松本 隆作詞活動四十五周年記念オフィシャルプロジェクト「風街レジェンド」から六年。
其の壇上での「五〇周年、生きてたらやりましょう」と、其の言葉の通りの五〇周年。
応募抽選に四度も外れ、他人が売りに出した切符を何とか確保し、
はっぴいえんどを観られるなんて最後だろうと、二日間通し券、〆て参萬圓也・・・。
●松本 隆 作詞活動５０周年記念 オフィシャル・プロジェクト「風街オデッセイ２０２１」
＠日本武道館（第一夜・十一月五日）
１．砂の女／鈴木 茂（Ｄｒｓ：林 立夫）
２．微熱少年／鈴木 茂（Ｄｒｓ：林 立夫）
３．夏色のおもいで（チューリップ）／曽我部恵一
４．想い出の散歩道／アグネス・チャン
５．ポケットいっぱいの秘密／アグネス・チャン
６．雨だれ／太田裕美
８．三枚の写真（三木聖子）／森口博子
１０．シンプル・ラブ／大橋純子
１１．ペイパー・ムーン／大橋純子
１３．セクシャルバイオレットＮｏ．１（桑名正博）／亀田誠治 ｆｅａｔ． Ｂ’ｚ
１４．ルビーの指環（寺尾 聰）／亀田誠治 ｆｅａｔ． 横山 剣
１５．君は天然色（大滝詠一）／亀田誠治 ｆｅａｔ． 川崎鷹也
１６．Ｒｏｍａｎｔｉｃが止まらない／ＣーＣーＢ
１７．Ｌｕｃｋｙ Ｃｈａｎｃｅをもう一度／ＣーＣーＢ
１８．ハイスクールララバイ／イモ欽トリオ
１９．赤道小町ドキッ／山下久美子
２０．誘惑光線・クラッ！／早見 優
２２．風の谷のナウシカ／安田成美
２３．Ｗｏｍａｎ❝Ｗの悲劇より❞（薬師丸ひろ子）／鈴木瑛美子
２５．ＦＵＮ✕４～我が心のピンボール～風立ちぬ～雨のウェンズデイ（メンバー紹介）／風街ばんど
２６．初戀／斉藤由貴
２７．卒業／斉藤由貴
２９．花いちもんめ／はっぴいえんど（Ｖｏ、Ｇｔ：鈴木 茂、Ｂ：細野晴臣、
Ｄｒｓ：松本 隆）、鈴木慶一（Ｋｅｙ）
３０．十二月の雨の日／曽我部恵一（Ｖｏ）、はっぴいえんど（Ｂ：細野晴臣、
Ｄｒｓ：松本 隆、Ｇｔ：鈴木 茂）、鈴木慶一（Ｋｅｙ）
３１．風をあつめて／はっぴいえんど（Ｖｏ、Ａ．Ｇｔ：細野晴臣、Ｄｒｓ：松本 隆、Ｂ：鈴木 茂）、鈴木慶一（Ｋｅｙ）、曽我部恵一（Ｃｈｏ）
ー風街ばんどー
音楽監督、Ｋｅｙ、Ａｃｃ：井上 鑑
Ｋｅｙ：中西康晴
Ｇｔ：土方隆行
Ｇｔ：今 剛
Ａ．Ｇｔ：吉川忠英
Ｂ：髙水健司
Ｄｒｓ：山木秀夫
Ｐｅｒ：三沢またろう
Ｃｈｏ：高尾直樹、佐々木久美、藤田真由美
Ｔｐ：中野勇介
Ｔｂ：村田陽一
Ｓａｘ、Ｆｌ、Ｃｌ：竹野昌邦
Ｖｎ：金原千恵子、栄田嘉彦
Ｖｌａ：古川原裕仁
Ｖｃ：笠原あやの
何だろう、僕は九段下迄出掛けて、夢でも見て来たのだろうか・・・。
帰宅後、テレヴィヂョンなんか点けたら、余計な音で耳が汚れるので無音の儘、
玉葱の下で繰り広げられた饗宴の余韻に浸る。
十八時の定刻より一〇分遅れて始まったのは、行き成り、鈴木 茂の「砂の女」。
ドラムはＳＫＹＥで共に活動中の林 立夫を引き連れて、松本 隆の自叙伝的小説と同名で、
「砂の女」同様、名盤『ＢＡＮＤ ＷＡＧＯＮ』に収録の「微熱少年」。
そして、職業作詞家としてのデヴュー曲で、チューリップの「夏色のおもいで」を、
サニーデイ・サービスの曽我部恵一が歌う。
「なるほど！ザ・ワールド」で、「アグネス、今何て言った？ハイ、正解！」で有名、
チャン女史は相変わらずの日本語力だが、林真理子とは和解したのだろうか…。
洋琴を弾き乍らの「雨だれ」と、出世作「木綿のハンカチーフ」を太田裕美が早くも。
