◆「だし茶漬け えん」【大宮】
◎「寒ぶりのだし茶漬け」八八〇円
…昨日。
一月七日の三十五回目の誕生日を金沢で過ごし、二泊三日、さんざっぱら喰い散らかし、
金沢駅十六時二〇分発の特別急行「はくたか」二十一号に乗車し、
越後湯沢駅十九時丁度発の夢の新幹線「ＭＡＸとき」三四四号に乗り換え、
大宮駅に十九時四十六分に辿り着き、夢の様な旅の終焉を迎える…。
其れは其れで非常に寂しく、此れから一体、何を生き甲斐に暮らして行けば良いのかと、
一抹の不安を抱えるも、慣れた土地に帰って来たと言う安堵感も有る。
昼間に近江町市場でしこたま寿司を喰らったので、又、此の三日間、
胃袋の限界を超える様な食生活を送っていた為、少々、喰い疲れの感は否めない。
家に帰っても食糧は無いので、大宮で済ませて帰る事にする。
何か、軽い物をサッと頂きたい気分で、御茶漬けが頭に浮かんだので、
東武野田線の乗り場へと続く、「ルミネ」の一階に御茶漬け専門店が在るのを思い出し、
入った事は無いが、旅の疲れも有るので、彼是考えずに此方に飛び込んでみる。
何でも、此方は居酒屋「えん」の系列らしく、出汁を掛けた御茶漬けを提供している様だ。
店に入り、先ずは券売機で食券を購入せねばならない。
一〇種類のメニューが有り、何だか迷ってしまう。
すると、期間限定で「寒ぶりのだし茶漬け」と言うのが有ると、大々的に謳われている。
「どんだけ鰤を喰うんだよ！」と言う、心無い突っ込みは一切受け付けないものとする…。
食券を購入し、其の間に雪隠に行って用足しをして戻って来ると、程無くして運ばれて来る。
戻って来る迄、出すのを待っていて呉れた様で、そう言う心遣いが有り難い…。
御飯の上には鰤が盛られ、大根卸、柚子も乗せられている。
其処へ急須に入った出汁を豪快に注いで頂く様で、此の手の御上品な物は頂いた事が無い。
「永谷園」が精精なもので…。
鰤が熱を帯び、色が変わり、後は丼を抱え、サラサラと掻っ込むのみ。
此の出汁にも拘りが有る様で、丁度良い温度の湯の中で、昆布と熬り子の旨味を一気に引き出し、
宗田節、鯖節、鰹節の香りとコクを更に加えた和風出汁に、鶏ガラスープを合わせた極上出汁を謳う。
上品な感じで、疲れた胃腸を労わるかの様に、優しく温められる感じがする。
米に関しても、出汁茶漬けに合う粘りの少ない米を、季節に応じて配合していると言う。
確かに、御茶漬けの御飯が粘り気の強い物だったら、喰えたもんではない。
鰤は日本海の物ではなく、愛媛県産との事で、産地が違えば別の代物だ。
鰤ばかり食べても良いじゃないか、人間だもの…。
脂の載った旬の鰤を、柚子胡椒を加えた醤油ダレに漬け込んだと言い、
鰤自体にしっかりと味が染み込んでいるので、味が薄いと言う心配は無い。
仄かに熱が通り、半生加減に成った鰤も良いものだ。
出汁茶漬けの他に、御香香、大根の煮物、豆腐が付く。
此れで四三七キロカロリーだと言うから、旅の終焉には此れ位のあっさりが良いのかも知れない。
旅行は家に着く迄が旅行なので、しっかりと気を抜かずに家路を辿る…。
一月七日の三十五回目の誕生日を金沢で過ごし、二泊三日、さんざっぱら喰い散らかし、
金沢駅十六時二〇分発の特別急行「はくたか」二十一号に乗車し、
越後湯沢駅十九時丁度発の夢の新幹線「ＭＡＸとき」三四四号に乗り換え、
大宮駅に十九時四十六分に辿り着き、夢の様な旅の終焉を迎える…。
其れは其れで非常に寂しく、此れから一体、何を生き甲斐に暮らして行けば良いのかと、
一抹の不安を抱えるも、慣れた土地に帰って来たと言う安堵感も有る。
昼間に近江町市場でしこたま寿司を喰らったので、又、此の三日間、
胃袋の限界を超える様な食生活を送っていた為、少々、喰い疲れの感は否めない。
家に帰っても食糧は無いので、大宮で済ませて帰る事にする。
何か、軽い物をサッと頂きたい気分で、御茶漬けが頭に浮かんだので、
東武野田線の乗り場へと続く、「ルミネ」の一階に御茶漬け専門店が在るのを思い出し、
入った事は無いが、旅の疲れも有るので、彼是考えずに此方に飛び込んでみる。
何でも、此方は居酒屋「えん」の系列らしく、出汁を掛けた御茶漬けを提供している様だ。
店に入り、先ずは券売機で食券を購入せねばならない。
一〇種類のメニューが有り、何だか迷ってしまう。
すると、期間限定で「寒ぶりのだし茶漬け」と言うのが有ると、大々的に謳われている。
「どんだけ鰤を喰うんだよ！」と言う、心無い突っ込みは一切受け付けないものとする…。
食券を購入し、其の間に雪隠に行って用足しをして戻って来ると、程無くして運ばれて来る。
戻って来る迄、出すのを待っていて呉れた様で、そう言う心遣いが有り難い…。
御飯の上には鰤が盛られ、大根卸、柚子も乗せられている。
其処へ急須に入った出汁を豪快に注いで頂く様で、此の手の御上品な物は頂いた事が無い。
「永谷園」が精精なもので…。
鰤が熱を帯び、色が変わり、後は丼を抱え、サラサラと掻っ込むのみ。
此の出汁にも拘りが有る様で、丁度良い温度の湯の中で、昆布と熬り子の旨味を一気に引き出し、
宗田節、鯖節、鰹節の香りとコクを更に加えた和風出汁に、鶏ガラスープを合わせた極上出汁を謳う。
上品な感じで、疲れた胃腸を労わるかの様に、優しく温められる感じがする。
米に関しても、出汁茶漬けに合う粘りの少ない米を、季節に応じて配合していると言う。
確かに、御茶漬けの御飯が粘り気の強い物だったら、喰えたもんではない。
鰤は日本海の物ではなく、愛媛県産との事で、産地が違えば別の代物だ。
鰤ばかり食べても良いじゃないか、人間だもの…。
脂の載った旬の鰤を、柚子胡椒を加えた醤油ダレに漬け込んだと言い、
鰤自体にしっかりと味が染み込んでいるので、味が薄いと言う心配は無い。
仄かに熱が通り、半生加減に成った鰤も良いものだ。
出汁茶漬けの他に、御香香、大根の煮物、豆腐が付く。
此れで四三七キロカロリーだと言うから、旅の終焉には此れ位のあっさりが良いのかも知れない。
旅行は家に着く迄が旅行なので、しっかりと気を抜かずに家路を辿る…。
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※2011年1月10日時点の情報です。
ID:0007045263
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