◎「生ビール(中)」五五〇円
…店に入り、席に着こうと歩いている途中、女将さんと目が合い、
ジョッキを傾ける仕草で、チンカチンカに冷えた冷やっこいルービーを発注する。
此の一杯の為だけに、瀧の様な汗を流して働いたと言っても過言ではない…。
喉を目一杯開き、丸で、鯨が海水を飲み込む様にして麦酒を流し込む。
真っ白に霜の降ったジョッキは頗る冷たく、此の夏の時期には最適。
僕にとって、此の暑さは未だ夏だ…。
御通しは切り干し大根の煮物。
…店に入り、席に着こうと歩いている途中、女将さんと目が合い、
ジョッキを傾ける仕草で、チンカチンカに冷えた冷やっこいルービーを発注する。
此の一杯の為だけに、瀧の様な汗を流して働いたと言っても過言ではない…。
喉を目一杯開き、丸で、鯨が海水を飲み込む様にして麦酒を流し込む。
真っ白に霜の降ったジョッキは頗る冷たく、此の夏の時期には最適。
僕にとって、此の暑さは未だ夏だ…。
御通しは切り干し大根の煮物。
◎「むつ煮定食」八〇〇円
…此処最近はすっかり「とりもも肉のカリカリ焼き」に御執心で、他のメニューに気が廻らない。
偶に訪れた夜の部なので、偶には違った物を頂いてみようと努力する。
「うな玉丼」、「えびカツ」等の魅惑的なメニューと並んで、グッと心を掴んだのが、
此方では数度頂いている「むつ煮定食」。
良し、今宵は此れだ!
独居老人に煮魚なんて、縁遠い物の究極だ。
家で作って頂ける訳じゃなし、「ヨシケイ」が届けて呉れる訳じゃなし…。
生来の面倒臭がりの為、骨を取り除くのが少々億劫だが、此の旨さには代えられない。
麦酒をすっかり呑み干し、疲れと腰の痛みと咳とで、陽炎の様にぼんやりしていると、
素敵な煮魚の定食が運ばれて来る。
然も、野菜嫌いな僕を気遣って下さり、今回は「おからの旨煮」付き。
主役であるむつ煮は、煮汁に脂が溶け出してキラキラと煌いている。
眩しいったら有りゃしない…。
端っこから箸で崩し乍ら摘み、口の中へと収める。
プルプルとしたコラーゲンたっぷりの部位で、トロトロと蕩けて行く。
う~ん、旨い!
煮汁もサラッとしており、全くくどくなく、甘からず、辛からず、良い塩梅。
思わず、御飯にぶっ掛けたい程…。
更に食べ進めると、今度は骨の裏には、丸で肉の様なしっかりとした弾力の有る部位が現れる。
ギュッと噛み締めると、此の儘、ずっと噛み締めていたい心持ちに襲われそうだ。
むつは西京焼きにしても旨いし、侮れないな…。
にしや食堂 [ その他 ] - Yahoo!グルメ
※2009年10月14日時点の情報です。
ID:0000302098
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