…来ちゃった、釧路。
最高気温が二〇度に満たない釧路に降り立ち、宿に入り、直ぐ様、仕事へと向かい、
二〇時に仕事を終え、バスで釧路駅周辺へと戻って来る。
時刻は二十一時に迫ろうとしており、地方の夜は早い様で、シャッターが下りている。
そんな中、「ラーメン」と言う文字を見付け、五名で飛び込みで店に入る。
「つぶ焼」と謳われており、何だろうと、ピンと来ない儘にカウンター席に座る。
メニューを見て吃驚。
食べ物は「つぶ焼き」と「ラーメン」しか無い…。
最高気温が二〇度に満たない釧路に降り立ち、宿に入り、直ぐ様、仕事へと向かい、
二〇時に仕事を終え、バスで釧路駅周辺へと戻って来る。
時刻は二十一時に迫ろうとしており、地方の夜は早い様で、シャッターが下りている。
そんな中、「ラーメン」と言う文字を見付け、五名で飛び込みで店に入る。
「つぶ焼」と謳われており、何だろうと、ピンと来ない儘にカウンター席に座る。
メニューを見て吃驚。
食べ物は「つぶ焼き」と「ラーメン」しか無い…。
◎「ビール」五〇〇円
…他の方々は呑まない中、個別会計なので僕だけ麦酒を。
今日、僕、頑張ったので…。
外は半袖では寒い位の陽気だが、麦酒は別。
黄金色の液体をグイと呑み干す。
日中、掌にかいて失った汗の分をしっかりと補給する…。
…他の方々は呑まない中、個別会計なので僕だけ麦酒を。
今日、僕、頑張ったので…。
外は半袖では寒い位の陽気だが、麦酒は別。
黄金色の液体をグイと呑み干す。
日中、掌にかいて失った汗の分をしっかりと補給する…。
◎「名物 つぶ焼き」八五〇円
…メニューに「つぶ焼き」と「ラーメン」しか無いので、折角なので名物を頂く。
何でも、代々受け継がれている秘伝のタレを青つぶ貝に注いで焼いた物らしい。
つぶ貝の専門店だなんて、貝フェチとしては堪らない…。
木の板に熱々の焼き立てのつぶ貝が載せられて運ばれて来る。
店主から、卓上の串で穿り出し、汁もしっかり飲み干す様に念を押され、
「汁を飲まなきゃ、食べない方が良い」と迄、言い放つ。
其りゃ、そうだわな…。
熱さを堪え、手でしっかりと固定し、串で巻貝をクルンと穿り出す。
コリッと言う食感が感じられ、タレは濃い味で、甘塩っぱい味付けが最高!
高血圧患者は心の中で小躍りしてしまい、麦酒を序にキュッと呑む。
嗚呼、此の組み合わせは北海道ならでは。
肝の部位はほろ苦く、ばい貝と同様、巻貝の旨さを堪能する。
磯の香りが強く、北の大地に来た事を実感出来る味だ。
◎「ラーメン」六〇〇円
…二つしか無いメニューの内のもう一つ、「ラーメン」も頂く。
「釧路ラーメン」と言う御当地ラーメンも確立されつつ有ると聞いていたので期待する。
目の前の厨房で女将さんが作り、出されるラーメンは真っ黒。
一瞬、「富山ブラック」か、「なんつッ亭」が思い出される。
肌寒さが感じられるので、早速、蓮華で黒い液体を啜る。
初め、前の「つぶ焼き」の味が濃過ぎた為、味が然程感じられなかったが、
徐々に味の輪郭が浮き上がって来る。
鰹の風味が漂う魚介系の味わい。
あっさりとした中に、魚粉ガッツリ系ではないが、しっかりとした魚介の出汁が効いている。
うん、悪くない。
麺は中細麺で、緩い縮れが有り、粉の風味が感じられ、モッチリ感が有る。
麺の味と言い、スープの色と言い、あっさり系京都ラーメンの「新福菜館」を思い出す。
具は麺麻と、意外にも、味付けがしっかりとされた本格的なバラ肉の叉焼が旨い。
此れが、北海道第四のラーメンと言われる「釧路ラーメン」か…。
中々如何して。
然し、「つぶ焼き」が主なので、如何しても此方に於いてはラーメンは脇役の印象を受けてしまう。
其れにしても、「つぶ焼き」と「ラーメン」だけのメニューで勝負出来るのは凄い。
恐るべし、ロークシ…。