◆「つけ麺 弐★゛屋~にぼしや~」【日進】
…昨日は人手が足らずに休日出勤し、晩は赤羽での呑み会。
解散後は後ろ髪引かれる思いで、淫靡な街、赤羽を徘徊するも、
意気地無しなので、都会の繁華街を後にし、地元、宮原へと向かう。
其処で悪さをして帰ろうかなと思うも、御近所さんから連絡が入り、
近所に最近出来た飲食店に初潜入したら、店内に大滝詠一の曲が流れていた為、
僕の話をして呉れた様で、大滝詠一好きとしては現場に急行せざるを得ない。
午前零時半に、店内に響き渡る爆音で「君は天然色」を聴いて悶絶し、
曲に合うスコッチを出して呉れ、〆はゲッティーを頂く駄目中年。
日中、とんでもない忙しさの仕事を終えた御褒美と思えば赦されよう…。
二日酔い気味に迎えた今朝は、十一時過ぎに起き出す。
風呂に入り、身を清め、全うな人間に少し戻り、空腹感を覚える。
何処に行こうか、毎度の如く、優柔不断なので悩むが、移動が億劫なので、
一番近い此方に決定して向かえば、待ちも無く、空席も有り、判断が奏功する。
◎「瓶ビール(中)」五〇〇円
…券売機で食券を購入し、勿論、二日酔い気味でも麦酒は欠かせない。
呑める隙が有らば、貪欲に狙って行かないと。
三月十四日以来、一ヶ月半振りの訪店だが、気付けば二〇円値上がりし、
代わりに「おつまみ付き」としてあり、まあ、良かろう。
「黒ラベル」の中瓶と、麺麻に葱を塗した物が登場。
手酌でコップに注ぎ、グイッと呷れば、冷えていて旨い。
毎日、こうも暑いと、如何しても爽快感を求めてしまう。
とは言え、雨が降っても、雪が降っても麦酒を呑むのだが…。
◎「濃厚煮干しつけ麺(大)」八〇〇円+「肉増し」三〇〇円+「メンマ増し」
一五〇円
一五〇円
…つけ麺に関しては、此処最近は専ら此れ。
定番の「濃厚煮干しつけ麺」を大盛りにし、豪勢にも「半肉増し」ではなく、
「肉増し」にして、絶対に外せない「メンマ増し」も付けてしまう贅沢振り。
それはそうと、つけ麺にも変更点が有るぞ。
値段が七八〇円から八〇〇円に、二〇円値上げされたのは勿論だが、
貝割れ大根相場が暴騰しているかは不明だが、海苔が付くのは有難い。
二〇円の値上げ分の罪滅ぼしだろうか…。
さて、細かい変更点が有ったが、肝心のつけ麺は如何なのか。
麺を手繰り、つけ汁に浸して啜れば、此れに関しては変化は無く、
以前同様に、煮干しの風味がふわっと薫り、相変わらず旨い。
もっと、ガツンと来る煮干しも好きなのだが、此れは此れで均整が取れている。
鶏を中心とした動物系の円やかでコクの有る味わいと調和し、
主張し過ぎないのだが、存在感が無い訳でもなく、絶妙な配合だ。
麺は御馴染み、「完全国産小麦麺」を謳う物で、極太と迄は行かないが、
冷水での〆、水切り、確りと仕事が施された好感の持てる麺。
もっちり、シコシコで、腰と弾力、張りが効いている。
歯を押し返さんばかりの力強さを感じる。
麺麻は麦酒の摘みでも頂いたが、松崎しげる色をした太い物で、
コリコリ、ポリポリ、シャキシャキと言う食感が何とも心地好い。
叉焼は言わずもがなの、濃い目の味付け、つけ汁に浸せば軟らかく成り、
赤身はホロっと解れ、脂身はプルントゥルンで最高だ。
此の世に叉焼は数有れど、何れも趣きが異なり、違った旨さが有るな。
最後はつけ汁をグイッと飲み干し、スープ割りは絶対にしない。
折角の濃い味を、態々薄めて如何するの!?