続・ROCK‘N’ROLL退屈男

続・ROCK‘N’ROLL退屈男 B面⇒https://twitter.com/RandR_taikutsu

「ラーメン二郎 池袋東口店」【池袋】

イメージ 1


 ◎「ぶた入りラーメン」八〇〇円

 …火曜日。
  池袋に通うのも最後の今週は、長きに亙り御世話に成った店へ最後の訪店。
  本当は一週間、五日じゃ足らず、一ヶ月位に亙って興行をしないと駄目な程。
  流石に懐も持たないので諦めたが、最後の御奉公に出掛けよう。
  二日目の此の日は、言わずと知れた、池袋で最も足繁く通い詰めた此方。
  二〇一六年六月末から定期的に御邪魔する様に成り、略毎週、狂った様に、
  中毒症状からの解放を求めるかの如く、何かに取り憑かれた様だったな…。
  此の日は何時もより一時間早く昼休憩に出ねば成らず、其の為、
  何時もより混んでいるだろうと気に病んだ通り、十三人待ちで気が滅入る。
  とは言え、此の日が最後なので、踵を返して帰る訳にも行かず、最後尾に接続。
  七分程、外でヂッと待ち、やっとの事で店内に入り、券売機で食券を購入する。
  「ぶた入り」の釦を押したのは彼是、此れで一〇〇回に迫ろうか。
  厨房内は今年入ってから変わらずの組み合わせの店員氏。
  調理担当氏に至っては、昨年八月末からなので、半年近く御世話に成っている。
  途中、食券の改札を受け、冷水を汲み、蓮華を取り、十五分更に耐えて待つ。
  店内は相変わらず、木っ端アベックやゆとり世代が多く、回転も良くはない。
  麺硬めの挙手を擦り抜け、席が空き、食券を提示し、漸くヨッコイショーイチ。
  四分程で無料の乗せ物を訊かれ、最後なので「脂増し増し」にする、
  と言う勇気も無く、何時も通り、「脂で」と御願いする。
  此れで良いのだ、偉大なるマンネリズムで…。
  丼を受け取り、手元へと下ろし、先ずは蓮華を手に取り、プースーから啜る。
  今の調理担当氏に代わってから、プースーは気持ち少な目だが、まあ良い。
  やや白濁して、乳化が進んだ感じの微乳化と言った塩梅だが、
  醤油ダレの切れと旨味も確りと主張しており、安心、安定の味わい。
  嗚呼、何度啜っても旨いなと、五臓六腑に染み渡り、淋巴腺、毛細血管を介し、
  身体の細部迄、隈無く行き渡るかの感覚で、もう此れが頂けないとか地獄だな。
  さて、続いては、味付け脂を御数代わりにして野菜を頬張ろう。
  小さく箸で千切り乍ら、茹で野菜にかって食べる。
  野菜のさっぱり感を味付け脂が補完し、味付け脂のこってり感を野菜が中和する。
  最後だからと「脂増し増し」にはせず、稀少な味付け脂をちっとんべずつ頂く。
  野菜の茹で加減も相変わらず素晴らしく、シャキシャキとクタクタの中間で、
  此れも又、僕の好みで、野菜嫌いでも苦も無く頂けた要因だろう。
  麺を引っ張り出せば、濛々と湯気が立ち上る。
  丸で、シマウラのローターがヒメオトのチャンネェから貰ったバコタマテを、
  勢い良くプンオーした時の様で、月の家圓鏡師匠だったら眼鏡が曇るだろう。
  ぬるんとした滑りと、表面の微かなざらつきが心地好く、一気に啜り込む。
  モキモキとした食感で、硬めで発注せずとも確りと感じられる腰と弾力。
  粉の風味が鼻腔を駆け抜け、花粉症を寄せ付ける隙を与えない。
  さてさて、最後の豚は如何だろうか。
  見た感じ、程好く脂身も入り、良さ気だな。
  神懸った史上最高の豚ではなかったが、赤身の部位の肉肉しい食感と、
  脂身の部位のぷるんとした卑猥な膠原質の食感が共に味わえ、中々に秀逸。
  端っこの不揃いの部位も入り、肉塊の様な趣きも有って満足だ。
  最後の一杯も満足して食べ終え、丼を上げ、雑巾で台を拭いたら、
  心の中で手を合わせ、御馳走様でしたと告げて店を後にする。
  御馳走様でした、そして、有難う御座いました。