一日しか無い休日も、益子に出掛けたらあっと言う間。
只、運転して、ハンバーグ食べて、暑い中をぐだぐだしていただけなのに…。
其れにしても、何!?
此の暑さ。
馬鹿ぢゃないの!?
本当、暑いのが心底駄目で、生きる気力が殺がれるのよ。
暑いと言う其れだけで、死んでも良いと、本気で簡単に思える。
暑さが原因で事件が起きたって、仕方無いよ、其りゃ…。
いけないけど。
十八時前に帰宅し、だらだらと過ごし、晩は面倒臭いので、ザーピーに決定。
偶には店屋物も良かろう。
発注の電話を済ませ、風呂に入り、加齢臭を洗い流す。
歳は取りたくないね、全く…。
風呂上がりに、密造酒の様な其の他雑酒五〇〇ミリリットルを開け、呑み干す。
広縁に出て、遠くに灯るソニックシティの赤い灯りをぼんやり見詰め、
此の儘、身投げしては如何かと考えるも、ザーピー頼んじゃったしな…。
一先ず、思い止まった所でザーピー到着。
晩餐の用意をする。
今宵の酒は、先月、佐野で買い求めた白葡萄酒。
如何も、「ナイアガラ」と言う単語には非常に弱いもので…。
一口呷れば、実に爽やかで、フルーテーな葡萄の風味が突き抜けて心地好い。
辛味も無ければ、甘ったるさも無く、均整の取れた味わい。
那耶哥羅、万歳!
さて、ザーピーはと言うと、所謂一つの、半々の物で発注。
ゲリマルとダホアイ。
生地は耳にズーチーとジーソーセの入った「パリッとソーセージクラスト 」。
此れが酒の摘みに成るんだわぃ。
イタリアントマト、フレッシュスライストマト、チェリートマトの三種類と、
たっぷりのフレッシュモッツァレラチーズを贅沢に乗せたと言う。
横文字ばかりだな。
要は、三つの赤茄子が入り、水牛の乳で拵えたズーチーが入る。
通常、生地が薄い物が殆どだが、ズーチーたっぷりの厚い生地でも旨いわ。
酔いも廻り、官能的な旨さを齎して来る。
一方のダホアイは、昔乍らの出前のザーピーの良さを残している味わい。
ザーピーの出前が「ピザカリフォルニア」位しか無かった頃を思い出す。
「ジャーマンスペシャル」と言う名前だったが…。
じゃが芋とマヨネーズの組み合わせが、安っぽくも有り、其れで居て旨い。
酒は麦酒、葡萄酒の次はホッピーへと替える。
呑んでたら、脳味噌が麻痺して、如何でも良く成って来たね。
と、広縁に出て、手摺りを乗り越えてみようかしら…。