続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「ラーメン ひかり」【川越】

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◆「ラーメン ひかり」【川越】

 ◎「野菜つけめんチャーシュー」一一三〇円

 …昨日は花見で朝から呑みっ放しだったが、主に麦酒に専念し、
  日本酒は「丸真正宗」と、隣に居合わせた団体からの御相伴で「獺祭」を、
  此れ等を少し呑んだだけで抑えたので、至って素面、へっちゃらなので、
  大宮で呑み直し、〆に混ぜ蕎麦の大盛りを喰らったら、却ってぐったり…。
  帰宅後は、布団で即座に気絶し、変な夢に魘され、唸っていた気がする。
  僕の場合、未だに何度も見るのが、高等学校で体育の授業の体操着を忘れ、
  あたふたとする夢で、昨晩は購買に買いに行くも、寸法が合う物が無かった。
  何だろう。
  高等学校時分にそんな出来事は無かったのに、未だに何度も見ると言うのは…。
  今日は休日を充てている為、今朝は九時過ぎにぐったりとして起きる。
  とは言え、直ぐに動ける状態に無く、暫く寝床でのた打ち回る。
  九時半過ぎに何とか這い出し、風呂に入り、身を清め、全うな人間に戻る。
  然し、心はもっきり折れた儘で、早くも、明日からの仕事が憂鬱で成らない…。
  午前中は極めて自堕落に過ごし、十一時を過ぎ、昼御飯の心配をする。
  最近、すっかりお気に入りで、週に一度は頂いている此方に決定。
  自動車を走らせ、川越市の外れに急行する。
  到着は正午の七、八分前で、十一時半の開店からは時間が経過している。
  店頭の券売機で何時もの食券を購入し、中に入れば空席が有る。
  独りぼっちである事を告げ、食券を回収される。
  空いているカウンター席に腰掛ける様に促され、冷水を汲んで着席。
  厨房内は男性三人体制で、海援隊と同じ編成。
  客は、新年度の所為なのか、中高年の月給取りの集団が多くて五月蠅い。
  厨房から聞こえる野菜を炒める音や、店員同士の遣り取りの声を聞き乍ら、
  ヂッと堪える様に待ち、二十五分程で「野菜つけめんチャーシュー」の御出座し。
  三月二十五日以来、九日振りだが、相変わらず、心躍るつけ麺だ。
  此の暴力的且つ、蠱惑的な見栄えには圧倒されっ放しだ。
  少しばかり見付けた、プースーだけの箇所に、麺を手繰って捻じ込む様に浸す。
  炒め野菜と一緒に箸で摘み直し、此れを頬張る。
  黒胡椒の効いた、しんなりとした炒め野菜が最高に旨く、熱熱で、
  確りと冷水で〆られた麺の冷たさとの対比が印象的で、此れも旨さの一因だ。
  恐らく、野菜を炒めた後、プースーを加えて煮込んでいると見え、
  野菜にはプースーが染み込み、しんなり、クタッとして、熱熱で美味しい。
  平打ちの麺はモッチモチで、此れ又、何度頂いても旨い麺だ。
  そして、叉焼、否、肉塊はと言うと、つけ汁の熱で崩れ始め、
  肉塊の核の部分は、確りとした噛み応えの有る、棒状の赤身の部位で、
  此れを軸にする様にして、周りに解し肉で固められている様な感じ。
  焼き目の付いた部位はカリッと、何とも言えない香ばしさで旨く、
  脂身の部位は、熱で蕩けて、身悶えする様に旨く、すっかり虜だ。
  今迄だったら、平日の休日は「ジャンプ」に行き、大蒜摂取が専らだったが、
  今は此方の方が近く、少々値は張るが、何だか好きで、じっくり味わいたい。
  ゆっくりと腰を据えて味わえば良いものを、後から隣に座った中年の御仁は、
  出来上がりに時間が掛かり過ぎるからと、痺れを切らして帰る始末。
  今時、時間が無いからササっとラーメンで、と言う時代でもないし、
  そう言う店でもないし、時間が無ければ「幸楽苑」か「日高屋」にどうぞと。
  美味しい物を頂くには、何かを犠牲にしないと駄目だ。
  鳴かぬなら鳴く迄待とう時鳥。
  僕も性急な性格だが、ラーメンの出来上がりを待てない様じゃ、
  救急車の到着も待てずに死んでしまうよ、小父さん。