続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「なぜ蕎麦にラー油を入れるのか。」【新橋】

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◆「なぜ蕎麦にラー油を入れるのか。」【新橋】

 ◎「とろろ肉そば(大)」八五〇円

 …水曜日。
  つい此の間、マッカーサーが来たと思ったら、もう弥生だ。
  気温の上昇と共に、花粉症の症状も悪化し、生きた心地がしない。
  もう、死んじゃった方が楽だよな…。
  少々の痛みは我慢出来るが、痒みは我慢できないもの。
  さて、話は遡って三月一日。
  此の日も朝から池袋に出向き、残務を熟し、午後から蟹工船に乗船の暮らし。
  十四時にバシシンに降り立ち、昼御飯を摂ろう。
  第一目標は、「三松」と言う立ち喰い蕎麦屋的なカウンターのみの店で、
  「しいたけそば」を頂こうと、「新橋駅前ビル1号館」を目指す。
  建物を見付け、入口を探していると、とんでもない文字列と黄色い看板を発見。
  其処には、「なぜ蕎麦にラー油を入れるのか。」と記され、問題提起される。
  此れは!と思い、記憶を呼び起こして思い出す。
  カレー界の「ラーメン 二郎」の誉れ高い「カレーは飲み物。」の姉妹店で、
  同じく新橋に在る「港屋」を模した蕎麦屋である事を。
  此れは、「突撃!独りで昼御飯」しないといけないと、急遽、予定を変更する。
  店に入ると、貼り紙に、「名物 とろろ肉そば」と書かれている。
  券売機に対峙し、初めてなので薦められる儘、「とろろ肉そば」の食券を購入。
  麺の量が、小、中、大が同一価格なので、此処は「大」の釦を押っぺす。
  空席が有り、カウンター席一番奥にヨッコイ、ショーイチし、食券を提示。
  厨房内に目を遣ると、研修中らしき店員氏を含め、男性四人体制で、
  電撃ネットワークと同じ編成で、調理の指導を受けており興味深い。
  冷水を呷り、痒い目を掻いたり、ぼんやりし乍ら出来上がりを待つ。
  一〇分強で、「とろろ肉そば」の御出座しだ。
  そして、「なぜ蕎麦にラー油を入れるのか。」の最初の答えが導き出される。
  其れは、最初から、蕎麦つゆに辣油が入れられてるから…。
  安心した所で、蕎麦に上に盛られた肉と刻み海苔を蕎麦つゆに移動し、
  いざ、蕎麦を手繰り、「なぜ蕎麦にラー油を入れるのか。」確かめよう。
  一口啜り、蕎麦を噛めば、吃驚する程の強烈、強靭な腰、弾力で、
  冷麺の様なと言うか、護謨の様なと言うか、兎に角、腰が物凄い。
  冷水で確りと〆られ、水切りも抜かり無く施されている。
  噛むと歯を押し返す様な、此の食感、此れは病み付きに成りそうだ。
  そして、蕎麦つゆは冷たく、濃い味の甘辛で、甘味が強い印象だが、
  此処に辣油が効いているので、甘ったるさは無く、辣油と言うか、
  胡麻油の風味が鼻腔を駆け抜け、香ばしさが有り、此れ又、中毒性が有る。
  「なぜ蕎麦にラー油を入れるのか。」、其れは、美味しいからだな。
  こう成ると、箸を持つ手が止まらず、一心不乱に啜り続けたい。
  肉はと言うと、軟らかく煮込まれた牛肉で、薄切りで牛丼の頭の様。
  中盤から、卓上に置かれた無料の生玉子を割り入れる。
  蕎麦と白身を絡ませ、ヅルヅルさせ乍ら啜る。
  天かすも配され、無料で入れられるのだが、自分の席の目の前には無く、
  隣客の前に手を伸ばすと刺されそうなので、止むを得ず断念する小心者…。
  いや~、此れは凄いわ。
  あっと言う間に食べ終え、蕎麦湯が置かれているので注ぎ、
  残して置いた黄身を一緒に口に入れ、割って玉子の旨さを口内に行き渡らせる。
  何度も言うが、此れは凄い。
  麻薬性が有り、翌日には既に食べたく成っていた程。
  週に一度は訪れたく、次回は、「カレーは飲み物。」のカレーを使用した、
  「黒カレー肉そば」なる物が気に成ってしまい、食べたくてうずうずしている。

~御負け~
卓上の生玉子置き場。
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