土曜日の晩、サタデイナイトだが、ヒーヴァーする訳でもなく、
俄かに、外で呑むのが憚られる様に成ったので、家で大人しく晩酌。
肴は、先々週に初めて御邪魔して、伊佐木、平目、〆鯖を買い求めた鮮魚店の刺身。
二週間振りに訪れ、冷蔵陳列棚を物色すれば、高級魚の縞鯵と青柳を発見。
更に、量り売りの鮪ぶつを一〇〇瓦を購入し、細やかな愉しみの晩酌。
「シマアジ」は八五〇円の値札が付いていたが、何故か一五〇円勉強して呉れ、
ねっとりと濃厚で、程好い脂の乗りが愉しめ、値段に相応しい旨さ。
「アオヤギ」は五五〇円。
鮮やかな橙色で、ぷっくりとして、口内で小躍りするかの様な食感が秀逸。
「マグロぶつ」は一〇〇瓦四〇〇円だが、中トロの部位も多分に含まれており、
おっさんの晩酌の当ての王様と言うべき正しい姿。
如何してこうも、街の鮮魚店は蠱惑的なのだろう…。