…昨晩。
沼津、富士での仕事を終え、翌日の清水、富士宮の仕事に備えて富士市内に宿を取る。
晩御飯は、家に居る普段ならば缶酎ハイと玉子豆腐で済ますのだが、
折角の旅の空、色々と山積している憂さを晴らさずには居られず、
宿の近くに在る回転寿司店へ飛び込みで入ってみる。
二〇時を過ぎていた所為も有り、店内は空いており、カウンター席に案内される…。
沼津、富士での仕事を終え、翌日の清水、富士宮の仕事に備えて富士市内に宿を取る。
晩御飯は、家に居る普段ならば缶酎ハイと玉子豆腐で済ますのだが、
折角の旅の空、色々と山積している憂さを晴らさずには居られず、
宿の近くに在る回転寿司店へ飛び込みで入ってみる。
二〇時を過ぎていた所為も有り、店内は空いており、カウンター席に案内される…。
◎「ヱビス中生」四三〇円
…先ずは麦酒が無いと始まらない。
今迄は、平日は滅多に酒を呑まない様にしていたのだが、めっきり酒量が増えた…。
翌朝の寝起きが悪かろうとも、一時の快楽を求め、現実逃避の手段として用いている。
注文をしてから運ばれて来る時間も短く、非常に好感触。
グイと喉を唸らせる様にして呑み、フッと溜息を吐く。
其れにしても、四三〇円と言うのは非常に御値打ち価格だ…。
…先ずは麦酒が無いと始まらない。
今迄は、平日は滅多に酒を呑まない様にしていたのだが、めっきり酒量が増えた…。
翌朝の寝起きが悪かろうとも、一時の快楽を求め、現実逃避の手段として用いている。
注文をしてから運ばれて来る時間も短く、非常に好感触。
グイと喉を唸らせる様にして呑み、フッと溜息を吐く。
其れにしても、四三〇円と言うのは非常に御値打ち価格だ…。
◎「〆アジ」一八〇円
…さて、手始めに何を握って頂こうかと、メニューを眺めていると、
如何しても最初は〆た物を頂きたく成ってしまう身体に染め上げられている様だ。
「〆イワシ」、「〆サンマ」と並んで、「〆アジ」なんてのが有る。
前の二つは頂いた事が有るが、〆た鰺と言うのは頂いた事が無い。
頂いてみると、当たり前の事なのだが、あの鰺を酢で〆た其の儘の味がする。
余りの予想通りの味わいに吃驚したのと同時に、過去に体験した事の無い味にも吃驚。
鰺の適度な脂の甘味が、酸味を和らげている印象。
◎「魚磯三点握り(ボラ、メダイ、ハシキンキ)」三三〇円
…此の日のサーヴィス品と言う、三貫握りを御願いする。
何れも馴染みの薄い魚にワクワクしてしまう。
先ずは、写真左の目鯛から。
口に入れるとしっとりとした舌触り。
脂、旨味共に控え目で派手さは無いが、燻し銀の様な地味な旨さ。
お次は鯔。
からすみは好きで頂いた事が有るが、其の親である鯔を頂くのは初めてではないか…。
メニューには「ボラ昆布〆」なんてのも有り、重宝されているメニューの様子。
一見、鰺と見紛う様な感じで、プリッとして何気無く旨さを感じる。
最後は「ハシキンキ」なる物。
「きんき」と言う魚は知っているが、「ハシキンキ」とは一体…。
白身の魚で、何処と無く品が有る様な佇まいと味わい。
此の手の滅多に頂けない魚を頂くと言うのも、海っ縁に来たならではの体験だ…。
◎「近海カツオ」二八〇円
…春の風物詩である鰹を発注すると、レーンに流れているので最後と言う。
しくじった…、と心の中で叫んでいると、透かさず板前さんがレーンの鰹を手渡して呉れる…。
まあ、致し方無い…。
何だか、鮪は何処でも、何時でも食べられる気がして余り食指が動かないのだが、
鰹は有れば必ず頂いておこうと言う心持ちに成るのが不思議だ。
レーンに流されてから然程時間が経過していない様子で、瑞々しい状態の鰹。
春先の鰹の為、脂の載りは控えめ乍ら、ネットリとした鰹特有の味わいは絶妙。
◎「コショウ鯛」三八〇円
…折角、滅多に来ない海沿いなので、こう言う時は地魚を中心に攻める様に心掛けている。
其の中で、三十三年間無駄に生きて来て初めて目にする「コショウ鯛」の文字。
釣りも遣らないので馴染みが無いのだが、調べてみると、体表に胡椒の粒の様な斑点が有ると言う。
適度な弾力が有り、白身特有の旨味が有り、鯛の旨さを実感出来る。
色々な鯛が居るものだ…。
◎「マトウダイ」三三〇円
…更に鯛を続けてみる。
的鯛とは此れ又、珍しい。
過去に一、二度しか頂いた事は無いのではないか。
気の良い板さんが、「飾り付けするから!」と言い、ポン酢風味の大根卸を載せて出して呉れる。
此れも決して派手さは無いのだが、白身の甘さが有って旨い。
ポン酢卸が味を引き立てているのかも知れない。
◎「ブダイ」二八〇円
…又しても、鯛三連発を試みる。
舞鯛とは、実に魚種が豊富な御店で嬉しく成ってしまう。
舞鯛を頂いたのは、一昨年の夏休みに訪れた館山のペンションの夕食以来だろうか…。
其の時の想い出を想い返し、今の寂しさを考えると、泣きそうに成ってしまった…。
まあ、涙を拭ってから頂く。
鯛の中では評価の低い部類に入る様だが、中々如何して、意外と旨かったりする。
此れもポン酢卸だが、淡白な味わいにインパクトと成って良い。
◎「自家製〆サバ」三三〇円
…日常、「鮨処 いっしん」で〆鯖を喰い慣れた人間としては、〆鯖が有れば頂かずには居られない。
「鮨処 いっしん」を超える〆鯖は有り得ないと理解し乍らも、市場調査感覚で頂いておく。
赤身が残る〆加減としては合格だが、塩加減と鯖の脂の甘味が足りずに残念。
しっとりとした口当たりは良く、青魚の旨さは堪能出来るが、
「鮨処 いっしん」の物に食べ慣れてしまっている人間としては物足りなさは否めない…。
◎「生うに」三八〇円
…最後の〆に雲丹を発注すると、板さんから利尻産の「極上国産生うに」も有ると薦められたが、
生来の貧乏性故、一貫付けで六六〇円は手が出ず、普通の雲丹で勘弁して貰う…。
適度な雲丹特有の苦味が残る中で、ふんわりとした甘さが感じられるのが好き。
そんな、利尻産の最高級の雲丹を頂く程の身分ではないし、
況してや舌が其の味を覚えてしまっては、今後の財布が持たない…。
輸入物か如何かは知らないが、雲丹であれば十分な貧乏舌だ…。
◎「海鮮汁」無料
…サーヴィスで出して頂いた汁物。
塩味の澄まし汁で、具は魚の身が入っている。
門外漢なので何の魚か断定しかねるが、あっさり目の味付けで旨い。
※2009年4月8日時点の情報です。
ID:0007060224
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