◆「らーめん 改」【蔵前】
◎「濃厚蟹つけ麺(味玉+チャーシュー)」一二八〇円
…木曜日。
今週は四日間の稼働日だったが、何だか長く感じられ、相変わらず草臥れる。
何とか週末の休日に逃げ込むも、何もする気無く怠惰…。
さて、話は遡って一昨日。
此の日は運良く、独りぼっちで昼御飯を摂りに出る機会に恵まれ、
そう成れば、先ずは此方の呟きを確認する。
何と、此の日から二二〇食限定で「濃厚蟹つけ麺」提供開始と言う。
十二月三日以来、1ヶ月半振りに喜び勇んで現場へと急行する。
運悪く、先客四人の待ちで、暫く待って券売機で食券を購入。
掲載されていた写真の叉焼が旨そうだったので、奮発して、今年の食べ始め、
最高級の「濃厚蟹つけ麺(味玉+チャーシュー)」の釦をポチっとな。
食券を手渡し、一〇分弱外で待ち、席が空いて案内されてヨッコイショーイチ。
厨房内は四人体制で、一時期のサディスティック・ミカ・バンドと同じ編成。
儲かっているんだな…。
さて、一〇分強で豪勢なつけ麺が配膳される。
嗚呼、何て素敵なんだ。
若い婦女子の肉襞色の叉焼三枚、期待を寄せていたバラ肉を巻いた叉焼二枚、
其れ等をつけ汁に移したら、麺を手繰り、つけ汁にドヴンと浸して啜ろう。
つけ汁は、何時もの洋灰色の「濃厚煮干つけ麺」を下敷きにしている感じで、
其処に蟹の風味が加えられており、甲殻類の旨味が感じられる。
粘度は其れ程高くはないが、麺には確りと纏わり付く。
麺は通常より太めにしているとの事で、つけ汁に負けない様に仕上げている。
冷水できちんと〆られ、キンキンに冷たく、腰と弾力、張りと艶が秀逸。
若い婦女子の肉襞色の叉焼は相変わらず素晴らしく、肉壁を舌で擦る様な感覚で、
むっちりと肉厚な肉壺の様な舌触り、食感で快楽的。
初御目見えのバラ肉を巻いた叉焼は、表面が軽く炙られていて香ばしい。
つけ汁の熱で軟らかく成り、赤身の部位は程好い噛み応えを残しつつも解れ、
脂身の部位はトロンと蕩け、大枚を叩いただけの価値は十分に有る。
味付け玉子は安心、安定の半熟加減と甘目の味付けで鉄板の出来。
麺の脇に添えられた赤い蕃加のテレレ、緑の目帚のテレレ、白い粉乾酪と、
伊太利亜色が配された芸の細かさが心憎く、中盤以降は其れ等を絡め、
味を変えつつ頂けば、一気にゲッティーの様な趣きに変わる。
最後はつけ汁をグイッと飲み干し、養分を残らず摂取して退店。