◆「鳥やす本店」【高田馬場】
…昨晩。
六月四日以来、id190氏と一杯遣る事に成っており、予てから、今回は店の選択を、
僕が委ねられていたのだが、生来の優柔不断な性格が災いし、今回も氏に御任せしてしまう。
場所は、前回も二次会を繰り広げた高田馬場。
先週の水曜日、木曜日と仕事で西葛西に出掛けたので、高田馬場は記憶に新しい。
ゆとり世代でごった返す中、何とか早稲田口改札前で十七時半に落ち合う事が出来、
いざ、御目当てと言う焼き鳥屋を目指して歩を進める…。
六月四日以来、id190氏と一杯遣る事に成っており、予てから、今回は店の選択を、
僕が委ねられていたのだが、生来の優柔不断な性格が災いし、今回も氏に御任せしてしまう。
場所は、前回も二次会を繰り広げた高田馬場。
先週の水曜日、木曜日と仕事で西葛西に出掛けたので、高田馬場は記憶に新しい。
ゆとり世代でごった返す中、何とか早稲田口改札前で十七時半に落ち合う事が出来、
いざ、御目当てと言う焼き鳥屋を目指して歩を進める…。
◎「生麦酒」五二〇円
…木戸を開けて店内に入り、一階奥の厠に近い席に通される。
まあ、僕は頻尿なので、厠が近いと便利だ…。
さて、取りも直さず口開けは麦酒と決まっているのだが、嬉しい事に、メニューには「生麦酒」と。
偉い!此処は日本なのだから、確りと漢字で表記しないといけない。
其れは兎も角、約五ヶ月振りの再会を祝し、「生麦酒」で乾杯。
昼間に「三丁目 にしや食堂」で頂いた麦酒二杯は、疾うに抜けている。
痛風一直線なのは百も承知だが、矢張り、麦酒は旨い。
…木戸を開けて店内に入り、一階奥の厠に近い席に通される。
まあ、僕は頻尿なので、厠が近いと便利だ…。
さて、取りも直さず口開けは麦酒と決まっているのだが、嬉しい事に、メニューには「生麦酒」と。
偉い!此処は日本なのだから、確りと漢字で表記しないといけない。
其れは兎も角、約五ヶ月振りの再会を祝し、「生麦酒」で乾杯。
昼間に「三丁目 にしや食堂」で頂いた麦酒二杯は、疾うに抜けている。
痛風一直線なのは百も承知だが、矢張り、麦酒は旨い。
◎「手羽先と根野菜の煮込み」三一五円
…先ずは、此方の店を御存知の氏に発注権限を全てお預けする。
其処で最初に発注して出て来たのが、「煮込み」と呼ばれるもの。
僕の三十五年の無駄な人生に於いて、「煮込み」と言えばモツ煮込みなのだが、此方のは違う。
モツの煮込みは別に「もつ煮」と言うメニューが有り、此れは手羽先と根野菜の煮込みと言う。
つゆが透き通っており、一口啜ってみると、あっさりとした塩味で、上品な味わい。
此の様な煮込みも有るのだと、新鮮味を覚える。
手羽先はじっくりと煮込まれているので柔らかく、簡単に骨から削ぎ取れる。
野菜は大根、人参、里芋、牛蒡が入るが、大根は御田の様な感じと言った方が分かり易かろう。
薄味なので、最初は戸惑ったが、徐々に舌が慣れて来る連れ、味わい深さを増す。
◎「やきとり盛合せ」五一四円*二人前
…此方も氏に御任せで、焼き鳥の盛り合わせを発注。
一人前七本と言うので、二人前で御願いする。
内容は「もつ」、「はさみ」、「てばさき」、「つくね」、「すなぎも」、「はつ」、「ぼんちり」。
其れ等がタレと塩、夫々の皿に盛り付けられて出て来る。
