続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「ごちそう処 ごとく亭」【長野】

◆「ごちそう処 ごとく亭」【長野】

 …昨晩。
  黄金週間二日目の昨日は、もう誰も遊んで呉れなくなったので、
  態々、湘南在住の同僚の方御夫妻に声を掛け、遊んで貰い、長野に日帰り旅行。
  十一時半過ぎに土砂降りの長野駅に降り立ち、昼御飯は「信州蕎麦の草笛」へ。
  其の後は長野電鉄に乗車し、善光寺下駅から徒歩で善光寺参り。
  先日、テレヴィヂョンの企画で水を抜いた大勧進の池は、既にビリジアン。
  人混みの中を参詣し、御手淫、もとい、御朱印を頂いたり、彼方此方散策し、
  デヴは少し動くだけで呼吸困難、疲労困憊なので、疾うにぐったり。
  膝に水が溜まるわ…。
  十七時過ぎ迄、長野駅構内で時間を潰し、一杯引っ掛けてから帰る事に。
  第一候補の「長野と言えば、BANIKUMAN」で桜肉三昧を目論むも、
  予約を怠ったので、既に満席で、次に空くのが二〇時過ぎとな。
  泊まりじゃないので回避し、第二候補の「そば味処 ぼっち」に電話すれば、
  此れ又、既に満杯と言い、第三希望の此方にテレホンショッキング
  すると、二つ返事で歓迎して呉れたので、現場に急行する…。
 
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 ◎「ザ・プレミアム・モルツ 中ジョッキ」六四八円
 …地下のアヂトへ向かう様な階段を下りて入店すれば、既に席の用意が整っている。
  掘り炬燵式の席にヨッコイショーイチし、献立表を眺め、発注を済ませる。
  先ずはルービーを発注。
  行きの新幹線で三五〇竓を一缶、昼御飯の蕎麦屋で大瓶二本を分けて呑み、
  さんざっぱら歩いた後は、疲労を吹き飛ばすべく、グイっと呷る。
  御通しは萌やしの和え物、玉子焼き、朝鮮漬け。

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◎「野沢菜」五一八円
 …折角、長野に来たのだから、分かり易く、信州名産を頂こうと言うのが狙い。
  先ずは、手始めに野沢菜漬けを。
  言わずもがなだが、信州を代表する漬物で、子供の頃から馴染み深い。
  此方のは珍しく、荒削りの鰹節が添えられている。
  個人的には、味の素をたっぷりと振り掛け、醤油を垂らして摘まみたい。

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◎「信州サーモン刺身」八四二円
 …酒の席には、刺身が必ず無いと嫌な性分だ。
  信州で刺身と言えば、今や、「信州サーモン」と言うのが有る。
  長野県水産試験場が開発したマス類の魚の品種で、虹鱒とブラウントラウトを、
  生物工学技術で交配させた一代限りの養殖品種と言う。
  鮭よりもあっさりとしていて、癖や脂臭味も無いが、旨味は確りと有る。

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◎「馬刺し3種盛合せ」二七〇〇円
 …さて、今回の長野日帰り旅行の目的でもあるのが馬刺しだ。
  子供の頃、上田の祖父母の家に帰省すると、必ず馬刺しが出て来て、
  子供乍らにも美味しく感じ、其れ以来、信州でなくとも頂きたくなる。
  「赤身」、「霜降り」、「たてがみ」の三種類の盛り合わせ。
  赤身はさっぱりとしているが、肉の旨味が最も味わえる。
  霜降りは程好くサシが入り、脂の旨味と赤身の旨味が織り成す絶妙の味わい。
  鬣はねっとりとした味の濃い脂と、こりこりとした食感が秀逸。
  
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◎「山賊焼き」一〇五八円
 …信州で忘れてはいけない揚げ物と言えば、此の山賊焼き。
  草鞋の様な大きさで、此れは食べ出が有る。
  信州上田は武石産ハーブ鶏の一枚肉を、大蒜等が入った秘伝のテレレに漬け込み、
  カラッと揚げた郷土料理で、デヴには堪らない。
  確りと味付けされており、軽い歯触りで重たさは無い。
  カレーマヨネーズで頂くと言うのが良く、白米が欲しくなる。

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◎「帰山(そば)」五四〇円
 …麦酒は一杯で止し、信州に来たのだから、蕎麦焼酎を蕎麦湯割りで。
  佐久の「千曲錦酒造」の「帰山」と言う蕎麦焼酎
  蕎麦と米麹のみを使用し、醪蒸留し、蒸留機は圧力を調整可能な機械に改良し、
  減圧蒸留の中でも味わいと香りの均整を考えた調整に依り蒸留したと言う。
  此れを、とろとろの蕎麦湯で割れば、実に風味が良い。

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◎「いなご」五一八円
 …さて、珍味も行ってみよう。
  信州の四大珍味と言えば、蝗、ざざ虫、蜂の子、蚕の蛹。
  其の中で最も敷居が低く、個人的にも何度も頂いている蝗にしてみよう。
  他のは一寸…。
  カリッとして、甘辛い佃煮で、加爾叟母たっぷり、貴重な蛋白源だ。

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◎「根曲り竹焼き」八四二円
 …此の日の御薦めが記された献立表の中から、春らしいので此れを。
  筍、麺麻の類は、如何も好きだ。
  根曲竹は別名、千島笹と言い、此れを皮を剥いて頂く。
  形状は和風の和蘭雉隠しの様だ。
  味噌とマヨネーズで頂けば、シャキシャキして風味も良い。

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◎「信州風 牛串焼き」四八〇円*二本
 …馬、鶏と来たら、牛も行きたいわね。
  信州牛、良い響きだ。
  塩、タレ、夫々で発注し、焼き鳥、焼きとんの様な串焼きの形状で出て来る。
  山葵を少し塗して頂けば、ギュっとした噛み応えと、肉肉しい脂が染み出す。
  牛は肉の王様だな。

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◎「ジビエ笹みそ焼き」一七〇六円
 …馬、鶏、牛と来たら、獣肉にも手を出してしまう。
  何でも、野性の鳥獣を「ジビエ」と言うらしい。
  ジビエジビエと言うので、「慈美恵」と言う名の女が居るのかと思った…。
  さて、此れはと言うと、鶏肉、猪肉、鹿肉と言う。
  鶏肉はちゃんと分かるが、猪も鹿も、言われなければ分からないかな。

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◎「焼きおにぎり(みそ)」五四〇円
 …そろそろ、帰りの新幹線も気に成るので、〆に向かう。
  焼いた握り飯を、味噌味か醤油味か選択出来、味噌味で発注。
  味噌を塗りたくってから焼くのかと思いきや、最後に味噌ダレを塗った感じ。
  
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◎「戸隠直送 手打ちそば(ざる)」八六四円
 …大トリはバーソー。
  昼御飯に「信州蕎麦の草笛」で蕎麦を頂いたので、蕎麦で始まり、蕎麦で終える。
  昼間の蕎麦に比べたら、量も少なく、値段も高いが、旅の恥は掻き捨てで。
  スルスルっと啜ると、矢張り、蕎麦は清涼感たっぷりで旨いわね。
  呑んだ〆の「ジャンクガレッジ」も良いが、蕎麦も旨いなと沁沁と思う。
  最後は蕎麦湯で割って〆る。

 さて、存分に堪能したので、長野駅発二十一時十五分の「あさま六三二号」で帰宅。
 其れにしても、嗚呼、草臥れた…。

~御負け~
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