続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「らーめん専門店 ぶぶか」【さいたま新都心】

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◆「らーめん専門店 ぶぶか」【さいたま新都心

 ◎「肉食系油そば」八〇〇円

 …折角の週末だと言うのに、昨日も然り、余り天気が良くない。
  腰も痛いのだが、御医者に行った所で、治る気配も見えず、無駄に金を配っている様な感じで、
  痛みは酷いのだが、行く気には成らず、如何したものかと悩んでいる…。
  雨で気温が低く、凌ぎ易いのは助かるのだが、眠りは浅い儘の様だ。
  夜中に何度も夢を見て、不快な思いをした様に記憶している。
  偶の休日、雨だからとヂッと家に引き籠っているのも何なので、
  雨の予報が分かっていたので、久し振りに活動写真でも観に出掛けようと、重たい腰を擡げる。
  伴天連の国の活動写真は如何も観る気が起きないので、邦画が一番だ。
  と言う訳で、「鍵泥棒のメソッド」に決定。
  「ゴールデンスランバー」、「南極料理人」、「クヒオ大佐」然り、堺雅人の映画は割りと合う様だ。
  朝、九時五〇分からの回に間に合う様にと、さいたま新都心へ自動車を走らせる。
  一二八分と、最近観た映画の中では長めで、尿意を我慢し乍らの鑑賞だったが、中々に面白い。
  キャンドル涼子こと広末涼子は、学生時分に好きだったが、矢張り、今でも十分に行けるな…。
  観終わると正午を少し過ぎた辺りで、とっとと昼御飯を済まそう。
  雨の日だからと、同じ事を考えている客が多く、商業施設内は大混雑の様相を呈して来ている。
  手っ取り早いので、昨日の内から目星を付けていたのが此方。
  其の昔、吉祥寺で一度だけ頂いた事の有るラーメン店で、何でも、「味の民芸」が母体らしい。
  他の店は店外に行列が出来ていたが、此方は無く、店内にも待ちは無い。
  隙間産業の様に、スッと入り込み、一目散に席に着席する。
  恐らく、前回頂いたのは一〇年以上前だと思うが、今では、油蕎麦で有名に成っているらしい。
  月日の流れを感じるな…。
  こう成ったら、油蕎麦を頂かざるを得ないと言う気持ちに成り、其の中で腕白なメニューを発見する。
  其の名も「肉食系油そば」と言い、同時に「草食系油そば」と言うのも有る。
  実生活に於いては、「草食系」以下の「流動食系」だが、食事と成れば「肉食系」だ。
  と言う訳で、「肉食系油そば」を発注し、暫く待つが、未だに御冷が運ばれて来ない。
  後から来た客には確りと出されているのに、僕には何故か出されない。
  痺れを切らし、催促して事無きを得るが、他でも御冷の催促が有ったので、日常茶飯事なのかも知れない…。
  さて、暫くして油蕎麦が配膳される。
  見た目も中々に刺激的で、丼にへばり付く様に叉焼六枚、辣油で和えられた長葱、
  そして、「ラーメン 二郎」を髣髴とさせる萌やしとキャベツの山が聳える。
  此れを慎重に、且つざっくりと、丼の底からひっくり返す様にして混ぜ合わせてから頂く。
  油ダレでテラテラと輝く麺を手繰って啜れば、唇が光り、丸で、朝から天麩羅を喰ったオカマの様だ…。
  其れは兎も角、醤油ダレの味わいと辣油の辛味が意外にも心地好い。
  油っぽ過ぎず、コクと辛味の均整が取れている様に思う。
  麺は茹で上げたばかりの熱々で、猫舌、暑がり、汗っかきの僕には酷だが、
  モッチリとした食感を味わうのには、又、此れが油蕎麦、混ぜ蕎麦、和え蕎麦の類の醍醐味なのだろう。
  豪快にも六枚も盛り付けられた叉焼は、バラ肉を巻いた物で、片面が炙られている様で、
  カリッとした香ばしさが有り、赤身の噛み応えと、脂身の蕩け具合は悪くない。
  中盤以降は、卓上の酢と辣油を投入し、味に変化を持たせ乍ら啜る。
  どちらも大量に投入しても咽たりする事は無く、双方の尖った部分を削り合う様で旨い。
  三泊四日の仙台出張で、三日連続で呑んだ所為で、余計に肥えて帰って来たのに、
  確りと油分を体内に摂り込み、美味しく頂いてしまう駄目中年…。