続・ROCK‘N’ROLL退屈男

続・ROCK‘N’ROLL退屈男 B面⇒https://twitter.com/RandR_taikutsu

「ラーメン二郎 池袋東口店」【池袋】

イメージ 1


 ◎「ぶた入りラーメン」八〇〇円

 …木曜日。
  毎朝、吐き気と嘔吐きと闘い乍ら何とか起き出し、涙目で身支度を整え、
  遅延してばかりの電車に押し込められて、仕事と言う名の戦地に赴くが、
  少子高齢化で人口が減っているのに、如何して通勤電車は混んでいるのか。
  人間の数が多過ぎる気がして成らない。
  そうすればもっと、赤の他人から起因する心的警告反応は和らぐのに…。
  さて、話は遡って一昨日。
  つい此の前迄、夏日で汗だくだったのに、めっきり朝晩は涼しく成り、
  日中も快適な気候で、八月に汗だくで苦痛を感じ乍ら啜ったラーメンも、
  今や、心健やかに頂ける環境に成ったので、毎度の此方に御邪魔しよう。
  食べ終わった時は、もう暫くは良いかなと思うのだが、一週間も経てば、
  おっ、今週も行って置かないと駄目かなと、自然と足が向いてしまう。
  完全な末期的な中毒症状だな…。
  十四時〇一分に到着すれば先客は五人なので、店内六人待ちの規則に則り、
  店内に入って食券を購入したいのだが、毎度乍ら、携帯電話に夢中で、
  周りが全く目に入らず、間を詰めずに妨害する馬鹿が居り、困ったものだ。
  顔を見れば馬鹿目をしており、御御御付の実にも成りそうにない。
  此れが、熟練のマスクの店員氏ならば、全てに目を配って監視しているので、
  問答無用にバッサリと冷淡に「後ろのお客さんを入れてあげて下さい!」と、
  見せしめに辱めを与えて呉れるのだが、今の店員氏は穏健派なので…。
  無駄に一分待ち、店内に漸く入る事が出来、何時も通りに食券を購入する。
  蓮華を取り、冷水を汲み、七分程でL字型の角っこにヨッコイショーイチ。
  此の手の座り辛い席に座らざるを得ない事が矢鱈と多い気がする。
  運が無いんだね…。
  食券を提示し、麺の茹で加減を訊かれ、「普通で」と告げて待つ。
  相変わらず、ゆとり世代や木っ端アベック、習近平ファンが多くて参る。
  ヂッと待つ事、八分程で無料の乗せ物を訊かれ、「脂で」と御願いする。
  豚が先週に似た佇まいで、肉質の良さが見た目にも窺える。
  さて、先ずは蓮華を手に取り、プースーから啜ろう。
  一口啜れば、醤油ダレの塩っぱさが味覚を刺激し、口内に旨さが広がる。
  「ラーメン二郎専用しょうゆ」の迸る旨味に一撃で打ちのめされる。
  何時もよりは乳化度はやや控え目で、すっきりとした部類に入ろうか。
  此れを啜ってしまうと、「もう暫くは良いや」と思った事を恥じたくなる。
  続いては、味付け脂を御数にして野菜を頬張る行為に耽る。
  ぷるんぷるんの脂塊は膠原質たっぷりで、甘味が有り、醤油ダレも染みている。
  野菜のさっぱり感を味付け脂が補完し、味付け脂のこってり感を野菜が中和。 
  「脂増し増し」にすれば、もっと多く入るのだが、少量でも十分満足だ。
  次は麺を引っ張り上げ、濛々と湯気と小麦粉の風味がふわりと立ち上る。
  微かな滑りが口当たりを良くし、表面は僅かなざらつきが有りつつも、
  にゅるんと口内に収まり、此れを噛めば、モキモキとした腰と弾力。
  何時も乍らの安定感に、只々、感服せざるを得ない。
  豚はと言うと、前回に続いて随分と色白で、漬け込む時間を変えたのか。
  とは言え、肉質は良く、むっちりとした赤身の部位の噛み応えと、
  ぷるんぷるんのねっとりとした膠質が素晴らしく、角煮の様な感じか。
  今回はぶつ切りの様な豪快な切り方で、余計に肉の旨さが味わえる。
  何だかんだで、今週も確りと平らげ、もう暫くは良いやと言う思いが過るが、
  来週は如何成りますやら…。