◆「回転寿し 和楽」【小樽】
…昨日、三十六回目の誕生日の其の日に、夢を叶える旅に出るべく、北を目指す。
念願の寝台特急「カシオペア」号で、大宮駅を十六時四十五分に出発し、
今朝は九時三十二分に、北の大地・札幌駅へと降り立つ。
気温は辛うじて零度を上回っているだろうか。
早速、今宵、御厄介に成る宿に荷物だけを預け、札幌駅に戻り、「エアポート快速」で小樽へ。
石狩湾を眺めつつ、三〇分其処其処で小樽駅に到着し、いざ観光に。
とは言え、小樽運河をチラッと見て、南小樽駅周辺迄歩けば、甘い土産物店や、
硝子、オルゴール関連の店が立ち並び、飽き性の僕には、じっくりと見て廻るには時間を持て余す。
正午を過ぎ、途中、「かま栄」の「パンロール」を購入して食べ、お次は昼御飯。
小樽と言えばシースーだろうと、固定観念で凝り固まってしまっているので、もう曲げられない。
道すがら、良さげな回転寿司店を発見し、目星を付けていたので、自分の鼻を信じて入店。
店内は混雑しており、待ちが発生しており、中々の人気店の様で、期待が持てる。
一〇分程、椅子で待った後、テーブル席に通され、さあ、喰らおう…。
念願の寝台特急「カシオペア」号で、大宮駅を十六時四十五分に出発し、
今朝は九時三十二分に、北の大地・札幌駅へと降り立つ。
気温は辛うじて零度を上回っているだろうか。
早速、今宵、御厄介に成る宿に荷物だけを預け、札幌駅に戻り、「エアポート快速」で小樽へ。
石狩湾を眺めつつ、三〇分其処其処で小樽駅に到着し、いざ観光に。
とは言え、小樽運河をチラッと見て、南小樽駅周辺迄歩けば、甘い土産物店や、
硝子、オルゴール関連の店が立ち並び、飽き性の僕には、じっくりと見て廻るには時間を持て余す。
正午を過ぎ、途中、「かま栄」の「パンロール」を購入して食べ、お次は昼御飯。
小樽と言えばシースーだろうと、固定観念で凝り固まってしまっているので、もう曲げられない。
道すがら、良さげな回転寿司店を発見し、目星を付けていたので、自分の鼻を信じて入店。
店内は混雑しており、待ちが発生しており、中々の人気店の様で、期待が持てる。
一〇分程、椅子で待った後、テーブル席に通され、さあ、喰らおう…。
◎「サッポロクラシック」四七〇円
…先ずは、北海道初日の幕開けは、麦酒が無いと始まらない。
北海道限定の「サッポロクラシック」が置かれており、旅情を掻き立てる。
肌理細かい泡のルービーは確りと冷えており、外気温二度でも矢張り旨い。
嗚呼、今年も呑んだくれるんだろうな…。
…先ずは、北海道初日の幕開けは、麦酒が無いと始まらない。
北海道限定の「サッポロクラシック」が置かれており、旅情を掻き立てる。
肌理細かい泡のルービーは確りと冷えており、外気温二度でも矢張り旨い。
嗚呼、今年も呑んだくれるんだろうな…。
◎「生にしん」一九〇円
…折角、滅多に来られない場所に来たのだから、其の地の物を頂く事を常としている。
と言う訳で、珍しい所で、小樽産の生の鰊が有ると言うので発注。
其の昔、「和彩楽酒 かもん」で鰊の酢〆は頂いた事が有る。
シコっと言う歯触りで、適度な脂の載りが有り、鰺の様な味わいだろうか。
◎「ほっけ」一九〇円
…お次も珍しい、生のホッケが有ると言うではないか。
普段、居酒屋でホッケの焼き魚は余り好きではないので、滅多に頂かないが、
羅臼産と言う此の生のホッケは、淡白な味わい乍ら、旨味が有って旨い。
◎「活〆そい」三三〇円
…又しても、滅多に御目に掛かれないソイが有るらしく、嬉しくなってしまう。
白身のソイは、過去に何度か頂いた事が有るが、弾力の有る、引き締まった身と、
淡白であっさりとしてい乍らも、味わい深さが有る。
◎「活ほっき」三三〇円
…続け様に、地元の物を一気に畳み掛ける。
苫小牧産の北寄貝は、勿論、生で、コリッと、クニュッと言う食感の物。
磯の香りがフワッと拡がり、深い甘味が特徴的で、貝フェチの舌を唸らせる。
