◆「ラーメン ひかり」【川越】
◎「野菜つけめんチャーシュー」一一三〇円
…死ぬ様な思い、やっとの思いで、待望の週末の休日に漕ぎ着ける。
昨日は余りの心身の疲労で、帰宅後は晩酌がてらの晩御飯も儘成らず、
尋常ではない怠さ、倦怠感に、二十二時過ぎに寝床に横に成るが、
寝ても怠さが緩和されず、悪夢にも魘され、寝たのか寝てないのか分からず、
ハッと目を覚ましたのが午前零時四〇分で、其処からが寝苦しく、
寝返りを打ったり、飲み物を飲んだり、パンツをズリオロスパンチョスしたり、
結局、レム睡眠がずっと続いた様な状態で、朝七時過ぎに諦めて起き出す。
相変わらず、疲労感は満載で、せめてもの救いは、休みだと言う事。
午前中は何もする気力が起こらず、本当に、慢性疲労症候群なのではと、
疑いたく成る様な抜け殻状態で、溜息ばかり吐いて過ごす。
十一時を前に、少しばかり、遣る気を出してみる。
僕の数少ない趣味である「ケータイ国盗り合戦」の「鷹狩り」に於いて、
希少な移動鷹「怪鳥シームルグ」が、正午迄、埼玉県中央地域に出現と言うが、
「宮原」、「土呂」の空では全く駄目で、其れではと、自動車を走らせる。
「片柳」と一筆書きでぐるっとさいたま市内を廻るも獲れず仕舞いで、
正午の十五分前に何とか、「七里」の空で獲得し、無駄に燃料を使ってみる。
御存知無い方からしたら、何のこっちゃで、申し訳無い限りだ…。
正午を優に廻り、此の儘、昼御飯でも食べて帰ろうと、彼是と思案する。
大蒜を摂取したい願望は常に有る。
当然乍ら、春日部の「ジャンプ」には何時も行きたい気持ちも持っている。
然し、もう心が遣られ、気力も殺がれてしまっているので、如何しても、
店に着く迄の移動距離、行列に並ぶ労力を考えてしまうと、例え、旨い物でも、
気持ちが起こらず、簡単に諦めてしまう様に成ったので、丸で駄目だ。
移動距離が少なく、行列が少ない方を如何しても選択してしまう。
と言う訳で、火曜日に続いて、今週二度目、四日振りの此方へと御邪魔する。
道中の渋滞も無いし、何十人待ちと言う事も、先ず無いので安心、安定だ。
十二時三十五分に到着すれば、先客九人と、平日に比べると鬱陶しい。
然も、駐車場の片方の入口を塞ぎ、駐車位置でない場所に停める馬鹿も居り、
世も末、此の国は何時から無秩序の遣りたい放題に成ってしまったのだろう…。
券売機で食券を購入し、俄かに降り出した雨に濡れ乍ら、ジッと待てば、
一寸御洒落なホームレスの様で、自分自身の数年後を暗示しているかの様だ…。
食券を回収され、五人連れと言う五月蠅い集団も捌け、只管に待つ。
十五分で店内に通され、冷水が配されたカウンター席にヨッコイ、ショーイチ。
厨房内は、初顔の調理担当の男性店員氏が二名、毎度の好感接客の女性店員氏。
今日は、他がラーメンの発注が多い所為なのか、店着から二十五分、
着席からは一〇分と言う短時間で、暴力的なつけ麺の御出座し。
味に関しては、菅官房長官並みの安定感で、前回の感想と以下同文。
叉焼、否、驚く程の肉塊は相変わらず素晴らしく、ふわふわ、トロトロ、
肉の繊維がふさふさと毛羽立ち、味も染みて、焼き目が香ばしくて最高だ。
此れも、紛う事無く「ネ申月豕」だ。
麺を御数に炒め野菜を頂く様な感覚で完食し、プースーも飲み干す。
もう、呑み喰いしている時だけが幸せで、生きている実感が得られる…。
