続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「鈴木 茂☆大滝詠一を唄う!!Tribute live Vol.2」@伝承ホール(渋谷区文化総合センター大和田)

 

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※本公演は写真撮影、録音、録画自由で、常識の範囲内での撮影です。

 

昨年十一月二十三日の「鈴木 茂☆大滝詠一を唄う!!Tribute live」は、

二度の抽選全てが外れ、其の為、再公演として年明けに東名阪で行われる事となり、

今回は目出度く当選し、然も、前から二列目と言う特等席で観覧と成る。

我が敬愛する大滝詠一師匠が、一九七五年十一月二十一日に荻窪ロフトで行った

大滝詠一☆鈴木 茂を唄う!!」のアンサーライヴと言う形で行われる。

定員三四五人の伝承ホールは、加齢臭や線香、防虫剤や入れ歯安定剤の臭いが充満し、

町場で開催されている健康器具の催眠商法の体験会の様な様相だが、其れが落ち着く。

 

●「鈴木 茂☆大滝詠一を唄う!!Tribute live Vol.2」

 @伝承ホール<渋谷区文化総合センター大和田>(二〇二〇年一月二十五日)

 

 1.微熱少年(鈴木 茂)

 2.八月の匂い(鈴木 茂)

 3.砂の女(鈴木 茂)

 4.スノー・エキスプレス(鈴木 茂)

 5.君は天然色大滝詠一

 6.さらばシベリア鉄道大滝詠一

 7.空いろのくれよん(大滝詠一

 8.氷雨月のスケッチ(はっぴいえんど

 9.100ワットの恋人(鈴木 茂)

10.Cider’73(大滝詠一

11.はいからはくち(はっぴいえんど

12.論寒牛男(大滝詠一

13.びんぼう(大瀧詠一

14.花いちもんめ(はっぴいえんど

EC1.風信子(鈴木 茂)

EC2.12月の雨の日(はっぴいえんど

EC3.幸せな結末(大滝詠一

 

Vo、EGt:鈴木 茂

Vo、Cho、AGt:伊藤俊吾(キンモクセイ

Pedal Steel Gt:駒沢裕城

Dr:坂田 学

B:宮田 岳

Key:柴田俊文

Sax:松田靖弘

 

十八時半の開演で、初っ端は名盤『BAND WAGON』の「微熱少年」で幕開け。

同アルバムから「八月の匂い」を続け、三曲目にして「砂の女」。

「風街レジェンド2015」で聴いて以来だが、矢張り素晴らしいわね。

インストの「スノー・エキスプレス」で氏のギターを堪能した後、

不意に、大滝詠一師匠の曲には欠かせないと言って呼び寄せたのは、

日本のポップスに於けるペダルスティールギターの第一人者の駒沢裕城氏。

そして、行き成り始まったのは、此の世で一番好きな曲「君は天然色」。

キンモクセイの伊藤俊吾と交互にヴォーカルを執り、間奏のギターに感涙。

コンパクトディスクで聴いて来たギターの音が、今目の前で鳴っているのだから…。

続け様に、今度は「さらばシベリア鉄道」と、「ロンバケ」の頭と尻を演るとは。

終奏のギターも唸り、遠くに西比利亜の雪に迷う馴鹿の瞳が見えた気がした。

ヨーデルが心地好い、はっぴいえんど時代の師匠の名曲「空いろのくれよん」、

自身の作曲で、ラストアルバム『HAPPY END』収録の「氷雨月のスケッチ」、

再度『BAND WAGON』から「100ワットの恋人」。

歌詞に出て来るショーケンも亡くなってしまい、何だか、櫛の歯が欠けて行く様だ…。

「ここからどどっと演ります」と言った後に始まったコーラスは「シュワッシュワ、

シュワッシュワ」と、まさかの「Cider’73」。

言わずもがな、風吹ジュン出演の一九七三年の「三ツ矢サイダー」CMソング。

「ウララカ」のコーラスから繋がったのは、はっぴいえんど時代の「はいからはくち」。

 『NIAGARA MOON』からは、ギターの速弾きが冴える「論寒牛男」。

日本一ファンキーな貧乏の歌「びんぼう」と、初期の曲が続き、次が本編の〆。

はっぴいえんど時代の自作の「花いちもんめ」。

一同、一旦引っ込んだ後、アンコールで再登場。

一曲目は「カゼ ノブコ」ではなく「ヒヤシンス」なので悪しからず…。

次は、はっぴいえんどのデヴューシングル「12月の雨の日」。

そしてオーラスは、今年三月二十一日に発売となる師匠のデヴュー五〇周年記念盤

『Happy Ending』にも収録の「幸せな結末」。

即ち、Happyendだ。

一時間半と短めだったが、実に充実した、幸せな時間だった…。

 

公演の最後は写真撮影の時間のタイム。

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(左から柴田俊文、宮田 岳、松田靖弘、鈴木 茂、駒沢裕城、伊藤俊吾、坂田 学)

 

師匠の娘婿で「株式会社ザ・ナイアガラ・エンタープライズ」を引き継いだ、

坂口 修氏からの花も。

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