続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「旬彩料理 ゆう杉」【上田】

◆「旬彩料理 ゆう杉」【上田】

 …先週土曜日。
  前日の金曜日から二泊三日の予定で、山梨県、長野県を巡る旅に出る。
  其の二日目は、朝、甲府を立ち、諏訪大社四社を参拝し、松本城を見学。
  其れから国道一四三号線で、灯りの無い隧道、擦れ違えない様な狭隘路を抜け、
  上田と深谷のハーフの僕にとって、第二の故郷でもある上田市内へ転がり込む。
  父親の実家が在り、祖父母は亡くなったが、盆と正月には訪れたいが、
  此処数年は仕事の所為で其れも儘成らず、仏壇、墓前で手も合わせられない…。
  さて、此の日は上田駅前に宿を取り、長野県を訪れた最大の目的を果たそう。
  以前、仕事の出張で上田を訪れた際、偶さか寄った「東都庵」で、
  地元の月給取りが呑んでいた、蕎麦焼酎の蕎麦湯割りが実に旨そうで、
  其れを真似したいと此の何年間も願っていたが、やっと機会が巡って来る。
  然し、其の「東都庵」は土曜日の夜は営業していないと知り、他を探す。
  其処で浮かび上がって来たのが、上田駅の高架下に在る此方。
  蕎麦焼酎の蕎麦湯割り、馬刺しも有り、昨今の上田名物の焼き鳥も有るので…。

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 ◎「生ビール(中ジョッキ)」五四〇円
 …店内は土曜日と言う事も有り、賑わっているが、空席も有る様だ。
  通された席に着席し、メニューを眺め、先ずは二十四時間振りの麦酒を発注。
  長時間運転で肩と腰の張り、凝りが激しいので、酒で解そう。
  グイッと呷れば、五臓六腑に染み渡り、胃袋にストンと収まる。
  嗚呼、酒は最高だ…。

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 ◎「信州名物 野沢菜漬け」四一〇円
 …何品か摘みを発注して、最初に出て来たのが此れ。
  矢張り、信州と言えば野沢菜だ。
  関東地方では中々御目に掛かれないので、こう言う時に頂いておかないと。
  シャキシャキとした歯触りが心地好く、此れだけで酒が進む。
  野沢菜漬けは茎の部位、白菜漬けは葉の部位が好きだ。
  後半の蕎麦焼酎の蕎麦湯割り、日本酒の肴に残して置かないとな。

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 ◎「鴨と大根のチョレギサラダ」七三四円
 …何だか、秋と言う事で、鴨を頂くのも良いかなと。
  流石は長野県、夜とも成れば涼しく、暑がりの僕でも快適だ。
  宗教上の理由で野菜は普段は頂かないが、旅の恥は掻き捨てて頂こう。
  鴨の脂身の旨さは格別で、溢れ出る脂が濃厚で旨い。
  チョレギとは朝鮮語なのだろうが、胡麻油が効いていて悪くないな。

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 ◎「蕎麦焼酎 佐久の花(グラス)」四六四円
 …さて、麦酒は一杯で止し、念願の蕎麦焼酎の蕎麦湯割りへと移行しよう。
  蕎麦焼酎は「佐久の花」と「帰山」と言うのが有り、前者にしてみよう。
  呑み方は勿論、蕎麦湯割りで御願いする。
  理想は焼酎は瓶で発注し、自分の好みで蕎麦湯で割って呑みたい所だが、
  流石に独りでは呑み切れないので断念する駄目中年…。
  蕎麦の風味がガツンと来て、蕎麦湯のとろみが感じられ、信州を堪能する。

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 ◎「馬刺し盛り合わせ」一七二八円
 …野沢菜に続いて、信州と言えば馬刺しだ。
  御盆に祖父母の家に帰省すると、馬刺しを頂いた記憶が懐かしい…。
  さて、其の馬刺しは、赤身、霜降り、タテガミの三種盛り。
  先ずは赤身から頂いてみよう。
  前日に甲府でも赤身を頂いたが、何だろう、瑞瑞しさ、しっとり感、
  ねっとりとした旨味、此れは悶絶してしまう。
  霜降りはと言うと、程好くサシが入り、赤身よりも濃厚さが増す。
  矢張り、肉も生で頂くのが宜しいわね。
  タテガミは肌理細かい脂が口一杯に拡がり、蕎麦焼酎の蕎麦湯割りとも合う。
  翌日の事は気にせず、醤油に卸大蒜を溶いて頂けるのが嬉しい。

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 ◎「美味だれ焼き鳥 おまかせ7種盛り」九五〇円
 …さて、つい先日、最近の上田の名物が焼き鳥だと知る。
  上田地方の方言で、親しい仲間に使う愛称「おいだれ」と、「美味しいタレ」、
  好みに依って後から追加出来る「追いダレ」を掛け、「美味だれ焼き鳥」とな。
  定義としては、擂り卸した大蒜が入った醤油味のテレレと言うのが基本で、
  林檎等の果物や野菜を擂り卸して円やかな味わいにしている店も有ると言う。
  焼き鳥と言えば、埼玉県は東松山流の辛味噌ダレを塗って頂く焼きとんだが、
  大蒜たっぷりのテレレを掛けて頂く焼き鳥とは如何に…。
  七種の内訳は、「ぼんじり」、「ねぎま」、「鶏ハツ」、「軟骨入りつくね」、
  「砂肝」、「やげん軟骨」、「ししとう」。
  焼き鳥専門店ではないので、何と無く貧相な感じは否めないか…。
  然し、テレレを掛けて頂けば、「ステーキ 宮」の「宮のたれ」宜しく、
  陳腐な塩焼きの焼き鳥が変身し、味が変わって面白いな。

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 ◎「真澄 辛口生一本 純米吟醸」七八八円
 …蕎麦焼酎の蕎麦湯割りを二杯頂いた後は、又もや日本酒を頂いてみよう。
  前夜の甲府に続き、地元の日本酒をね。
  長野県と言えば、諏訪の宮坂醸造の「真澄」、此れが有名だ。
  と言う訳で、一合を発注。
  透明感有る味わいを目指して、製法の改良を重ねた「黒ラベル」で、
  「インターナショナル・ワイン・チャレンジ2015」で銀メダル受賞との事。
  「真澄」の中では辛口だが、実際に呑むと甘味を感じ、穏やかな香りで、
  後に味が残らず、スッと軽くて呑み易く、均整の取れた日本酒と言う触れ込み。
  其の通りなのだろう。

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 ◎「ざるそば」七三四円
 …一頻り、信州名物を堪能した後は、〆に取り掛かろう。
  普通なら、河岸を替えてラーメン、と言うのが常だが、折角なのでね。
  蕎麦も置いてある事を知っての上で此方に決めたので、最後はバーソーで。
  無論、上田で名高い「刀屋」、「東都庵」、「草笛」の様な物は求めてない。
  飽く迄も、呑んだ後の〆として成立すれば十分だ。
  スルスルっと、サッと啜るには持って来い。
  ヘベのレケなので、味は二の次で、今日一日が確りと締まれば良い…。

 麦酒一杯、蕎麦焼酎蕎麦湯割り二杯、日本酒一合で大人しく酔っ払う駄目中年…。

~御負け~
諏訪大社下社秋宮。
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諏訪大社下社春宮。
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国宝、松本城
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