「雨は夜更け過ぎに雪へと変わるだろう」と思っていたが思いの外、早く霙から雪に変わる…。
十五時半からずっと川口に居り、外の様子を窺い知る事は出来なかったが、
十九時半過ぎにはすっかり外は雪が降り頻っている。
宮原駅に着くと、既に二〇時半を廻っており、晩御飯の選択肢も限られる。
二十一時閉店の「三丁目 にしや食堂」に御邪魔するつもりで居たが、
店の前を二〇時四十五分に通り掛かると既に暖簾は無く、店仕舞いをした後…。
と成ると、其の先にもう選択肢は無い。
唯一有るのが、米利堅の「マクドナルド」のみ。
家には食べる物は何も無く、頼みの綱は此方のハンバーガーしか無い。
ハンバーガーと揚げじゃが芋を摘みに、家で酎ハイを遣る事にする。
レジスターに対峙し、接客をする婦女子に向かい発注する。
「ダブルクォーターパウンダー・チーズ」のセットを、揚げじゃが芋をLサイズにし、
飲料はコカ・コーラで御願いをし、暫く待たされ、受け取って帰宅する。
先に風呂に入ってからでは、折角の揚げじゃが芋が冷めてしまうので、先に一杯遣る事にする。
「ケンタッキーフライドチキン」然り、此方の揚げじゃが芋は時折、無性に頂きたくなる。
塩気が薄いなと、高血圧患者は文句を言いつつ、缶酎ハイの摘みに口に運ぶ。
ケチャップが欲しいなと思い付くが、如何せん、そんな高級調味料は備えが無い。
仕方無く、其の儘、揚げじゃが芋を喰らう…。
久し振りに頂く「ダブルクォーターパウンダー・チーズ」はずっしりとした重量感が有り、
酒の摘みとしては十分に成立する。
「マクドナルド」に酒が有れば、僕は何時でも通う用意は有る…。
子供の頃は嫌いだった西洋胡瓜の酢漬けも、酒の当てとしては中々だ。
チーズのコクも良く合う。
此れ等は酒の摘みとしては優れている様に思う。
「マクドナルド」で家呑み…、此れからもちょくちょく遣らせて頂こうかしら…。