◆「ラーメン二郎 池袋東口店」【池袋】
◎「ぶた入りラーメン」八〇〇円
…水曜日。
今週も永く険しい五日間を乗り切り、ぐったりして週末の休日に辿り着く。
諸々の切り替え、入れ替え作業も有り、残業せざるを得ない毎日で、
十九時前に退勤出来たのは月曜日のみで、帰宅後に自由な時間も無い。
池袋も来週一杯で終わり、果たして、次は如何成る事やら…。
さて、話は遡って、真ん中もっこり水曜日。
此方に御邪魔出来るのも、残す所、二回か。
悔い無く、存分に味わい、味を舌に叩き込んで置こうと、今週も馳せ参じる。
十四時に到着すれば、先客七人の待ち。
其の内、女性が三人と、一体全体、何が起こったのか。
舶来の焼き菓子や氷菓子の店と間違えて来たのか、逞しい女性が増えたものだ。
戦後強くなったのはパンツの護謨と女性と言うが、全く以って其の通りだ。
とは言え、如何せ、食べ切れずに残して帰るのだろうが…。
二分で店内に入り、何時も通りに食券を購入し、食券の改札を受ける。
厨房内は、今年に入ってから変わらずの組み合わせで、随分と見慣れて来た。
冷水を汲み、蓮華を取り、麺硬めの挙手を遣り過ごし、ヂッと待つ。
一〇分で席が空き、中程のカウンター席にヨッコイショーイチ。
食券を提示し、六分程で無料の乗せ物を訊かれ、「脂で」と御願いする。
丼を受け取れば、其の風貌、佇まいは此処最近ずっと似通っている。
豚の切り方、肉質、味付け脂の量、盛り付け、全てに於いて。
さて、先ずは蓮華を手に取り、プースーから啜ろう。
気持ち、プースーの量は少な目で、やや白濁して、乳化が進んでいる感じ。
角の取れた円やかな味わいだが、確りと醤油ダレの切れの良さも主張している。
先週はややすっきり目の味わいだったが、此のコクの有るのも好きだ。
続いては、味付け脂を御数代わりにして野菜を頬張ろう。
小さく箸で千切り乍ら、茹で野菜にかって食べる。
野菜のさっぱり感を味付け脂が補完し、味付け脂のこってり感を野菜が中和する。
「脂増し増し」で御願いしたいが、もう歳なので、此れ位で十分かも知れないな。
野菜の山が片付いたら、麺を手繰り、引っ張り上げて啜る。
相変わらず、ぬるんとした口当たりで、表面の微かなざらつきも感じつつ、
噛むともっちりとした食感で、粉の風味が鼻腔を駆け抜けて行く。
此の自家製麺は秀逸で好きなのだが、此れを頂けるのも次週が最後か…。
豚はと言うと、見た感じ、赤身の部位、脂身が付着した部位と多様性が有る。
赤身の部位はパサついている感じではないが、脂身が少ない分、
蕩ける感じは無いが、味が染みて肉の旨味は満喫出来るが、一部、
筋張って噛み切れない物が有り、其れは大いに残念で、此方では初の体験。
脂身の部位はぷるんとして、膠原質たっぷりで、ねっとりとした舌触り。
今週も確りと堪能して満腹で、さて、次週、遂に大團圓だな…。