此方の焼き鳥の珍しい所は、麦酒を発注した時に一緒に出される、大根卸に鶉の玉子を落とした物、
此れに塗して頂くと言う点で、早速、此方では「はさみ」と呼ばれる葱間を頂いてみる。
鶏肉は柔らかく、ムチっと言う弾力が有り、パサパサ感は全く無く、極めてジューシー。
タレは濃い味なのだが、件の大根卸に鶉の玉子を絡めて頂くので、さっぱりとしつつも、
コクが増し、此れ又、新しい焼き鳥の食べ方で面白い。
捏ねも肉が粗挽きなのか、挽き肉の粒子が確りとしており、焼き目が香ばしくて旨い。
手羽先も、先程の「煮込み」とは違い、カリッと焼き上げられ、塩気も絶妙。
酒を呑む様に成ってから、此の手の焼き鳥屋に対する憧憬が有り、こうして御邪魔出来たのは嬉しい。
埼玉県民なので、焼き鳥よりもモツ焼き、焼きとんの方が身近だったりする。
◎「白レバーのポン酢醤油」三一五円
…他愛も無い会話をしつつ、酒も麦酒から「巨峰サワー」に替わり、摘みも発注する。
気に成ったのが、此の「白レバーのポン酢醤油」と言う代物。
此れは、鮟鱇肝が好きな僕としては放っては置けない。
卓上のポン酢に紅葉卸を溶かして頂いてみると、ネットリとしたレバー特有の風味。
勿論、レバーなので独特の風味だが、レバーは好きなのでどんと来い。
然し、鮟鱇肝にも似た、濃厚な味わいは堪らないものが有り、フォアグラの様だ。
ポン酢を使う食べ物は大抵旨い。
◎「胡麻と鶏肉のうに和え(利休和え)」三一五円
…メニューを見回し、プリン体フェチの僕としては「うに」と言う文字に過敏に反応する。
如何も、雲丹はプリン体の王様と位置付けているので見逃せない。
鶏肉が、雲丹の綺麗な橙色に和えられており、此れは日本酒が合いそうだ。
雲丹は瓶詰めの塩雲丹だが、風味は良い。
此処に、好みに応じて胡麻油を垂らすと良いと店員に促されたので試してみると、
風味とコクが増し、中々の味わいだ。
◎「銀杏」一五七円*二本
…秋の味覚、銀杏が有ると言うので発注する。
発注は二本単位らしい。
其れより、銀杏は野菜なのだろうか…。
銀杏と言うと、如何しても三遊亭小遊三師匠を思い出してしまい、笑ってしまう。
宝石の様な色をした銀杏は、表面はムッチリ、中はホクホクして、軽く振った塩が甘味を引き立たせる。
◎「キャベツ」二一〇円+「キュウリ」二一〇円
…野菜好きな氏の発注で、野菜の盛り合わせを発注すると、胡瓜、人参、セロリ、キャベツ、大根、
赤茄子の六種類が入り、一二〇〇円もすると言い、幾ら何でも野菜に一二〇〇円は払えないと、
其の中からキャベツと胡瓜に絞って発注。
マヨネーズと自家製の味噌が付き、此の味噌が中々美味しく、此れだけで酒の当てに成りそう。
黒胡麻が入り、大蒜の風味も有り、此れならば野菜の味も誤魔化せそうだ。
◎「合鴨の燻製ポン酢添え」三三六円
…同じ鳥でも、鶏ではなく、合鴨も行ってみたくなり発注。
鴨と言えば、今は無き「和匠喜酒 かもん」にて「味噌漬け鴨ロース」を散々頂いた。
此方のは、ポン酢で頂くと言う。
一切れは薄く、値段に見合った厚味だが、燻製の風味と、鴨の脂の旨さが感じられる。
又、其の脂をポン酢がさっぱりとして呉れる。
此方では麦酒二杯、巨峰サワー一杯、カルピスサワー二杯を頂戴し、河岸を替えるべく店を出る。