続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「ラーメン二郎 池袋東口店」【池袋】

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 ◎「ぶた入りラーメン」八〇〇円

 …水曜日。
  待ちに待った、久し振りの三連休。
  世間様では、黄金週間と呼ぶらしいが、今年は何とか僕も御相伴に預かれる。
  昨年迄は蟹工船に乗船していたので、此の時期は過酷な労働を強いられ、
  心身共に疲弊し切ったのを、昨日の事の様に思い出される…。
  今年は、平日に特別休暇や代休を取得する事は不可能に成ったが、
  暦通りに休めるのがせめてもの救いで、有り難味を実感する。
  生来切ってのブルジョワジー様は、何て事は無い、普通の連休なんだろうな…。
  さて、話は遡って水曜日。
  真ん中もっこり水曜日ともなれば、心身の疲労は嵩を増して来る。
  絶望的な肩凝りは改善する筈も無く、肩を木槌で叩き割って欲しい程。
  そんな状態から抜け出すべく、十四時前に外気を吸いに昼休憩。
  久し振りに空腹感を感じたので、そう言う時は此方に限る。
  尤も、大して腹が減っていなくても、しょっちゅう御邪魔しているが…。
  十四時の八分前に到着すれば、先客は九人と、まあ、御の字だ。
  六分程で店内に入り、券売機で何時も通りの食券を購入。
  途中、食券の改札を受けつつ、ヂッと順番を待つ。
  店内奥には、若い婦女子三人組と言う、此方には似付かわしくない連中が、
  キャッキャキャッキャ言い乍ら、ラーメンを啜るでもなく燥いでいる。
  新年度に成ってから本当、丸で、小学校に迷い込んだ野犬の様な、
  此の手の御上りさん、余暇感覚の客が激増し、回転率悪化の一途を辿っている。
  癌と言うか、悪の枢軸と言うか、諸悪の根源と言うか、弱った事に、
  其れに気付いていないから尚更、性質が悪い…。
  冷水を汲み、蓮華を取り、堪えて待ち、店着から十二分後にヨッコイショーイチ。
  今回は助手氏が違っており、昨年後半、頻繁に見られた若手助手氏。
  調理担当氏は変わらずなので、其れは幸いだ。
  麺の硬さは勿論、普通で御願いし、腹を空かして出来上がりを待とう。
  着席から九分後、無料の乗せ物を訊かれ、「脂で」と告げて丼を受け取る。
  何だか、今回の豚は豪快だな。
  先ずは蓮華を手に取り、プースーから啜ろう。
  表面には油層が構築され、こってりとして、熱さを閉じ込め蓋をされている。
  乳化度合はやや抑え目で、醤油ダレのすっきりとした味わいも感じられ、
  此処最近、調理担当氏が替わってから、或る意味、安定しており、慣れて来た。
  荒々しさこそ無いが、何処か優しみが有り、其れ故、高名なラーメンヲタク、
  美食家、ヂロリアンと呼ばれる方々からは、散々叩かれるのだろうな。
  文句言うなら食べに来なきゃ良いのに…。
  さて、野菜はシャキシャキ寄りのさっぱりした物だが、此れを味付け脂と一緒に、
  御数としてかって頬張れば、此れが旨いの何の。
  プルンとしたコラーゲンの甘味に、醤油ダレが確りと染み込み、正に絶妙。
  本当、此の味付け脂は、酒の摘みにも、御飯にぶっ掛けても最高だと思う。
  麺を引っ張り上げれば、湯気が濛々と立ち上り、粉の風味も渦巻く。
  此れを啜れば、ぬめっとしたぬるつきが、何とも淫猥な口当たりだ。
  自家製麺の良さを存分に堪能出来、もっちりとした腰と張りと弾力は流石。
  硬めで発注せずとも、十分に美味しく頂け、量も丁度良かろう。
  さあ、豚だ。
  今回は端っこの部位が多目で、味は十分に染みていて濃い味。
  赤身の部位が殆どで、肉の繊維に沿って解れる様な食感だが、ややパサつき気味。
  とは言え、僕にとっては十分に及第点で、良さを味わう事が出来る。
  其れにしても、もう夏なので、汗だくで平らげなくてはならず、
  そろそろ、ラーメンが厳しい季節と成り、休止期間を設けないと駄目かしら…。

~御負け~
月曜日の「豚骨らーめん 博多天神」の「ラーメン」五〇〇円。
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