続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「小麦屋」【七里】

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◆「小麦屋」【七里】

 ◎「鴨汁(そば)」八五〇円

 …偶の休日も、早くも最終日を迎えてしまう。
  起きた時点からサザエさん症候群を患いそうだ…。
  昨晩はid190氏と「韓国家庭料理 梁の家」、「うな鐵 将」、「anton studio」と、
  三軒を巡り、其の日の内に何とか帰宅し、風呂にも入らず、其の儘、轟沈。
  一体、何時に成ったら此の悪癖が抜けるのだろうか…。
  今朝グッタリとしているのは、やや二日酔い気味なのだろうか。
  酒の抜けも悪くなった様だ。
  風呂に入れば少しはさっぱりし、多少はすっきりする。
  午前中はだらだらと自堕落に過ごし、十一時を過ぎ、徐に動き出す。
  午後に越谷に出掛ける用事が有るので、其の前に腰の御医者に掛かっておく。
  明日から辛く厳しい一週間が始まるので、其の前に少しでも先手を打っておきたい。
  水曜日に続き、今回も女性ではなく、担当の男性に施術を受け、痛みの根源を押して貰う。
  筋をグリグリされると悶絶する様に痛いのだが、グッと指が入ると刺激的だ。
  女性の施術ではなかったので、僕の核燃料棒が炉心溶融する事も無く、無事に終了。
  正午も疾うに過ぎ、移動がてら、昼御飯を済まそう。
  こうも暑く、況してや二日酔い気味なので、軽い物を良かろうとバーソーに決定。
  今回も「鮨処 いっしん」のマスターに以前に教えて貰った店に初潜入してみる。
  場所はと言うと、僕が小学生時分にさんざっぱら通った駄菓子屋が在った場所の辺り。
  今と成っては、すっかり界隈の街並みも様変わりしてしまっている。
  店を見付けると、店頭三台分の駐車場も空いており、事無きを得る。
  店に入り、席に着き、先ずはメニューを眺めよう。
  「小麦屋」と言う屋号のだが、饂飩の他に蕎麦も提供している。
  埼玉県人としては饂飩も良いのだが、今日は蕎麦と決めて来たので初志貫徹しよう。
  普通の「もり」も良いのだが、三十六年の人生に於いて、鴨汁の蕎麦を頂いた事が無いので、
  今日は奮発して「鴨汁」を発注してみようかしらね。
  此方の蕎麦は、北海道は蘭越町産の無農薬栽培の、蕎麦の黒い殻を剥いた剥き身を、
  契約農家から仕入れ、店内の石臼で挽いた自家製粉を謳っている。
  出て来た蕎麦はやや黒いが、田舎蕎麦の様なロイクーな感じは無く、細切りで涼しげな感じ。
  先ずは蕎麦だけを啜ってみると、シコシコとした腰の効いた、水で確り〆られた口当たり。
  夏は此の食感が堪らなく恋しく、愛おしい…。
  さて、人生初の鴨汁に浸して啜ってみよう。
  つけ汁の表面には鴨から染み出した脂が浮き、食欲をそそる。
  蕎麦を手繰って啜ると、先程、蕎麦だけを啜った時よりも腰が弱まり、柔らかさを感じる。
  何せ、つけ汁は器がチンチンに熱くて持てない程なので尚更だろう。
  蕎麦は柔らかくなっても、つけ汁はコクが有って旨い。
  甘辛さは控え目だが、其の分、鴨肉の油が円やかで、旨味を増している。
  鴨肉は仏蘭西産との事で、三切れも入っている。
  鴨から染み出した上質の油と葱の相性と来たら無い。
  鴨が葱を背負って遣って来た絶妙の組み合わせで、芳醇なつけ汁の風味は格別だ。
  中盤からは別皿の卸生姜を加え、つけ汁の味を引き締めてみる。
  蕎麦はするするっといとも簡単に入ってしまうので、あっと言う間に食べ終えてしまう。
  量は少な目だが、如何せん、デヴなので大盛りはせずに我慢したので仕方無い…。
  〆は蕎麦湯で鴨の旨味を残さず堪能し、小粋に蕎麦を味わってみる。