続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「手打そば 刀屋」【上田】

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◆「手打そば 刀屋」【上田】

 ◎「もりそば(普)」六五〇円

 …昨日迄の一泊二日での水戸、つくば出張の荷を解いたのも束の間、
  今日からは長野県は上田へと出掛けるべく、改めて荷造りをする。
  上田は実に思い入れの有る土地だ。
  僕が生まれて、中学生から大学生迄を過ごした故郷は深谷
  生後直ぐから、小学生迄を過ごし、現在も生活をしている大宮を第二の故郷とするならば、
  父親の故郷であり、上田の血が半分流れる自分としては、第三の故郷と言えよう。
  大宮駅九時四十六分発、「あさま」五一五号に乗り、一〇時五十二分に上田へと降り立つ。
  先月、祖母の三回忌法要で訪れて以来だ。
  宿に荷物を預け、午後からの仕事に備え、早目の昼御飯を摂りに出掛ける。
  行く先は決まっている。
  信州と言えば蕎麦、上田と言えば此方の「刀屋」と決めている。
  かの池波正太郎が通ったと言う、由緒有る蕎麦屋で、過去に数度訪れている…。
  十一時過ぎの店内は、先客四名のみで、混雑が付き物の店だけに安心する。
  テーブル席に座り、数年振りに訪れる店内を眺め、メニューに目を凝らす。
  そして、「もりそば(普)」を発注する。
  此方のメニューは、「小」→「中」→「普」→「大」と言う順で量が増えて行く。
  と言う事で、「普」は三番目。
  恐らく、毎回、「普」の様な気がする…。
  五分強で「もりそば(普)」が遣って来る。
  うん、相変わらず、魅力的な盛り具合だ…。
  笊の上に、零れんばかりに蕎麦が盛られている。
  蕎麦猪口に薬味の葱、大根卸、山葵を入れ、数年振りに其の蕎麦を手繰る。
  蕎麦の割りには太めの切り方で、蕎麦らしい鼠色をしている。
  口に含むと、ひんやりとした、水で良く〆られた蕎麦の冷たさが感じられ、
  ポキポキ、ボキボキと言う強靭な腰の歯応えが伝わる。
  都内の、白茶けた細切りの上品な蕎麦とも言えない素麺の様な蕎麦とは訳が違い、
  如何にも蕎麦らしい、蕎麦の風味がブワッと一気に感じられる田舎らしい蕎麦。
  文豪が愛した蕎麦である所以が感じられる。
  蕎麦つゆは濃厚な印象は無く、さっぱりとした味わい。
  蕎麦の量は三〇〇グラム近く有ろうが、面白い様にスルスルと胃袋へ収まって行く。
  腹がくちくなる様な事は無い。
  〆は、つけ麺では絶対にしないスープ割り宜しく、蕎麦湯で割り、一気に飲み干す。
  上田で蕎麦と言えば、此方の「刀屋」、「草笛」が好きだ…。

~御負け~
 上田駅前に立っている真田幸村像。
 英語に訳せば、「Happy Village」か。
 まあ、別段、英語に訳す必要は何も無いのだが…。
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