デヴュー曲がニール・セダカ作曲の森口博子は、三木聖子、桜田淳子のカヴァー。
つい最近迄、夢がＭＯＲＩ ＭＯＲＩしていたと思ったら、もう五十三歳とは若い…。
大橋純子は、御主人・佐藤 健作曲の「シンプル・ラブ」を声量たっぷりに。
九日前に出演が決まった佐藤竹善は、原田真二の四枚目シングル「タイム・トラベル」。
ＧＡＯの「サヨナラ」然り、此の方のカヴァーは実に秀逸。
さて、七月発売のトリビュートアルバム「風街に連れてって！」のプロデューサー、
亀田誠治が登場し、心の準備をしていない所に、早くもＢ’ｚが御出座し。
如何せん、縁の無い音楽遍歴を辿って来たので、俄かに興奮と驚きを持って迎える。
五十七歳とは思えない体型と歌声に、Ｂ’ｚの免疫が無い人間は感嘆してしまう。
「セクシャルバイオレットＮｏ．１」の後は、横山 剣の歌う「ルビーの指環」。
前回は本家・寺尾 聰が出演したが、今回はトリビュートアルバムでカヴァーの流れで。
そして、僕が此の世で一番好きな曲、敬愛する大滝詠一師匠の「君は天然色」。
此れを歌うは、若くも非常に魅力的な川崎鷹也の歌声に、思わず涙腺崩壊。
バックで奏でる「風街ばんど」の錚々たる面々の演奏力も半端では無いので。
トリビュートアルバムコーナー後は、五人居たのが、亡くなったり、しょっ引かれたり、
闘病したりで二人になってしまったＣ－Ｃ－Ｂ。
「毎度おさわがせします」の主題歌「Ｒｏｍａｎｔｉｃが止まらない」ともう一曲。
そして、箸休め、休憩時間と称して登場はイモ欽トリオの「ハイスクールララバイ」。
小学二年生の頃、小麦色のスラっとした長い美脚に魅せられた早見 優。
今やすっかり美魔女の雰囲気だが、脚フェティには堪らない美脚は健在。
漫画動画「スプーンおばはん」の主題歌「夢色のスプーン」を歌うのは、
元「さくら学院」の武藤彩未と言う御嬢さんで、若くて可愛い婦女子は良いわね。
前回に続いて、「風の谷のナウシカ」を歌う安田成美は可愛らしかったナァ。
其の歌唱力で会場の度肝を抜いたのは、此れ又、若い力、鈴木瑛美子。
呉田軽穂作曲の「Ｗｏｍａｎ❝Wの悲劇より❞」、「瞳はダイアモンド」の二曲は圧巻。
大滝詠一師匠の楽曲を編曲してのメンバー紹介。
音が素晴らしいので、耳が疲れずに心地好さしか無い。
続いては、歌唱力はまあさて置いて、色気がだだ漏れだったのが斉藤由貴。
十二月の旅人と成ってしまった師匠の「さらばシベリア鉄道」を再登場の太田裕美が。
吉川忠英、土方隆行の生ギターは、高速ストローク炸裂で濡れてしまいそう…。
そして大トリは、六年振りの再結成、三人のはっぴいえんど。
バックの風街ばんどは、音楽監督の井上 鑑と吉川忠英のみで、鈴木慶一が加わり、
鈴木 茂作曲の「花いちもんめ」から始まり、師匠作の「十二月の雨の日」は、
曽我部恵一が再登場し、ヴォーカルを執り、大團園は、鈴木 茂がベースに、
細野晴臣が生ギターに持ち替えて、自身作の「風をあつめて」を歌う。
御年七十四歳、トチったって、其れさえ味に感じさせる貫禄で、本当に心の底から、
存命なら七十三歳の師匠が居たら如何だったろうかと、思わずには居られない…。
最後は、Ｂ’ｚを除く全出演者が登場し、鈴木 茂の音頭で、インターネッツに載せない、
と言う事を条件に大写真撮影大会で、会場中、携帯電話の光路開閉装置音が響く。
約束なので載せないが、さて、二日目も堪能して来ますかね。
