続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「なぜ蕎麦にラー油を入れるのか。」【新橋】

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◆「なぜ蕎麦にラー油を入れるのか。」【新橋】

 ◎「肉そば(大)」七九〇円

 …月曜日。
  生きるって何だろう…。
  生まれて来てしまったがばっかりに、生きなくてはいけない。
  生まれたいと願った訳では無いのに、強制的に生きさせられる。
  人生、苦も有りゃ、苦だらけだ。
  嗚呼、矢張り、本厄だな…。
  さて、話は遡って月曜日。
  此の日も朝は池袋に出向き、午後から出掛ける暮らし。
  十三時半を廻り、池袋で食べたい物も見当たらず、一先ず移動する。
  丸い緑の山手線に乗車し、乗り換えの為、バシシンで下車。
  ちょいとちょっくらちょいと、時間も時間なので、バシシンで昼御飯。
  時刻は十四時十五分を過ぎている。
  「らぁめん ほりうち」で「チャーざる」と言う気分でもなく、
  食欲も然程無いので、スルッと入る物が良かろうと、此方に飛び込んでみる。
  黄色い看板には、街行く人に問い掛ける様に屋号が記されている。
  「なぜ蕎麦にラー油を入れるのか。」と…。
  「カレーは飲み物。」の姉妹店で、虎ノ門の「港屋」を模した蕎麦店。
  三月三〇日以来、二十五日振り、三度目の訪店。
  初回は「とろろ肉そば」、前回は「黒カレー肉そば」を頂き、矢張り、
  此方では屋号の通り、辣油の入った蕎麦を頂くべきだなと感じ、
  今回は、基本の「肉そば」を頂こうと、券売機で食券を購入する。
  麺の量は同一価格なので、食欲は無いが、貧乏性なので「大」を押っぺす。
  時間も遅いので、空席が目立ち、カウンター席に腰掛け、食券を提示する。
  冷水を汲みに立ち、出来上がりとヂッと待つ事にしよう。
  厨房内は男性四名体制で、玉川カルテットと同じ編成。
  一〇分と掛からずに、盆に乗せられて「肉そば」の御出座しだ。
  十四時半に、何とまあ、腕白な昼御飯を頂く。
  いざ、蕎麦の上の牛肉、葱を蕎麦つゆに移し、蕎麦を手繰り、浸して啜る。
  辣油の辛味とコクが感じられるが、蕎麦つゆの甘味が随分と感じられる。
  一番最初に頂いた時は、他に衝撃を受ける事が多かった所為か、
  余り気に成らなかったが、こんなに甘かったかなと感じてしまう程。
  然し、辣油のパンチが効いていて、何とも斬新な食べ物なのは間違い無い。
  蕎麦はと言うと、相変わらず、強烈、強靭な物凄い腰と弾力。
  史上最強の蕎麦の腰と言っても良いだろう。
  蕎麦に白胡麻、刻み海苔が纏わり付き、風味が増して旨い。
  牛肉の小間切れは軟らかく煮込まれており、此れも甘目の味付け。
  中盤からは、例によって、卓上の無料の生玉子を割り入れて啜る。
  白身に絡ませ、ドゥルドゥルして頂くのが好きだ。
  「大」は麺の量が三五〇グラム有ると言うが、何だかんだ、あっと言う間だ。
  一頻り蕎麦を堪能し、平らげた後は、蕎麦湯を注ぎに立つ。
  今回は、置かれている魚粉を振り掛けて啜ってみれば、和風な感じが際立つ。
  最後は黄身を口内に流し入れ、つゆを飲み、黄身を割って混ぜ合わせ、
  此れを飲み干せば、細やか乍ら、至福の時を感じる事が出来る。
  幸せが玉子だなんて、僕の人生、大した事無いな…。