続・ROCK‘N’ROLL退屈男

続・ROCK‘N’ROLL退屈男 B面⇒https://twitter.com/RandR_taikutsu

「神戸元町ドリア」【阿見】

http://www.tokyovalley.com/yahoo_blog/article/article.php
◆「神戸元町ドリア」【阿見


 ◎「ウニのクリームドリア」一二三九円

 …土曜日。
  先週末の四連休に引き続き、今週末は三連休。
  然し、仕事の疲労の疲れが溜っているも、ゆっくりと休む時間のタイムも取れず、
  此れ又、諸般の事情で「あみプレミアム・アウトレット」へと出掛ける。
  常磐自動車道つくばジャンクションから、圏央道へ乗り換え、阿見インターチェンジで降りる。
  右手には、世界一の大きさの牛久大仏が見え、何とも言えない雰囲気、威圧感を醸し出している…。
  アウトレットは阿見インターチェンジと直結しており、迷う事も無く、無事に到着。
  茨城県と言う土地柄、時折、風に乗って家畜臭が漂って来るのは御愛嬌…。
  昼時に成り、昼御飯を摂る事とする。
  施設内には、軒を構える飲食店と、フードコートに分かれ、其の中でも一際人気を博しているのが、
  此の「神戸元町ドリア」と言う店らしく、其れは店頭の行列の人数で計り知る事が出来る。
  行列の最後尾に並ぶと、先客は二〇名程だが、頭の中は既に蕩けたチーズで一杯なので、
  今更、おめおめと引き下がる事は出来ない状態に成っている…。
  待っている間、メニューを手渡され、予め、発注を通してしまうと言う寸法らしい。
  初めて見るメニューに困惑し乍らも、パッと目に入った文字列が僕の心を掴んだので即決。
  「やりいかの明太子クリームドリア」…。
  槍烏賊と言う甲殻類プリン体と、鱈子と言う魚卵のプリン体のコラボレイション!
  もう此れしか無い。
  店員が、僕の前の一団の発注を受け、其の内容を復唱しているのが聞こえ、耳が過剰反応を示す。
  何!?「ウニのクリームドリア」…?
  そんな物が有ったのかと、慌ててメニューを再度開き、目を皿の様にして眺め回す。
  選りに選って、「やりいかの明太子クリームドリア」の真下に発見。
  又しても、「後のフェスティヴァル」に嵌る所を、直前で何とか回避し、難無く発注を通す…。
  二〇分程、家畜の香水が仄かに漂う店外で待たされた後、漸く店内に通される。
  すると、程無くして、件の「ウニのクリームドリア」が運ばれて来る。
  円形の鉄鍋が、釜飯の木枠の様な物に挟まった状態で、其れは遣って来る。
  何と、然も、生雲丹が載っていると言う喜ばしい洋風おじやを載せて…。
  眩いばかりの、プリン体の王様である橙色の宝石が煌きを放っている。
  此れは有り難いと、思わず柏手を打って拝みたいのを堪えて、匙で掬って食べ始める。
  先ずは、橙色ををした洋風おじや、米から頂く。
  米も、雲丹の風味のクリームを混ぜ込んでいると見え、微かに雲丹の風味が感じられる。
  クリーミーで、円やか、滑らかな口当たりで非常に宜しい。
  ドリアと言う物自体、豪い久し振りな印象で、僕の様な人間は「サイゼリア」が精一杯なので…。
  ドリアの表面はチーズが一杯で、座り小便をして馬鹿に成ってしまいそう。
  如何してこうも、焼いたチーズの香ばしさ、味わいと言うのは素敵なのだろう。
  えも言われぬ旨さで、此れでコレステロール値が上昇しても厭わない…。
  さて、上には生雲丹が載っており、其れと一緒に御飯の部分も頂いてみる。
  まあ、此れが旨くない道理が無いのだが…。
  生雲丹の僅かに残るほろ苦さと、雲丹風味のクリームを混ぜ合わせた御飯の甘味が、
  渾然一体と成り、此れはもう笑って、明後日の方向に飛んで行ってしまいそう…。
  此れにチーズが加わるんだもの、仕方有るまい…。
  量は流石に御上品な感じなので少な目だが、此れを丼一杯に持って蓮華で喰った日にゃ、
  奥さん、大変ですわよ…。