脂は、此れだけで酒の肴に成りそうだ。
  背脂と大量の刻み大蒜が混ざり合い、何とも言えない、旨さが増幅される。
  豚はと言うと、今回も噛み応えの確りとした、硬めの物が二個入る。
  ややもすると、歯の隙間に肉の繊維がびっしりと挟まる様な感じで、
  筋張った硬い部位も有ったりと、最近は外れる事が多く、日頃の行いの所為か。
  此方に於いては、豚増しにする必要は無いなと改めて実感する。
  其れにしても、年老いた所為か、後半は苦しく、苦戦を強いられる。
  汗を何度も拭いつつ、冷水を流し込み、何とか平らげる。
  若しかしたら、僕はもう、「どでん」は引退かも知れないと、心の中で、
  「体力の限界…。気力も無くなり…。」と千代の富士の引退会見を再生する…。