続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「大黒屋本舗」【千葉中央】

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◆「大黒屋本舗」【千葉中央】


 ◎「つけ玉(大)」八五〇円

 …日曜日から千葉出張。
  まさか、こんなタイミングで颱風が一緒に遣って来るなんて…。
  午後からの仕事の前に、折り畳み傘が御猪口に成りそうな状態で、昼御飯を摂りに出る。
  旅先での細やかな愉しみと言えば、地のラーメンを食す位な物だ。
  と言う訳で、彼是と検索した結果、「チバラキ」で勢力を強めている、
  「茨城大勝軒」系の中枢である「大黒屋本舗」の支店が千葉中央駅付近に在ると言うので訪店。
  「大黒屋本舗」と言えば、其の昔、今や超人気店と成った「中華蕎麦 とみ田」も、
  此の「大黒屋本舗」と言う屋号を背負って営業していた。
  松戸に仕事で赴いた折は、何度か訪れ、其の味に酔い痴れたものだ…。
  今と成っては、すっかり頂く機会も無くなった其の味を頂ければと、十一時半頃に店の扉を開ける。
  「いらっしゃいませ!」の掛け声を聞いたと同時に、券売機に対峙する。
  チラッとメニューを一瞥し、「つけ玉(大)」の釦を咄嗟に押す。
  恐らく、つけ麺に味付け玉子が投入された物であろう。
  先客は誰も居らず、必然的にカウンター席の一番隅に通される。
  外は暴風雨と言えども、少し歩けば身体は汗ばみ、其の身体を落ち着かせるべく、
  出された冷水をゴクリと飲み、初めて訪れる店の店内を見遣り乍ら、時間を潰す…。
  先につけ汁から出され、後から麺が提供される。
  つけ汁は「中華蕎麦 とみ田」同様、今流行りの、魚介系醤油豚骨で、魚粉が浮いている。
  此の手のつけ麺と向き合うと、何だかワクワクしてしまう…。
  麺を割り箸で手繰り、つけ汁に潜らせてから啜る。
  真っ先に魚粉を中心とした魚介系の風味が伝わり、インパクトを与えて呉れる。
  然し、「中華蕎麦 とみ田」の様な、ごく自然な甘味では無く、人工的な甘味が感じられ、
  円やかさが其れ程に感じられず、少々、残念な心持ち…。
  魚介の風味は存分に感じられるのだが、全体的な均衡に欠ける嫌いが感じられる…。 
  適度な粘性は有り、麺につけ汁が良く絡む。
  麺に、濃厚な茶褐色をしたつけ汁が纏わり付き、其れを啜れば、其れなりの満足感は得られる。
  其の肝心な麺はと言えば、「中華蕎麦 とみ田」の様に、店内に設えられた製麺室で、
  毎日、麺を打って提供すると言う訳でもない様子で、麺は中太麺と言った塩梅。
  時間が経つに連れ、麺同士がくっ付いてしまい、箸で手繰り辛い状況に…。
  麺のポキポキ感や、モチモチ感は取り立てて感じられず、特筆すべき物は無い。
  具は、叉焼、麺麻、海苔、鳴門、半熟味付け玉子。 
  叉焼は脂身は有るものの、赤身の部位はパサパサ感が強く、旨味は少ない。
  只、半熟味付け玉子は出来が良く、歯を当てると黄身が飛び出す勢いで、
  半分齧っては、黄身の窪みにつけ汁を流し入れ、残りの半分を一気に頬張ると言う食べ方を愉しむ…。
  夜の部は「二郎」系なので、寧ろ、其方の方が期待が高い…。