続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「手打蕎麦 木挽庵」【大成】

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◆「手打蕎麦 木挽庵」【大成】
 
 ◎「おせいろ」八〇〇円+「大盛り」二〇〇円
 
 …押しも押し迫って、遂に大晦日
  やっと、永く辛い一年が終わると言うホッとした気持ちも有るが、
  又明日から、未知の過酷な一年が始まるのかと思うと、非常に複雑だ…。
  此の年末に来て、束の間の四連休だが、何だか気も休まらない。
  何だかんだ、ストレス耐性が極めて低いので、著しく気分を害する事も多く、
  諸手を挙げて、休日だからと、解放感を味わう事は出来ない。
  何だかな…。
  仕事でもストレス、休日でもストレス、一体、僕は何処に行けば良いのか。
  そうか、あの世か…。
  良し、死ぬ迄、生きるぞ!
  そんなこんなで、昨年の今を思い起こすと、今でも心が震える。
  我が心の師、大滝詠一師匠が亡くなってから一年。
  ぽっかりと穴の開いた一年でもあり、余計に過酷さを感じたのかも知れない。
  生きる支えと言うのは、非常に大事だ。
  さて、大晦日の今朝は九時過ぎに起き出し、風呂に入り、身を清める。
  諸々の買い出しに、十一時半に家を出る。
  さいたま新都心の「明治村」で雲丹、イクラ、酢蛸、数の子、鮪を購入。
  此れで、酒の当てが揃ったぞと、心が温まった後は、バーソーだ。
  「バーソーとか幾つだよ!」とか、本人の関知しない掲示板で、
  一々、五月蠅い事を書かれると癪なので、今年最後にもう一度言おう。
  来週で三十九だよ、ったく!
  確りと根に持った所で、大晦日に何度か御邪魔している此方へ。
  駐車場も空きが有り、店内に入れば、運良く、丁度、空席に案内される。
  店内は、獅子てんや・瀬戸わんやの大騒ぎで、戦場の様な忙しさ。
  もう、御苦労様ですと、頭が下がる思いだ。
  着席し、メニューを眺め、今回はパッと決める。
  一昨年の大晦日は「天付そば」を頂いたが、今回は普通に「おせいろ」で。
  但し、大盛りにしてみよう。
  発注をしようと思うも、店員を呼び止めるのも悪い程に忙しない。
  啼かぬなら、啼く迄待とう、不如帰。
  漸く、僕の様子に気付いて呉れ、発注を済ませる。
  此処はじっくり、御茶を飲んで腰を据えて待とう。
  おっ、御茶かと思いきや、蕎麦つゆを蕎麦湯で割った物。
  高血圧患者なので、こう言う塩気は大いに助かる。
  そして、待つ事、二〇分強か、蕎麦が遣って来る。
  さてさて、蕎麦猪口に蕎麦つゆを注ぎ、薬味の葱、山葵、大根卸を投入。
  やや鼠色がかった蕎麦を手繰り、蕎麦つゆに半分程を浸して啜る。
  ヅヴァヴァヴァヴァと、大きな音を立てて、勢い良く啜れば、
  冷水で確りと〆られ、ひんやりと冷たい心地好さが伝わる。
  噛み締めると、ポキポキ、コリコリと音がして、腰が効いている。
  おおっ、良いね、此の腰は。
  信州は戸隠産の蕎麦粉を使用しているとの事で頷ける。
  長野県の血が半分入っているので、デオキシリボ核酸に擦り込まれていよう。
  ツルツルとした口当たりで、滑りは無いが、啜り心地が良い。
  蕎麦の風味も主張していて香りも良い。
  蕎麦つゆは甘目に分類されようか。
  中々に濃口で、此れ又、濃い味好きには堪らない。
  蕎麦は詳しくないが、甘目で濃口、此れが好みかも知れない。
  あっと言う間に、ペロッと平らげ、最後は蕎麦湯を堪能する。
  長野県人の血が入っている人間からしたら、以前、上田の蕎麦屋で見た、
  地元客が呑んでいた、トロットロの蕎麦湯で割った焼酎を呑んでみたい。
  摘みは野沢菜と馬刺しが良いが、埼玉には無いので、此方では鴨肉が良いな。