続・ROCK‘N’ROLL退屈男

続・ROCK‘N’ROLL退屈男 B面⇒https://twitter.com/RandR_taikutsu

「和匠喜酒 かもん」【宮原】


 …昨日。
  日中は大宮の街に出、コンタクトレンズの作り替え等の野暮用に充て、
  帰宅後は午睡に興じたり、「オールスター」を観たりして時間を垂れ流す。
  因みに、「オールスター」と言っても、「家族対抗歌合戦」の方では無く、
  プロ野球の方なので念の為…。
  二〇時半を廻り、「ヨッコイ、ショーイチ」と重たい腰を擡げて夜な夜な徘徊に出掛ける。
  行き先は、何時もの此方に、嫌がらせを受けに出掛ける…。

 ◎「生ビール(中)」五五〇円
 …店に入れば、指定席のカウンターの端っこの席は埋まっており、仕方無く二階席へ。
  其れも、光の余り当たらない、奥まった窓際の席に陣取り、一際暗い翳を落としてみる…。
  運ばれて来た麦酒を口に含み、溜息を吐き、撫で肩の方を一層落とし、しょぼくれる…。
  無駄に明るいより、無駄に暗い方が僕は好きだ…。
  日頃、酷い扱いを受けているにも拘らず、件の北海道土産を手渡し、
  僕の人間的な器の大きさを誇示してみる…。
  此方への土産は「じゃがポックル」。

イメージ 1
 ◎「真あじ造り」七三〇円
 ◎「かんぱち造り」八八〇円
 …此の日は客の引きが早く、一階のカウンター席が空いた様なので、移動する。
  発注してあった刺身が、丁度良く提供される。
  勿論、マスターの憎まれ口も漏れ無く付いて来るが…。
  僕、そんな言われ様をされなきゃいけない道理は無いと思うのだが…。
  そんな誹謗中傷はサラッと受け流し、先ずは鰺から頂く。
  此処最近の鰺は、トロンとした舌触りで、脂の載りが実に宜しい。
  丸で、鰯と見紛うばかりで、青魚らしい風味も害ってはいない。
  お次は間八。
  コリッと言う食感、瑞々しい身、甘い脂は健在。
  ネットリとした深い味わいが口一杯に拡がる。
  ハマチよりも上品で、脂臭味が無いのが旨い。
  そして、マスターがサーヴィスで鬢長鮪の炙りを付けて呉れる。
  礼を強要されるが、酷い仕打ちを受けているので、其れは来世に言うとして、
  早速なので、「びんとろ」を頂く事としよう。
  表面が微かに炙られ、香ばしさが漂い、中はしっとりとした口当たりで、
  鬢長鮪特有の濃厚な脂の載りが愉しめる。
  此の後、売れ残った鮭を無理矢理出されると言う暴行も受ける…。

イメージ 2
 ◎「いかめし」無料
 …今さっき、「明太マヨうどん」を発注したばかりだと言うのに、賄いを出される。
  そんなには大喰いじゃないし、心の中で「ナニ曽根だよ!」と突っ込んでみる…。
  何でも、御飯に烏賊下足を入れ、甘辛い味付けにした、おじや風の物。
  松の木におじやをぶつけた様な不細工が、おじやの様な物を食べるのだから、理に適っていよう…。
  蓮華で掬って頂くも、熱いわ、辛いわ、ポンコツ中年には酷だ。
  然も、此れから「明太マヨうどん」が来るからと言っているにも拘らず、
  無理矢理に御替わりさせられ、食べ過ぎの病人みたいに成ってみる…。
  基本的に此方では、客の意思は須らく無視する決まりに成っている様だ…。

イメージ 3
 ◎「明太マヨうどん」六八〇円
 …もう既に、腹はくちい。
  一体、如何して呉れるのだ。
  毎回、此の〆の「明太マヨうどん」だけを愉しみに来ているのに、
  其れを美味しく頂く権利を剥奪される…。
  まあ、残す様な無粋な真似は絶対にしたくないので、強引に胃袋に押し込む。
  まあ、然し何だ、マヨネーズは旨いナァ~。
  其処へ明太子と言うプリン体がふんだんに入るのだから。
  搾った檸檬の酸味の力を借りて、何とか完食するも、腹はでっぷり出てしまう…。
  嗚呼、折角の「明太マヨうどん」が…、ガッカリだよ!

 此の日は麦酒五杯を呷り、珍しく、午前零時前に店を出て、とぼとぼ歩いて帰宅。
 はち切れんばかりの腹と、異様な暑さで、熟睡出来ない事は言う迄も有るまい…。

 因みに、此の日の御薦めメニューは…、
 ・「まぐろ造り」九八〇円
 ・「ネギとろ」七五〇円
 ・「サーモン造り」七六〇円
 ・「かんぱちカマ焼」九三〇円
 ・「豚肩ロースデミソース煮」八六〇円
 ・「豚もやし炒め」七三〇円
 ・「田舎煮」六五〇円
 ・「もつ煮」五三〇円
 ・「枝豆」五八〇円
 ・「スタミナ豚みそ炒め」七六〇円
 ・「とりテリ煮チーズのせ」六八〇円