続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「Trattoria LUCE」【日進】

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 ◎「パスタセット(春ナスとトマト モッツァレラチーズ添え)」八五〇円

 …昨日は朝からブーチチに出掛け、晩は「鮨処 いっしん」で打ち上げをするべく、
  酒と旨い寿司を存分に堪能し、帰宅後は何時もの様に長椅子で轟沈。
  午前一時前に起き出し、風呂には入らず、コンタクトレンズを外して寝床へ移動。
  こんな暮らし振りじゃ、身体に良い訳が無いわな…。
  今朝は何とか八時半過ぎには這い出し、風呂に入って身を清める。
  午前中はのんべんだらりんと過ごし、十一時半に外出。
  今日は何と言っても、さいたま市長選挙の投票日だ。
  住民税を搾取されている身なので、当然、投票と言う権利を行使しない手は無い。
  今迄の浦和偏重の市政に拒否を示すべく、確りと一票を投じる。
  さて、清き一票を投じ、天気は抜ける様に良い。
  こんな日は近所を散歩がてら、昼御飯を外で済ませてみよう。
  日進界隈に生活の拠点を置く様に成ってから十五年。
  巨大ターミナル駅・大宮の一駅隣りと言う土地柄、決して栄えてるとは言えない。
  大きな駅の一駅隣りと言うのは、東武東上線で言う北池袋、西武池袋線で言う椎名町
  小田原急行線で言う南新宿等、如何も地味な駅が多いと言うのが御決まりだ。
  其れは兎も角、此の街は飲食店は多くないが、未訪の店は多々有る。
  其の中に、駅に伸びる商店街から路地を入った所に、伊太利亜料理店が在る。
  二〇〇一年に開店と言い、長らく、店の存在は知っており、其の前を何度も通っているが、
  訪店する機会を失しており、今日、十二年越しの期待を胸に、いざ初潜入を試みる。
  気候も良いので、扉は開け放たれており、御蔭で入り易い雰囲気と成っている。
  店内には三組、八名の先客が居り、テーブル席が埋まっているのでカウンター席に陣取る。
  店主御一人で調理、配膳、接客、会計等を熟している様で、獅子てんや・瀬戸わんやだ。
  程無くしてメニューを受け取り、何を頂こうかと思案する。
  昼時のメニュー構成は、「パスタセット」、「スープセット」、「ランチセット」の三種類。
  何と無く、ゲッティー気分なので、「パスタセット」の中から物色する。
  如何も、「パスタ」と言う単語が恥ずかしく、未だに口にするのが憚られる駄目中年…。
  今日のゲッティーは、「生ハムと春野菜」、「春ナスとトマト モッツァレラチーズ添え」、
  「帆立ときのこのクリームソース」、「明太子とサーモン」の四種類有り、
  御主人からは、帆立貝が切れてしまったので、代わりに鶏肉に成ると親切に御説明して頂く。
  「明太子とサーモン」に激しく惹かれるが、折角なので、伊太利亜っぽい物が良かろう。
  逡巡した結果、「春ナスとトマト モッツァレラチーズ添え」に決定し、発注。
  因みに、「スープセット」は「やわらか豚肉とチョリソー入り ごろごろ野菜のポトフ」、
  「ランチセット」は「野菜ソースハンバーグ 穀物米とミニスープ添え」。
  カウンター席なので、厨房内の様子が具に見て取れる。
  遽しい乍らも手際良く調理を熟し、真摯に料理と向き合う御主人に好感が持てる。
  別段、こちとら予定も無いので、ゆっくりと気長に待とう。
  其れにしても、此の後、自動車を運転する予定さえ無ければ、葡萄酒を頂いたのにな…。
  今度は夜に再訪したい。
  そして、入店から三〇分、待望のゲッティーが配膳される。
  大き目の皿にはゲッティーと、脇には焼いた麺麭が添えられ、別皿で生野菜が付く。
  フォークを手に、ゲッティーを不器用に手繰って啜る。
  赤茄子の味わいが基本と成っており、味付けは濃過ぎず、且つ、あっさり目の印象。
  春茄子は瑞瑞しく、素揚げされているのだろうが、脂っこさは無い。
  此れにモッツァレラチーズが蕩けて絡み合い、コクを増す事で陳腐な味に成るのを防いでいる。
  赤茄子の酸味も仄かで心地好く、粉チーズも良い風味を醸し出している。
  合法ハーブも良い香りで、此方では自家栽培もしている様だ。
  麺麭は自家製と言い、素朴乍ら、カリッと香ばしい。
  此れは是非とも、他の料理も頂いてみたくなり、葡萄酒も勿論頂いてみたいわね。
  葡萄酒は常時七〇種類の在庫が有り、香草に関する資格を持っていたり、拘りも多い様だ。
  もっと早く訪店していれば良かったと思うと同時に、探せば地元には未だ良い店が有るのだな。
  地味だが良い街だ…。