続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「らーめん屋 いとう」【御花畑】

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◆「らーめん屋 いとう」【御花畑

 ◎「チャーシューメン」八〇〇円

 …日曜日。
  先週末は土曜日が出勤と成った為、又しても連休は確保出来ず、
  心身の疲労は溜まるばかりで、回復する兆しは無く、ぐったりと疲弊する。
  常に両肩に重く何かが圧し掛かり、憑り付いているかの様な倦怠感。
  腰も痛い、花粉症の症状も出て、駄目な時はとことん駄目だ…。
  話は遡って一昨日。
  一日のみの休日だが、気分転換、命の洗濯をしなくてはと思い立ち、
  昨年三月二〇日以来、埼玉県の数少ない観光地の一つ、秩父へと出掛けよう。
  朝九時に家を出立し、東京環状、川越日高線、途中、高麗川駅近くで、
  警察に依る意味不明な通行止め、迂回を余儀なくされ、飯能経由で、
  国道二九九号線へと入り、正丸峠を抜け、芝桜渋滞に嵌り、秩父市内へ。
  時刻は正午の少し前なので、先に昼御飯を摂ろうと考える。
  第一希望の「麺屋たつみ 喜心」は店外に一名の待ち、駐車場は満車で断念。
  第二希望の此方へと、直ぐ様に移動し、店に入る。
  此方はと言えば、其の昔、「巣鴨ラーメン」として都内で営業をしており、
  「環七土佐っ子ラーメン」、「白山ラーメン」、「千石自慢ラーメン」等、
  背脂ビチビチ系のラーメンの流行の一翼を担い、僕のラーメン食べ歩き、
  ラーメン好きの切っ掛けと成った、一番最初に嵌り、足繁く通った原点。
  二〇一五年十一月十一日以来、一年五ヶ月振りの再訪。
  店に入り、小型の券売機で、「チャーシューメン」の「03」の釦を押し、
  食券を購入し、空いている一番奥の席にヨッコイ、ショーイチ。
  厨房内は、阿藤 快似の御店主と、若い男性アルバイトの二名体制で、
  オール阪神・巨人と同じ編成で、当時、今から十八年前を思い出す。
  食券を提示し、麦茶を受け取り、出来上がりをヂッと待とう。
  店内のテレヴィヂョンは「TVタックル」で、前回は平日だった為、
  「ワイドスクランブル」だったので、御店主はテレビ朝日派なのだろう…。
  さて、一〇分程で我が青春の味、懐かしさしか無いラーメンが差し出される。
  丼を受け取り、手元に下ろし、其の佇まいを見た目で愉しむ。
  蓮華を手に取り、先ずはプースーから啜ろう。
  表面は背脂でびっちりと覆われており、此れを啜れば、甘味が感じられ、
  豚の旨味が何とも言えず、背脂の下からは、濃い茶色のプースー登場。
  醤油ダレが立った、濃い味の醤油豚骨と言った趣きで、嗚呼、最高だ。
  乳化していない、塩気の強いプースーだが、背脂の甘味が角を取って、
  円やかにして呉れ、存分に豚の旨味を堪能している気分に成れる。
  麺はと言うと、縮れの効いた中細麺で、久し振りに頂くと、随分と細い印象。
  プリプリとした食感で、プースーと良く絡んで、相性は抜群だ。
  叉焼はバラ肉と思われ、赤身の部位は確りとした噛み応えが有り、
  弾力が有り、味が染みており、ギュッと噛み締めたくなるが、硬い感じは無い。
  脂身の部位はブリンとして、蕩ける軟らかさは無いが、プルンとしている。
  当時は「チャーシューメン」なんて高嶺のフラワーで食べられなかったので、
  往時を思い返す様にして、じっくりと味わい、時の流れを噛み締める。
  具は他に、萌やし、味付け玉子半個、葱が入る。
  余りの旨さ、懐かしさで、プースーは全て飲み干してしまう。
  矢張り、原点、青春の味は、何時迄も特別な存在だな…。

~御負け~
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