続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「イタリアンレストラン ボンデール」【軽井沢】


 …昨日。
  水曜日、木曜日の休日も最終日。
  然し、だからと言って落ち込んでも居られず、此の日は軽井沢へと行かねば成らないのだ。
  前部署で長らく一緒に苦楽を共にした同僚の方が、目出度く挙式すると言うので押し掛ける。
  新郎新婦二人だけで教会で式を執り行うと言う事だが、休日が木曜日へと変わった事で、
  無理矢理と言うか、折角の目出度い席なので、祝わない理由は何一つ無いので避暑地へと向かう。
  式は十四時からだが、軽井沢と言う滅多に行かない地に赴くのだから、早目に到着する。
  大宮発九時〇二分発の夢の超特急「あさま」五〇九号に乗車し、缶麦酒を開け、
  サンドウィッチを摘みに呑んでいると、あっと言う間に、軽井沢駅に九時四十五分着。
  途中、高崎駅に停車するだけなので、四十三分で着いてしまうのが驚きだ。
  長生きはしてみるものだ…。
  到着後、軽井沢駅北口から一.五キロメートルを歩き、旧軽井沢へと向かう。
  「1日軽井沢」ではない、「旧軽井沢」だ…。
  当て所無く散策をするも、此処でも、中華人民共和国人の多さに辟易としてしまう。
  彼奴等は何処にでも来るね。
  其の内、「軽井沢は中華人民共和国固有の飛び地だ!」と言い出すに違いない、気を付けろ!
  生来、観光が苦手な為、直ぐに飽きてしまい、乗り合いバスに乗車して軽井沢駅へと戻る。
  時刻は十一時半を廻り、正午に迫ろうとしており、昼御飯を済ませてしまおう。
  軽井沢駅南口に在る、半端物を販売する商店群の一画に飲食店街が在り、其の中から此方に飛び込む。
  避暑地と言う場所柄、何と無く、ザーピーとゲッティーを頂きたくなってしまったのだ…。

 ◎「生ビール(中)」六六〇円
 …店内に入り、直ぐに席に案内され、ヨッコイ、ショーイチと腰を下ろす。
  直ぐ様、祝杯と暑気払いを兼ねてルービー発注。
  六六〇円と価格設定は高目だが、観光地価格と、御祝儀価格だと思えば高くはない。
  新幹線の中で開けた三五〇ミリリットルの缶麦酒も疾うに抜け、冷えたルービーが心地好い。
  矢張り、本物の麦酒は、生活の質を高めて呉れると言うか、ブルジョワジーに成った気分だ…。

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 ◎「マルゲリータ」八八〇円
 …ルービーと一緒に発注していたザーピーが遣って来る。
  此の手の伊太利亜の食事処に来ると、ザーピーは決まってマルゲリにしている。
  余りゴテゴテと具が乗り過ぎておらず、簡素にズーチーと赤茄子のテレレの味を愉しめる。
  生地は薄い為、焼き上がりも早く、発注から時間も要さずに出来上がるのが良い。
  名前が分からないが、車輪の付いたコロコロとした、ザーピー切り分け器で八等分し、
  早速、ルービーの摘みに熱熱の内に喰らい付く。
  パリパリの薄い生地が香ばしく、赤茄子のテレレの酸味が程好く、爽やかさを齎して呉れる。
  モッツァレラチーズは味が濃過ぎないが、円やかでクリーミーな味わいが秀逸。
  現在、一三五〇円の所、何故だか三十五パーセント引きと言う恩恵も受け、
  此れが八八〇円ならば十分に満足出来よう。

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 ◎「ペスカトーレ」一一〇〇円
 …一緒にゲッティーも発注し、後から配膳される。
  横文字は分からないが、メニューの写真を見るに、魚介類が入ったゲッティーの様だ。
  ゲッティーは矢張り、赤茄子のテレレで大蒜の効いた物に限るな。
  ペペ桜井、もとい、ペペロンチーノや、ボラギノール、もとい、カルボナーラは如何も慣れない。
  具は紫貽貝、浅蜊、海老、烏賊、帆立貝と具沢山だ。
  此れは酒の摘みとして打って付けだ。
  此れ又、赤茄子のテレレは酸味も適度で、魚介類の旨味が染み出していて旨い。
  麺の茹で加減も先ず先ず。
  油は多目だが、オリーブ油ならば身体には良さげだな。

 ◎「グラスワイン(赤)」四五〇円
 …御目出度い日なので、酒を頂かない理由は無い。
  伊太利亜の食事処に来たのだから、葡萄酒を頂いてみたい。
  川島なお美の様に、「葡萄畑に妖精が舞い降りた様な味わい」等と表現は出来ないが、
  要は、食事と合って、酔えりゃ何でも良い。
  善く冷え、渋みも強過ぎず、美味しいので二杯目も頂く。

 食後、良い心持ちで結婚式に向かい、二人の門出を祝い、感動して涙ぐんでみる駄目中年…。