◎「くるまえび」五〇〇円
…普段、「鮨処 いっしん」では牡丹海老を頻繁に頂いているが、車海老とは珍しい。
蒸し海老、甘海老と色々有るが、幾分、瑞々しさは害われるものの、
生海老特有のプリッとした弾力と、トロッと蕩ける味わいは、甲殻類ならでは。
◎「いかゆず塩」一四〇円
…其の昔、東大宮に在った「すし正」で、柚子塩を塗して出される烏賊が好きで、
訪れた際はしょっちゅう頂いていたが、閉店ガラガラと成った今ではすっかり御無沙汰。
遠く離れた小樽の地で、再会出来るとは思いもよらず、迷わず発注。
烏賊の甘味が引き出され、塩気と、柚子の風味が実に良く合う。
◎「マルコバン」三三〇円
…三十六年無駄に生きて来て、此の日、初めて目にする単語を発見。
其の名を「マルコバン」と言い、此方でも珍しい様で、気に成って発注。
アジ科の魚の様だが、然程、鰺っぽさは無く、白身のしっとりとした身だ。
◎「本まぐろ赤身」二四〇円
…鮪の実力も確かめておきたい所。
本鮪と謳っており、生鮪か如何かは不明だが、口に入れると舌に纏わり付く様に蕩ける。
赤身と言えども、中トロに近い部位で、トロッと蕩け、旨さは合格点。
◎「生うに」四三〇円
…少々早目だが、プリン体の王様・雲丹を頂いてしまおう。
黄金色に輝く雲丹は、トローっと口内をまったりとさせ、雲丹特有の微かな苦味と、
一気に拡がる甘味が堪らず、一度で良いから、蓮華で掬い、思い切り雲丹を、
吐く迄、飽きる程に頂きたいと言う夢を再確認する…。
◎「生〆さば」二四〇円
…別段、何かに付けて「鮨処 いっしん」と比較する訳ではないが、
〆鯖と成れば、自然と比べざるを得ず、千葉県産と言う鯖を頂いてみる。
限り無く生に近い鯖で、酸味は仄かで、鯖本来の味を堪能するには持って来い。
◎「ずわいがに」三三〇円
…北海道、北国と言えば、蟹は外せまい。
海老同様に、プリン体フェチの痛風患者にとっては、猫に木天蓼を与える様なもの。
身は瑞々しく、甘味も有り、解し身の蟹も良いが、こうして身が確りしている方が素敵だな。
◎「キングサーモン」三三〇円
…此処最近、「鮨処 いっしん」で鮭を頂く機会が増え、其の旨さを再認識している。
そして、此方には鮭の品揃えが豊富で、「紅鮭」、「アトランティックサーモン」、
「スモークサーモン」と、此の「キングサーモン」が有るが、旨さは…。
明らかに「鮨処 いっしん」の「とろサーモン」に軍配。
◎「納豆巻」一二六円
…無難な所で、納豆巻きなんぞも頂いてみよう。
此れも此処最近、「鮨処 いっしん」で頂く機会が増え、子供の頃の懐かしさを思い出している。
御飯にぶっ掛けて頂くのは普通の納豆が良いが、寿司は碾き割り納豆じゃないと駄目だ。
◎「中落ち軍艦」二四〇円
…偶さか、レーンの上をスーッと流れて来て、余りに魅惑的だったので思わず手に取る。
鮪の剥き身を軍艦にした、チェーンの回転寿司店では御決まりの一品。
葱トロの様なコッテリ感こそ無いものの、油を加えた様な人工的な物でない、自然の味が頂ける。
◎「真だち軍艦」五〇〇円
…はて、「真だち」とは一体、何じゃらほいと思いつつも、値段も値段だし、
きっと、高級な魚に違いないと、一か八かで発注してみると、何時もの見慣れた御姿が。
そう、言わずと知れた真鱈の白子で、板前さんに訊くと、北海道弁で「真だち」と言うらしい。
ポン酢のゼリーがあしらわれ、地元・小樽産と言う白子はトロットロでクリーミーで蕩ける旨さ。
◎「しゃこ」六〇〇円
…さて、そろそろ胃袋も腹八分目に差し掛かって来たので、〆に取り掛かる。
最後は六〇〇円と言う高級な蝦蛄は、此れ又、小樽産と言うから気に成る。
身は結構な大きさで、肉厚で確りしており、煮ツメではなく、普通に山葵と醤油で頂く。
ブリッブリの食感で、子持ちではないが、卵が無くても、身だけで勝負出来る。
麦酒は大人しく一杯のみで我慢し、そそくさと札幌へと踵を返す。